20日間で7兆円超が動く中国ECセール「ダブルイレブン」に異変。消費力より「低炭素」「共同富裕」押し出す

インサイドチャイナ

世界最大のECセールとして毎年注目されるダブルイレブン。今年は規模より「社会価値」に重きを置いた発信が行われている。

アリババ提供

「もうそんな時期ですねえ」

本連載の今回のテーマに中国最大のECセール「ダブルイレブン(独身の日)」を提案したときに、編集者から返ってきた言葉だ。

この5年ほど日本でも恒例ニュース扱いで、「そんな時期」と言われるほど認知度が高まっているダブルイレブンだが、「今年の流通総額(GMV)は過去最高の●●億元!」「開始××時間で昨年の実績を超えた」「iPhoneが1分で△台売れた」というように、“成長を続ける中国経済”の象徴として、アメリカ発のブラックフライデーやサイバーマンデーとは異なる報じられ方をしている。

ただ、今年のダブルイレブンは従来の“喧伝”色が薄まり、代わりに中国の政策や社会情勢を色濃く反映して「低炭素」「チャリティ」などのキーワードが飛び交う異質なセールにもなっている。

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