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洞窟で発掘された「謎の人類」の子どもの頭蓋骨…埋葬された可能性も

復元されたホモ・ナレディの子供「レティ」の頭蓋骨。レティの骨は南アフリカ、ヨハネスブルグで発見された。

復元されたホモ・ナレディの子ども「レティ」の頭蓋骨。レティの骨は南アフリカ、ヨハネスブルグで発見された。

Wits University

  • ホモ・ナレディと呼ばれるヒト属は、約24万1000年前から33万5000年前にアフリカ南部に住んでいた。
  • 洞窟の奥深くで、ホモ・ナレディの子どもの頭蓋骨が初めて発見された。
  • 新たな研究論文によると、この頭蓋骨が見つかったのが他から離れた場所だったため、ホモ・ナレディは死者を儀礼的に埋葬していたことが示唆されるという。

人類学者のマリーナ・エリオット(Marina Elliott)とベッカ・ペキソット(Becca Peixotto)は2017年、90メートルほど地下にある岩の狭いすき間を通り抜けようとしていた。南アフリカのヨハネスブルグ近郊にある「ライジング・スター」と呼ばれる洞窟で、古代の人骨を探していたのだ。

洞窟の中を、ヘッドライトの明かりだけを頼りに岩をよじ登っていくと、狭い縦穴にたどり着いた。一度に入れるのは一人だけ。曲がり角では体をひねって進む。

たどり着いた先には石灰岩の台があり、その上にホモ・ナレディの子どもの歯と頭蓋骨の断片があった。

ホモ・ナレディとは、約25万年前に生きていた謎のヒト属のことだ。アメリカン大学の研究者であるペキソットは、過去8年間にライジング・スター洞窟で20数体のホモ・ナレディの骨の発見に貢献してきた。

ライジング・スター洞窟を探索する人類学者のマリーナ・エリオット。

ライジング・スター洞窟を探索する人類学者のマリーナ・エリオット。

Wits University

今回発見された頭蓋骨は、これまでの発掘場所から少し離れた場所で見つかっており、子どもの骨という点で前例のない発見となったと、2021年11月5日に発表された2つの研究論文に記されている。そのうちの1つは、エリオットやペキソットを含む17人の研究者による共著で、ライジング・スター洞窟の探査について詳しく述べている。もう1つの論文は、頭蓋骨について論じている。

両論文の共著者であるウィットウォーターズランド大学の古人類学者リー・バーガー(Lee Berger)は、この頭蓋骨を分析することで、現生人と共存していたと思われるホモ・ナレディの成長と発達について明らかになるだろうと述べている。

また、離れた場所で発見されたことから、ホモ・ナレディが死者をどのように扱っていたかを知る手がかりにもなるとしている。

バーガーは今回の発見について、子どもの骨は仲間たちによって洞窟の奥深くに運ばれた可能性が高いとビデオで述べている。つまり、ネアンデルタール人や初期のホモ・サピエンスといったより進化したヒト属に見られる儀礼的な埋葬が、ここでも行われていたかもしれないのだ。

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