フォルクスワーゲン ID.Buzzのプロトタイプ。
Volkswagen
- 60年代、70年代のアイコンであるワーゲンバスが電気自動車になって戻ってきた。
- フォルクスワーゲンは先ごろ、生産バージョンのイメージを発表した。
- その車体は、なめらかな曲線とサイケデリックスな色の塗装で覆われている。
フォルクスワーゲン(VW)は何年も前から、伝説のマイクロバスを電気自動車「ID.Buzz」として再構築する計画を発表していた。これまでにレンダリング画像やコンセプトカーを目にしてきたが、今回、VWは生産バージョンらしきものを披露している。
ヨーロッパ限定のSUV「ID.5」を公開するオンラインプレゼンテーションの中で、VWはID.Buzzの姿を観客に見せてくれた。そのビデオの中で、ID.Buzzはマイクロバスのルーツであるヒッピーにちなんだカラフルで抽象的な塗装を施されている。また、VWは最近、商用車のウェブサイトにID.Buzzの新しい写真を掲載した。
フォルクスワーゲンは最近、商用車のウェブサイトにID.Buzzの画像を掲載した。
Volkswagen
生産バージョンに近い車体は、スリムなヘッドライト、ずんぐりとしたフォルム、クラシックなマイクロバスを彷彿とさせるフロントエンドのデザインなど、「ID.Buzzコンセプト」の要素の一部を保っている。 しかし、ここで見られるバンは、サイドミラーとドアハンドルを備えている。それらは、実際の生産車両に必要なものだ。
ID.Buzzコンセプト。
Volkswagen
VWは2021年9月、自律走行のスタートアップ企業であるArgo AIと提携したプロトタイプ車両の形でID.Buzzを公開した(両社は最終的に自律走行タクシーなどのサービスを行うために提携した)。しかし、その車両には、さまざまなセンサーや機械が取り付けられていた。
ID.Buzzの自律走行プロトタイプ。
Argo AI
VWは、2022年初頭にID.Buzzの詳細情報を公開するとしている。また、このバンは2023年からアメリカで販売されるという。
未来のID.Buzzのオーナーは、この車でグレイトフル・デッドのツアーやウッドストックに行くことはできないかもしれないが、しかし、バンライフの流行や電気自動車が主流になるにつれて、新しいワーゲンバスは、それ自体がカルチャーの主役になるかもしれない。
[原文:Volkswagen is reviving its iconic bus as an electric vehicle. Here's what it'll look like.]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)