ジェット機のエンジンを1000時間かけてリフォーム！ 完成したキャンピング・トレーラーをのぞいてみた

※本記事は、2020年7月20日に掲載した記事の再掲です

イングランドのランカシャー在住の主夫スティーブ・ジョーンズさんは、廃機になったジェット機VC10のエンジンをキャンピング・トレーラーに変えた。

ジョーンズさんは、このエンジンを妻と2人の息子たちをキャンプに連れていけるトレーラーに変えるために3カ月以上、1000時間以上を費やしたという。

ジョーンズさんは以前、イギリス空軍の技術者として働いていたと、Business Insiderに語った。

｢VC10 キャラバン・ポッド｣の中をのぞいてみよう。

イングランドのランカシャー在住の主夫スティーブ・ジョーンズさんは、家族のためにジェット機のエンジンをキャンピング・トレーラーに変えた。

イギリス空軍の技術者だったジョーンズさんはこのトレーラー作りに、2020年1月から3月半ばにかけて1000時間を費やした。

ジョーンズさんにとって、キャンピングカーやキャンピング・トレーラーの修理はここ10年以上の趣味だったが、今回のようなプロジェクトは初めてだとBusiness Insiderに語った。

2013年にイギリス空軍がジェット機VC10を廃機したことを友人から聞いたジョーンズさんは、もし売りに出されるようなことがあれば、そのエンジンの1つをキャンピング・トレーラーに変えようと思いついたという。

2019年9月、ついにそのチャンスが訪れた。

購入したエンジンを自宅へ持ち帰った時には、多くの人が全長約4メートルの飛行機のエンジンを｢指さしている｣のに気付いたという。

エンジンをキャンピング・トレーラーに変えるのに、ジョーンズさんは4000ポンド（約54万円）を費やしたという。苦労も多かった。

まずは、配線などエンジン内部の全てを取り除くことから始まった。

次に、シャシーに合うようエンジン下部を平らにした。

ドアや窓も用意。

エンジン内部に合板を貼るのが一番難しかったと、ジョーンズさんはBusiness Insiderに語った。

合板を伸縮性のあるカーペットで覆った後は、トレーラーを住みやすい空間にすることに集中した。

ミニキッチン、シンク、2口のコンロ、キャビネットを設置し……

反対側の壁には棚を作った。

このラウンジダイニングは、寝る場所にもなる。

ベンチがダブルベッドに、シートの背もたれ部分がそれぞれベッドに変わる。

2つのドアと天窓が外に向かって開く。

大きい方のドアを開くと、アウトドア気分が味わえる。

新型コロナウイルスのせいで、ジョーンズさんと家族はまだこのトレーラーを外へ持ち出してはいない。トレーラーが使える日を楽しみにしていると、ジョーンズさんは言う。

ただ、ジョーンズさんは最後の仕上げがまだ残っていると話している。トレーラーの外側をもともとのジェット機のような配色 —— 上を白、下をグレー、真ん中に青い線 —— で塗るつもりだ。

イギリスでテレビ放送されている住宅リフォームの番組『George Clarke's Amazing Spaces』に登場して以来、ジョーンズさんのもとにはこのトレーラーを買いたいというオファーが舞い込んでいる。最高で2万5000ポンド（約340万円）を払うという人もいたという。

だが、ジョーンズさんはこの｢VC10 キャラバン・ポッド｣を少なくとも2、3年は誰にも売るつもりはないと、Business Insiderに語った。

動画はこちら：

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［原文：A British man spent over 1,000 hours transforming a jet engine into a camper trailer for family road trips. Take a look inside.］

（翻訳、編集：山口佳美）