時価総額10兆円超「リビアン」CEOの保有株式と議決権割合が少なすぎる。筆頭株主はアマゾンで…

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「次のテスラ」と期待される電気自動車(EV)スタートアップ、リビアン(Rivian)最高経営責任者(CEO)のR.J.スカーリンジ。2018年11月撮影。

REUTERS/Mike Blake

11月11日(現地時間)に上場を果たした米電気自動車(EV)スタートアップ、リビアン(Rivian)の創業者兼最高経営責任者(CEO)R.J.スカーリンジは、たびたびアマゾン創業者ジェフ・ベゾスのサクセスストーリーと重ねて語られてきた。

幼いころから自動車のメカニックに夢中だったスカーリンジは、18歳のときに自動車メーカー設立を目標に定めた。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号の取得後、2009年に26歳でリビアンを立ち上げている。

リビアン株は11日にナスダック市場で106.75ドルの初値で取引が始まり、時価総額はおよそ910億ドル(約10兆円)に達した。

前日に発表された売出価格は1株あたり78ドルで、同社は今回の新規株式公開(IPO)を通じて119億ドル(約1兆3000億円)の資金調達に成功したことになる。

しかし、アマゾン上場で巨額の富を手にしたベゾスとは違って、スカーリンジがIPOを経て手にした自社株はほんのひと握りにすぎない。

リビアンが米証券取引委員会(SEC)に提出した有価証券届出書(S-1)の記載に従えば、スカーリンジの保有株式価値は19億ドル(約2000億円)だ。

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