シリーズ公開から20年! 『ハリー・ポッター』シリーズに出演していた17人の子役の「その後」

ルパート・グリント、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン

左からルパート・グリント、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン。

Jim Spellman/WireImage

  • 映画『ハリー・ポッター』のシリーズ第1作目は、今から20年前の11月14日に公開された。
  • Insiderでは、その出演作や受賞歴、ソーシャルメディアなどをもとに、元子役たちのその後の活躍ぶりをランキングにまとめた。
  • 最も成功しているスターの1人は、2022年公開予定の『THE BATMAN-ザ・バットマンー』で主演を務めるロバート・パティンソンだろう。

クリス・ランキンは4作品で完璧なパーシー・ウィーズリーを演じた。現在は裏方として活躍している。

クリス・ランキン

C Flanigan/FilmMagic/Getty Images

クリス・ランキン(38)は『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の後、3本の作品に俳優として参加していて、そのインスタグラムには5万6800人のフォロワーがいる。『ダウントン・アビー』や『ディスカバリー・オブ・ウィッチズ』といった人気作品にプロダクション・コーディネーターとしてクレジットされている。いわゆるハリウッド的な成功とは異なるかもしれないが、忙しくしている。


デヴォン・マーレイは全8作品でシェーマス・フィネガンを演じたが、『ハリー・ポッター』シリーズ以外ではあまり活躍していない。

デヴォン・マーレイ

Ferdaus Shamim/WireImage via Getty Images

デヴォン・マーレイ(33)は2011年に『ハリー・ポッター』シリーズが完結してから映画には1本しか出演していない(2018年に公開された『Damo & Ivor: The Movie』に出演しているが、クレジットされていない)。2018年にはSimonnaの『Every Time You Need Me』のミュージック・ビデオに出演している。

ソーシャルメディアでは、インスタグラムに20万2000人のフォロワーが、ツイッターに28万2300人のフォロワーがいる。ただ、マーレイはやはり常に何かを爆発させるシェーマスとして一番よく知られている。


ジョシュア・ハードマンは全8作品でゴイルを演じ、今も俳優を続けている。

ジョシュア・ハードマン

John Phillips/Getty Images for EA Sports

ジョシュア・ハードマン(34)は俳優でもあり、プロの総合格闘技(MMA)ファイターでもある。シリーズが完結した後、ハードマンはドラマ『女刑事マーチェラ』シリーズや『アレックス・ライダー』などに出演、クレジットされている。『ストライクバック:極秘ミッション』にも出演した。

直近では、『Cornerboy』というショートフィルムにクレジットされている。

ハードマンのソーシャルメディアのフォロワー数はマーレイより少ない(インスタグラムが16万8000人、ツイッターが4515人)ものの、俳優として、ファイターとしてキャリアを積んでいる。


ケイティ・リューングは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』以降、5作品でチョウ・チャンを演じた。

ケイティ・リューング

Mike Marsland/WireImage

ケイティ・リューング(34)の場合は数年かかったものの、『ハリー・ポッター』シリーズの中で最も成功したキャストメンバーの1人になろうとしている。この4年でリューングは『T2 トレインスポッティング』『ホワイト・ドラゴン』『Chimerica』『The Nest』『Roadkill』『ロックダウン』に出演している。

ネットフリックス(Netflix)のアニメシリーズ『アーケイン』にも声で出演している。この作品は人気ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』に基づくアニメ作品だ。

インスタグラムのフォロワー数は38万1000人、ツイッターのフォロワー数は20万5700人だ。リューングのプロフィールによると、「性暴力を経験した女性&ノンバイナリーの仲間が事件後に自分のからだ、健康、性とつながりを持つことをサポートするプロジェクト」My Body Back Projectのアンバサダーや、「子どもや若者の学びを中心に据えた映画への教育的チャリティー」Into Filmのアンバサダーも務めているという。

今後の活躍が期待される。


シリーズ全作品でウィーズリーの双子を演じたオリバー・フェルプスとジェームズ・フェルプスは、今でも一緒に。

オリバー・フェルプスとジェームズ・フェルプス

Eduardo Parra/Getty Images

35歳の双子は今でも一緒に俳優業を続けていて、1人で姿を見せることはまれだ。シリーズ完結後、演技をする機会はあまりなかったものの、『ハリー・ポッター』の知名度をいかして、それぞれ260万人以上のインスタグラムのフォロワー数を誇っている(ジェームズが290万人、オリバーが270万人)。

2人はエドガー・ライト監督のサイコホラー映画『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021年)にも出演している。『The Cars That Made Britain Great』には本人役で出演した。

ポッドキャスト『Normal Not Normal』も2人でやっている。


ボニー・ライトは、全8作品でウィーズリー家の末っ子ジニーを演じた。現在は演じるだけでなく、監督、制作も手掛けている。

ボニー・ライト

Amanda Edwards/Getty Images

ボニー・ライト(30)は近頃、大ヒット作に出演していないものの、ウィーズリー家の末っ子を演じて以来、その影響力は増すばかりだ。複数のインディーズ映画に出演(『The Sea』『After Dark』『Before I Sleep』)しただけでなく、監督デビューも果たし、自身の制作会社「BonBonLumiere」も立ち上げた。インスタグラムのフォロワー数は340万人

初監督作品は『Separate We Come, Separate We Go』というショートフィルムで、『ハリー・ポッター』で共演したデヴィッド・シューリスが出演し、カンヌ国際映画祭で好評を博した。最近はミュージック・ビデオの監督に力を注いでいる。


クレマンス・ポエジーは3作品でフラー・デラクールを演じた。

クレマンス・ポエジー

Vittorio Zunino Celotto/Getty

クレマンス・ポエジー(39)は『ハリー・ポッター』以外にも、『ゴシップガール』のシーズン4でチャックのフランス人ガールフレンドのエヴァを演じたり、クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』に出演するなど、複数の有名作品に出演している。現在、Apple TV+の『The Essex Serpent』(トム・ヒドルストン、クレア・デインズも出演している)の撮影中だ。

『The Tunnel』や『En thérapie』といったフランスのテレビドラマにも出演しているほか、映画『沈黙のレジスタンス 〜ユダヤ孤児を救った芸術家〜』(2020年)にも出演した。

インスタグラムのフォロワー数は13万1000人とあまり多くないが、評判の高い映画に次々出演してきた。『ハリー・ポッター』作品の合間に『127時間』や『ヒットマンズ・レクイエム』にも出演している。


イヴァナ・リンチは4作品で愛らしいルーナ・ラブグッドを演じた。

イヴァナ・リンチ

Photo by Jordan Strauss/Invision/AP

イヴァナ・リンチ(30)の知名度はソーシャルメディアで非常に高い(インスタグラムのフォロワー数は380万人)ものの、活動はそれだけではない。ポッドキャスト『The ChickPeeps Vegan Podcast』のホスト役を務めている他、Kinder Beauty Boxというビーガンの化粧品サブスクリプションの会社を共同で立ち上げた。

2018年にはダンスバトル番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』に出て、3位になった。何本かのインディーズ映画にも出演しているが、主な活動は別の分野だ。


マシュー・ルイスの『ハリー・ポッター』後の変貌ぶりは「Longbottoming」という言葉を生んだ。

マシュー・ルイス

Jeffrey Mayer/WireImage/Getty Images

Longbottoming」 —— 全く魅力的でなかった男性が驚くほど魅力的に変貌すること —— という言葉を世の中に生み出したマシュー・ルイス(32)とルイスが演じた『ハリー・ポッター』の登場人物ネビル・ロングボトムにわたしたちは感謝しなければならない。その文化的なインパクトは大きい。

ルイスは今でも定期的に俳優として活躍している。『Girlfriends』『All Creatures Great and Small』の他、『リッパー・ストリート』『Happy Valley/ ハッピー・バレー 復讐の町』『世界一キライなあなたに』『Drunk History』にも出演している。

また、ポッドキャスト『The Official Leeds United Podcast』のホスト役にも名を連ねていて、インスタグラムのフォロワー数は270万人、ツイッターのフォロワー数は140万人だ。


ハリー・メリングは、ダドリー・ダーズリーを演じていた頃とは全く違う。『クイーンズ・ギャンビット』に出ているメリングを見ても、気付かないだろう。

ハリー・メリング

Netflix

ハリー・メリング(32)は『ハリー・ポッター』シリーズが終わった後、素晴らしい俳優になった。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』に最後に登場して以来、メリングは『魔術師 MERLIN』や『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』『バスターのバラード』『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』『オールド・ガード』『悪魔はいつもそこに』『クイーンズ・ギャンビット』『Say Your Prayers』などに出演してきた。素晴らしい経歴だ。

デンゼル・ワシントンやフランシス・マクドーマンドらとともにジョエル・コーエン監督の『マクベス』に出演することも分かっている。

映画『The Pale Blue Eye』ではクリスチャン・ベールと共演、エドガー・アラン・ポーを演じる予定だ。さらなる活躍が期待される。


うっとうしいコーマック・マクラーゲンを3作品で演じたフレディ・ストローマは最近、ネットフリックスの大ヒット作『ブリジャートン家』に登場した。

フレディ・ストローマ

Desiree Navarro/WireImage/Getty Images

『ブリジャートン家』に登場したことで、フレディ・ストローマ(34)の順位は上がらざるを得なかった。ストローマは文字通り、王子を演じている。

ただ、ストローマは『ブリジャートン家』以外にもさまざまな作品に出演してきた。『UnREAL』や『ピッチ・パーフェクト』『ゲーム・オブ・スローンズ』にも出演している。

『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のスピンオフ作品で、2022年に放送予定のHBO Maxの『ピースメイカー』ではヴィジランテことエイドリアン・チェイスを演じていて、こちらもヒット作となりそうだ。


トム・フェルトンは今もドラコ・マルフォイとして一番良く知られているが、『THE FLASH/フラッシュ』にも出演した。

トム・フェルトン

Getty Images

トム・フェルトン(34)は、今もマルフォイとして一番良く知られていて、『ハリー・ポッター』シリーズに出演した他のスターとはちょっと違った方法で、その知名度を生かしている。フェルトンは最近、シリーズ第1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』を初めて見て、そのリアクションをTikTokでライブ配信し、大きな話題となった。当時の撮影現場の裏話を投稿すると、それも話題になっている。フェルトンのインスタグラムのフォロワー数は1100万人、ツイッターのフォロワー数は310万人と大人気だ。

ただ、俳優業も続けている。『THE FLASH/フラッシュ』にはジュリアン役で、『オフィーリア』にはレアティーズ役で出演し、他にも複数のインディーズ映画に出演してきた。

今後は『Save the Cinema』でジョナサン・プライスと共演する他、『Canyon Del Muerto』ではアビゲイル・ブレズリンやバル・キルマーと共演する予定だ。


ロン・ウィーズリーを演じたルパート・グリントは、母国イギリスでは最も成功している。

ルパート・グリント

Jeff Spicer/Getty Images

ルパート・グリント(33)は共演者たちほど"超有名"ではないが、彼はそれを望んでいるように見える。インスタグラムは2020年に始めたばかりで、すでに440万人以上のフォロワーがいる。

シリーズが完結してから多くの映画には出演していないが、テレビの世界で成功している。『スナッチ・ザ・シリーズ』では主演と製作総指揮を務め、のちに『ブリジャートン家』で有名になるフィービー・ダイネバーや『スキンズ』で人気となったルーク・パスカリーノと共演している。

最近では、Apple TV+の『サーヴァント ターナー家の子守』に出演している。


シリーズ7作品でディーン・トーマスを演じたアルフレッド・イーノックは現在、『ハリー・ポッター』よりも『殺人を無罪にする方法』でよく知られている。

アルフレッド・イーノック

Getty Images

ドラマシリーズ『殺人を無罪にする方法』の人気は高く、アルフレッド・イーノック(32)を"ディーン・トーマス"よりも"ウェス・ギビンズ"として知っている人も多い。『殺人を無罪にする方法』はシーズン6まで作られ、終了した。この作品をきっかけに、イーノックは『ハリー・ポッター』の子役スターからステップアップを果たした。

現在はApple TV+の『ファウンデーション』に出演していて、ジャレッド・ハリスやリー・ペイスと共演している。


ハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフは、ホグワーツを去って以来、素晴らしい俳優になった。

ダニエル・ラドクリフ

Evan Agostini/Invision/AP

ダニエル・ラドクリフ(32)は『ハリー・ポッター』シリーズの全てを背負っていた —— これはかなり大きな功績だ —— からこそ、『ハリー・ポッター』後のキャリアは興味深かった。ラドクリフは高額の予算をかけた映画を避け、『ガンズ・アキンボ』や『スイス・アーミー・マン』『アンブレイカブル・キミー・シュミット:キミーVS教祖』といった作品に出演してきた

『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』にも出演したが、"マジシャン"ではなかった。

現在は『Miracle Workers』に出演していて、ラドクリフが女装をして『She'll Be Coming 'Round the Mountain』をパフォーマンスした動画は大きな話題となった。2022年公開予定の『The Lost City of D』では、チャニング・テイタム、ブラッド・ピット、サンドラ・ブロックと共演する。

ラドクリフは演劇界でも成功している。『エクウス(Equus)』やミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』で主演を務め、後者ではグラミー賞にノミネートされた


ハーマイオニー・グレンジャーを演じたエマ・ワトソンは、シリーズの中心だった3人の中で最も成功している。

エマ・ワトソン

Getty Images / Andreas Rentz

エマ・ワトソン(31)は『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー・グレンジャーから、実写版『美女と野獣』でディズニー・プリンセス、『ブリングリング』の犯罪者、『ウォールフラワー』の奔放な美少女、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のマーチ家の長女まで、さまざまな役を演じてきた

ブラウン大学を卒業したワトソンは国連親善大使にも任命され、「HeForShe」というキャンペーンを立ち上げ、G7にも参加した。高級ブランドを傘下とするケリング(Kering)の取締役にも就任している。

俳優業から引退していようといまいと、ワトソンの影響力は今後も世界中で感じられるだろう。インスタグラムのフォロワー数は6140万人


『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』にのみ出演したロバート・パティンソンは、『ハリー・ポッター』シリーズに出演した子役の中で最も成功している。

ロバート・パティンソン

Larry Busacca/Getty Images

他に誰がいるだろう? インスタグラムのアカウントを持たないロバート・パティンソン(35)は、『ハリー・ポッター』シリーズでは1作品しか出演していないが、2010年代を中心に大人気となった『トワイライト』シリーズでは主役を務めた。パティンソンは『トワイライト』シリーズの中でも最も成功したスターだ。

『グッド・タイム』や『ライトハウス』といった映画で主演を務め、大作映画からはしばらく距離を置いていたパティンソンだが、近年は『TENET テネット』や『キング』に出演していて、2022年には"バットマンになる"予定だ

[原文:17 'Harry Potter' stars, ranked from least to most successful

(翻訳、編集:山口佳美)

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