週100時間労働を35時間に減らして売上10倍。生産性を劇的に高めたCEOが明かす5つの秘訣

初めて起業したのは17歳の時。自分の寝室で、ドメイン名の販売とホスティングの事業を行うベンチャーを立ち上げた。この会社は24歳の時に380万ドルで事業売却した。

この経験があったので、2度目の起業をした時は自信満々だった。2社目はバーチャルアシスタントの会社で、社名をタイムエトセトラ(Time Etc)という。この会社を伸ばすのもきっと簡単だろうと、信じて疑わなかった。

しかし私は間違っていた。顧客を見つけるのに苦労し、社員はどんどん辞めていく。毎月損失が出る。私自身の情熱も意気込みも薄れていき、失敗するのが怖くてたまらなくなった。

そんな状況をなんとかしようと、がむしゃらに働いた。

脇目もふらずに働き続けさえすれば、魔法のようにうまくいくと思っていた。学校で習うじゃないか、「頑張れば道は拓ける」と。

だから日曜の午前3時であろうが、私はデスクに向かった。月曜の分の「やることリスト」を、少しでも前に進めたくて。

週100時間働き、常にバーンアウト状態

家族にはしょっちゅう腹を立てていたため、距離ができてしまっていた。友達と会うこととは皆無。それなのに4年間、事業はほとんど成長しなかった。

転機が訪れたのは2011年のこと。母が他界したことをきっかけに目が覚めた。悲しみと痛みにさいなまれながら、自分自身の人生を見つめ直した。

自分なりに事業を成長させようとしたものの、効果が出ていないことは残念ながら認めざるを得なかった。何かを変えなくてはならない——そこで大きな成功を収めた人々の習慣や、生産性を支える心理について学ぶことにした。

すると、世界の成功者は、日付が変わるまでデスクにかじりついたりしないことが分かった。賢く働き、きちっとしたルーティンを持ち、他人に仕事を任せる方法に通じ、自分をよくわきまえている。そのため、調子が良いときも悪いときも自分の状態を自覚でき、生産性の山や谷に応じてその日の業務計画を立てられる。

こうした発見を踏まえ、私は仕事の仕方を完全に変えた。かつては1週間あたり100時間あった勤務時間を、35時間にとどめることを自分に課したのだ。今の私は以前よりも幸福で健康だ。3人の幼い子どもたちと過ごす時間もたっぷりとれる。しかも、会社は絶好調だ。

働き方を変えて数年で業績アップ、2大陸に進出

働き方を変えてから、100万ドル以下だった売上規模は1000万ドル超の大台に乗るまでになった。

私が週35時間しか働いていないと聞くと、人はみな信じられないと言う。起業家のほぼ半分(49%)が週50時間以上働いていることを考えれば、私は異例の起業家とも言える。

しかし「長時間労働をすればうまくいく」という考え(私はこれを自著の中で「ハードワーク神話(The Hard Work Myth)」と名付けた)は間違っていると、私は信じている。

労働時間を劇的に減らしつつ、以前より大きな成果を上げるのは簡単ではない。自分を厳しく律しなくてはならない部分もかなり大きい。ただ、正しい方向に進むために、今日にでも変えられることは存在する。以下で5つの秘訣を紹介しよう。

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