【組織図独占入手】グーグルクラウドが人事を全面刷新。アマゾン、マイクロソフトのシェア奪取を加速

トーマス・クリアン Google

グーグルクラウド最高経営責任者(CEO)のトーマス・クリアン。グーグル移籍前はオラクル幹部。創業者ラリー・エリソン直属のプレジデントとして大きな実績を残した。

Insider Intelligence

トーマス・クリアンは2019年1月、グーグルの最有力事業のひとつに数えられるクラウドビジネスのトップに就任。グーグルクラウドの最高経営責任者(CEO)として、さらなる成長のためにリーダーシップチームに新たな人材を登用してきた。

Insiderが独自に確認した最近の社内資料によれば、グーグルクラウドの従業員数は4万人近くにふくれ上がり、四半期決算発表の際にも(これまで非開示としてきた)クラウド事業単体の数字を開示するようになっている。

とはいえ、クラウド事業はグーグルにまだ一切の利益をもたらしていない。市場シェアで上回るアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やマイクロソフト(アジュール)に追いつくための企業努力が続いている。

事業の成長を急ぐクリアンは2021年9月、グーグルクラウド社内の人事刷新を敢行。エンジニアチームを統括するブラッド・カルダーに大きな権限を託した。

カルダーの前にバイスプレジデント兼エンジニアリングリードを務めた、グーグル在籍14年のイヤール・マノールはクラウドコミュニケーション大手トゥイリオ(Twilio)に移籍。11月15日付で同社の最高プロダクト責任者(CPO)に就任している。

また、米CNBCの報道によれば、グーグル創業期からの従業員でシニアバイスプレジデント(エンジニアリング担当)のウルス・ヘルツルは引き続きクリアンの直下で、グーグル本体の事業全般にかかわる技術インフラを統括する役割を担うことになった。

Insiderはこのたび、セールスからマーケティング、プロダクト、エンジニアリングまで、刷新されたグーグルクラウドの組織図を入手した。

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