AWSが次に狙うメディア・エンタメ業界。パートナー企業との連携で230兆円市場を勝ち取れるか

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AWSが次に狙うのは、230兆円のメディア・エンターテインメント業界だ。

Mikhail Metzel/TASS via Getty Images

クラウド技術が企業の間で広く普及するにつれ、クラウドサービス大手各社はこれまで導入が遅れていた業界に次なる大きな成長機会を見出す——アナリストたちはそう予想している。International Data Corporation (IDC)のクラウド担当アナリストであるナディア・バラード(Nadia Ballard)は、「このような業界に特化したクラウドやプログラムが、次の競争の鍵を握っています」とInsiderに語る。「これが新しく、ホットで注目すべき分野なのです」

世界最大のクラウドプロバイダーであるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が、4月にメディア・エンターテインメント(M&E)業界向けのプログラムを開始したのもそのためだ。このプログラムは、PwCの予測では2022年に6.7%の成長が見込まれ、2兆ドル(約230兆円)規模のこの世界的な業界を取り込むための大きな一歩となる。

メディアやエンタメ企業の多くは、いまだに古い生産システムやハードウェアを使用しているため、この業界をクラウドへ移行させること自体が大きなチャンスとなる。しかし、ガートナー(Gartner)社の最近のレポートによると、コロナウイルスの流行の際にクラウドの導入を余儀なくされたM&E企業の約3分の1は、物理的なサーバーに戻ることになると言われている。そのため、クラウド大手各社が勝利を勝ち取るためには、この業界はますます重要になっている。

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