チームラボ・猪子寿之「個人の強い想いでできたニッチすぎる場所にこそ特別な体験がある」

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チームラボ かみさまがすまう森」九州 武雄温泉 御船山楽園

©チームラボ

深みある黒い空間のなかに浮かぶ、色とりどりな花の数々。光の線の束が滝を描き、リアルな空間もデジタル技術を活用したインスタレーションで華やかに彩っていく。

圧倒されながらも居心地がよく思いにふけることができるチームラボの作品を見ていると、自然から受け取れるインスピレーションを大事としているのだろうと思わせられる。

代表の猪子寿之氏の記憶に残る、圧倒された自然の景観はどのようなものだろうか。

自分の存在を超える、長い年月が培ってきた自然の姿

猪子寿之(いのこ・としゆき)氏

猪子寿之(いのこ・としゆき)氏/チームラボ代表。1977年生まれ、徳島市出身。2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボ創業。大学では確率・統計モデルを、大学院では自然言語処理とアートを研究。

「アメリカのアリゾナ州の自然保護区内にThe Waveという場所があるんです。1億9千万年以上前に形成された岩が長年の水や風によって侵食され、非常に美しいシマシマ模様の波が幾つも重なってできた流線形の地層が独特の風景を作っている場所です」

「アイスランドの滝もすごい。氷河の滝なんですよ」

「中国の雲南省の奥地にある、ハニ族の棚田。1400年以上かけて作り続けてきた棚田でね」(猪子氏)

自然の力と、アートの力に類似点と相違点はあるのだろうか。

「長い時間が作る自然の姿、形や、人と自然の営みが長く続くことによってできた文化的な造形物を見たときに、自分の存在を超越するがゆえに、何か強い意味を感じてしまうんですよね、人って。同じように、人が何かに意味を見つけて、人生をかけて作り上げていったものに、何か強い意味があると感じてしまう」(猪子氏)

自然との一体感を感じさせてくれるツリーハウス

ツリーハウス

猪子氏と出会ったのは、360度どの方向を見ても森、空を仰ぎ見るような高さに位置するツリーハウス。300坪という広大な敷地のなかにポツンと建つ姿は、スナフキンの帽子がプカプカと浮いているように見えて、何とも可愛らしい。

建物そのものはわずか6坪というコンパクトなサイズ感ではあるが、キッチンも、トイレも、シャワールームも備えている「暮らせるツリーハウス」。

ベッドルームに寝そべれば、2本の丸太柱から伸びる枝が鳥居を想起させる。焚き火を囲んで座っている雰囲気をもたらすガラス窓を備えた薪ストーブもあり、自然と、自分と、一緒に訪れた大事な人と向き合える空間になっている。

猪子氏はいう。「ここは寺田さんの作品みたいな場所だよね」と。

「寺田さんは、僕の地元の先輩なんですよ。うちのチームラボのメンバーとも仲良しで、このツリーハウスには何人も泊まりにきているって聞いています」(猪子氏)

オーナーである寺田和弘氏は建築家の中村拓志氏とともにこのツリーハウスを具現化し、Airbnbの世界観に共感したことから予約はAirbnbのみで受け付けている。

ツリーハウスは3本の柱で建っており、周囲の空気の動きに合わせてじわりと揺れるから、浮いているような感覚も覚える。自然しか目に入らない場所のため、その場にいる自分たちだけの世界なのかとも思えてくる。薪の爆ぜる音、楓、水楢、水木の葉擦れや小鳥のささやき声、そして雨の落ちたときの音も優しい。風がもたらす響きも柔らかく伝わってくる。

手を伸ばすとそこにある、階段やテラス、ドアなどの手すり・ハンドルとして使っている木や石は、寺田氏が自ら磨き上げている。

部屋を借り受けるときは、ツリーハウスの周囲を巡りながら寺田氏とのトークタイムもある。過不足ないミニマルな空間の意味や、SDGsを意識し、極力ゴミを出さないようなサービス設計となっていることも分かってくる。

オーナーの寺田氏自身の魅力が、このツリーハウスの魅力と直結しているように感じられるのだ。

「彼の中の、人間らしさっていうものについて考えたよね」(猪子氏)

人の想いから生まれたものには意味があると感じる

ツリーハウス 2

「20世紀後半のアメリカのアーティストでドナルド・ジャッドという人がいます。彼の作品はアルミの削り出しでできた箱のようなものなんだけど、僕はそれにあまり興味がなかった。

彼は、テキサス州の砂漠の中にあるマーファという寂れた街に移り住み、延々と同じような作品をつくり続けた。そして、その作品を最高の状態で見せるために、その作品に最適な場所として、アメリカ陸軍基地の跡地を買い取って、改造して、チナティ・ファウンデーションという名前の美術館まで作ったんだ。

そこを見たときに、思わず感動してしまったんですよ。『彼が作り続けてきたこの箱には、何かしらの意味があるんじゃないか』って」(猪子氏)

ツリーハウス3

このツリーハウスは構想から実に7年もの時間がかかっている。

「資本主義からは逸脱していると思うんですよ。でも寺田さんのなかに強い想いがあって、いろんなもの失いながらも、長い時間をかけて作った人生そのものじゃないかな、このツリーハウスは。

そういえばハニ族の棚田のところに、1人のアーティストが雲南省省都の昆明から移り住んで、小さなホテルを作っているんですよ。3階建てか4階建てだったと思う。エレベーターもないような建物なんだけどね。視点が上がるから部屋から見る棚田が一番きれいで。作った人もどこから見れば棚田が美しいのか知っていて、棚田のぎりぎりの縁に作っていてね。

そういう個人の強い想いでできているニッチすぎる場所って特別な体験ができるなと思いましたね」(猪子氏)

最高の環境でワーケーションできる場所も見つかるAirbnb

猪子氏

ワールドワイドで作品を展示しているチームラボを率いて、日本のみならず世界各国も回る猪子氏。今までAirbnbをどのように活用してきたのだろうか。

「例えばニュージーランドにあるオレンジやピンク、黄緑色など色彩豊かな湖で構成されるワイ・オ・タプ・サーマル・ワンダーランドに行ったとき、近くにホテルなんてない。でも、湖畔にすばらしい別荘がたくさんあるから、Airbnbで泊まる」(猪子氏)

ツリーハウス4

そういう別荘もビジネスではなくて、建てた人がその湖が気に入って、自分のために建てているからこそ、最高の環境となっている。自分だけの、自分たちだけの時間をゆっくりと過ごすことができる。ホテルとは全く違った魅力があること。それもAirbnbを活用したいと思わせる魅力となるのだろう。

「僕らはチームで動くことが多いんですが、普通のホテルだと部屋もバラバラになっちゃうし、作業場までの行き来に時間がかかる。でもAirbnbで探せば、全員で寝食を共にして作業もできる場所が見つかったりもする」(猪子氏)

ホテルとはまた違う魅力を持つ、Airbnb。猪子氏が言うようにチームでの協働に活用できることはもちろん、近年注目されているワーケーションにも適している。仕事を終えたら地元の食材を使って料理をつくる、といった地域との関わりを積極的に持てるのもAirbnbならではの体験と言えるだろう。

Airbnbは2007年の誕生からホスト数400万人、のべ10億回以上の滞在をサポートしてきた。多種多様なホストが自分の理想を叶えるために作り上げた、いくつものこだわりの物件が登録されている。ゲストにとっても、数多なる希望を叶えてくれるマッチングサービスとして頼れる存在と言えそうだ。


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