テスラ車の価格は、4万5000ドルから13万ドルだ。
Tesla
- 「コンシューマー・リポート」が信頼性に関する最新の評価報告を発表した。
- テスラとリンカーンは下位に沈み、信頼性の高いブランドにはレクサス、マツダ、トヨタの名前が挙がった。
- 最も信頼性の高い2022年モデルは、レクサスGX、起亜自動車のニロ、トヨタのプリウス プライムだ。
コンシューマー・リポート (Consumer Reports)の信頼性に関する評価リポートによると、世界で最も時価総額の高い自動車メーカーは、最も信頼性の低い車を生産している。
電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)は、時価総額が1兆ドル以上だが、コンシューマー・リポートの評価では28ブランド中27位に評価された。リンカーン(Lincoln)は、それより信頼性が低く最下位だった。
同リポートは、過去12カ月間に車の所有者が経験した問題に関する調査結果を利用している。そのデータから、自動車メーカーの信頼性を推測し、信頼性の高い2022年モデルがどれになるか、各モデルごとにスコアをつけている。
テスラのモデルS、モデルY、モデルXのスコアはいずれも平均より低く、会社としてのランキングを下げることにつながった。 コンシューマー・リポートでは、平均並のスコアを獲得したモデル3の2022年モデルを勧めている。
起亜自動車のEV、ニロ。
Kia
上位には、レクサス(Lexus)、マツダ(Mazda)、トヨタ(Toyota)、インフィニティ(Infiniti)、ビュイック(Buick)、ホンダ(Honda)、スバル(Subaru)が並んだ。下位の5位のうち、テスラとリンカーン以外は、フォルクスワーゲン(Volkswagen)、ジェネシス(Genesis)、ジープ(Jeep)だった。最も信頼性の高い2022年モデルに評価されたのは、 レクサスGX、起亜自動車(Kia)のニロ、トヨタのプリウス プライム(日本名:プリウスPEV)、キャデラックのXT5だ。
電気自動車は概ね好評価だった。起亜自動車のニロ、日産リーフ、フォードのマスタング・マッハEはすべて、平均以上のスコアを獲得した。またコンパクト・ハイブリッド車は、最も信頼性の高いカテゴリーだった。
ただし、完全電気自動車全体では、スコアが平均以下で、最も評価が低いカテゴリーになった。中でも、テスラのモデルXとアウディのe-tronは、そのカテゴリーの最下位にランキングされている。それらの車の問題点の多くは、モーターやバッテリーではなく、車内の電子機器のような部品に起因するものが多く見られた。
レクサスGXの2022年モデル。
Lexus
テスラは多くの車を作るために生産を加速し、時には早すぎるスピードで競争してきたことから、品質問題がここ何年も取り上げられている。ドイツの高級ブランドであるアウディやBMWが何十年も掛けて解決してきた不完全さが残っているのだ。
だが、それらの欠陥は消費者の購入を阻んだり、テスラへの愛着を損なったりすることはないようだ。コンシューマー・リポートの所有者満足度に関する調査では、テスラは1位に選ばれている。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)