ビル・ゲイツが薦める、年末年始に読むべき5冊[2021年]

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Leon Neal/Pool via REUTERS

  • ビル・ゲイツが毎年恒例となった冬の推薦図書を発表した。
  • ゲイツは子どもの頃に好きだったジャンルに魅力を感じているという。SF小説だ。 
  • ゲイツは5作を挙げ、うち2作がSF小説、2作が科学についてのノンフィクションだった。

マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者、ビル・ゲイツ(Bill Gates)が、毎年恒例の冬の推薦図書5冊を発表した。

ゲイツは2021年11月22日(現地時間)、「今年読んで良かった5冊 (5 books I loved reading this year)」と題したブログで、2021年のお気に入りの本のタイトルとその理由を説明した。

ゲイツは、かなりの読書家で、毎年50冊近く読み漁ることで知られる。ブログでは、時とともにノンフィクション寄りになっていたが、それが変わってきていると述べた。「最近は、子どもの頃に好きだったような作品に魅力を感じるようになっている」という。

ゲイツにとって、それはSFであり、マイクロソフトの共同創業者、ポール・アレン(Paul Allen)とともに楽しんだものだ。「子どもの頃は、SFに夢中だった。ポール・アレンと私は、アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)の『ファウンデーション(Foundation)』初期3部作について、数え切れないほどの時間を費やしたものだ」とゲイツは述べた。

「この可能性の限界を超えた物語には、何かスリリングなものを感じた」


『プロジェクト・ヘイル・メアリー(Project Hail Mary)』アンディ・ウィアー(Andy Weir)

冬の推薦図書のリストにはSF小説が2冊入っており、「人は困難に立ち向かうために、どうテクノロジーを使うことができるのか、考えさせられた」とゲイツは述べた。その1つが、アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で、ある高校の科学教師が、目覚めると別の太陽系にいる宇宙船の中にいて、どうやってそこに行ったのか全く覚えていないというストーリーだ。


『クララとお日さま(Klara and the Sun)』カズオ・イシグロ

SF小説のもう1つは、カズオ・イシグロの『クララとお日さま』だ。「良いロボットの話は好きだ」とゲイツは述べている。


『The Code Breaker: Jennifer Doudna, Gene Editing, and the Future of the Human Race』ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)

最先端の科学についてのノンフィクションも2冊、薦めている。その1つが、ウォルター・アイザックソンの『The Code Breaker: Jennifer Doudna, Gene Editing, and the Future of the Human Race(コードブレーカー:ジェニファー・ダウドナ、遺伝子編集、そして人類の未来)』で、ゲノム編集技術「CRISPR-cas9」に注目したもの。


『A Thousand Brains: A New Theory of Intelligence』ジェフ・ホーキンス(Jeff Hawkins)

A Thousand Brains: A New Theory of Intelligence(千の頭脳:知性の新理論)』の中で、パームパイロット(PalmPilot)の共同発明者であるジェフ・ホーキンスは人工知能について探求している。


『ハムネット(Hamnet)』マギー・オファーレル(Maggie O'Farrell)

リストの最後の1冊は、マギー・オファーレルの『ハムネット』で、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の人生を、別の視点から捉えたフィクションだ。

[原文:5 books you should read this holiday, according to Bill Gates

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)


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