「生きたロボット」の自己増殖が確認される…最適な形状は「パックマン」

ペトリ皿の中の粒がAIで設計した生物群「ゼノボット」。1ドル紙幣との比較でサイズが分かる。

ペトリ皿の中の粒がAIで設計した生物群「ゼノボット」。1ドル紙幣との比較でサイズが分かる。

Douglas Blackiston and Sam Kriegman

  • 世界初の生きたロボットが、独特な方法で自己複製できるようになった。
  • それが「ゼノボット」というアフリカツメガエルの幹細胞から作られたロボットだ。
  • 開発した科学者のサム・クリーグマンによると、ゼノボットは細胞を寄せ集めて自己複製できるという。

世界初の生きたロボット「ゼノボット(Xenobots)」を開発した科学者たちは、このロボットに手を加えて、効果的に自己複製させる方法を発見した。

ゼノボットは、アフリカツメガエル(Xenopus laevis)の幹細胞から作られている。その細胞には繊毛という微小な毛が生えていて、ペトリ皿の中を動き回ることができる。科学者のサム・クリーグマン(Sam Kriegman)は「ロボットというと、工場のロボットや金属製の人型ロボットを思い浮かべるかもしれないが、実際には『物理的に有用な仕事』をするあらゆる機械のことを指す」とInsiderに語っている。

クリーグマンは、バーモント大学、タフツ大学、ハーバード大学のヴィース研究所に所属する研究者とともに、ゼノボットプロジェクトに取り組んでいる。

「ゼノボットにできる有用な仕事とは何か考えてみた。そのとき思いついたことの1つが、ペトリ皿の掃除をさせてみてはどうかということだ」とクリーグマンは言う。

小さなゼノボットが入ったペトリ皿の中に、染料やシリコンでコーティングされた鉄の粒子を入れて観察した。すると、ゼノボットがそれらの粒子を寄せ集める様子が見られた。クリーグマンはそれを、ブルドーザーのようだと表現した。

クリーグマンによると、次に同僚のダグラス・ブラキストン(Douglas Blackiston)が同じ種類の細胞を追加して、ゼノボットがどのような反応をするかを観察した。

「『ああ、これはすごい』と思った。細胞を寄せ集めると何が起こるのか、寄せ集められた細胞はどうなるのか。我々はそれを知らなかったのだ」とクリーグマンは言う。「その寄せ集められた細胞を数日かけて成長させ、新しい皿に移して観察すると、動くことが確認された」

「それが可能であることがわかったんだ」と彼は付け加えた。

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