ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
Oni Studio
- ポーランドの建築デザイン事務所のヴェルチンスキ・スタジオが、移動可能なタイニーホームを作った。
- このプレハブ住宅は、使われなくなった2つの輸送用コンテナを組み合わせて作られている。
- この家はクライアントに渡ったが、同スタジオの創設者は、「ベースとなったバージョン」は5万ドルで作れると話している。
ポーランドを拠点とするデザイン事務所「ヴェルチンスキ・スタジオ(Wiercinski-studio)」は移動可能なタイニーホームを創作している
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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Source: Wiercinski-studio
しかしヴェルチンスキ・スタジオのものは、現在市販されている多くのタイニーハウスとは異なり、トレーラーの上にあるようなプレハブ住宅ではない
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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このタイニーホームは、使われなくなった輸送用コンテナを利用していて、大きな金属製の箱に新たな命を与えている
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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輸送用コンテナは誰でも知っているが、コンテナ不足がサプライチェーン問題の原因の1つであることは知らないかもしれない
2021年4月4日、オランダのロッテルダム港に停泊中のコンテナ貨物船。ロッテルダムはアジア以外の地域では最大の海運港である。
Niels Wenstedt/BSR Agency/Getty Images
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しかし、主な港で夥しい数の輸送用コンテナが滞留して、輸送業者がその大きな金属製の箱の調達に苦労している中で…
ロサンゼルス港に隣接するコンテナ港、ロングビーチ港。
Jeff Gritchen/MediaNews Group/Orange County Register via Getty Images
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…タイニーホーム、プール、ホテルなど輸送用コンテナを利用した居住空間への関心が急速に高まっている
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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その一例が、ヴェルチンスキ・スタジオの、2つの輸送用コンテナを組み合わせて作られたタイニーホームだ
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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2つのコンテナを組み合わせると、広さ39.4フィート(約12メートル)×8.2フィート(約2.5メートル)、高さ9.5フィート(約2.9メートル)のタイニーホームが出来上がる
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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プレスリリースによると、ヴェルチンスキ・スタジオでは周囲の環境に馴染むようにコンテナを緑色に塗装したが、「元々の建築材料を正直に示す」ため、コンテナの特徴である波板の外観を残したという
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しかし、広さ581.3平方フィート(約54平方メートル)の家の中は、輸送用の冷たい金属の箱でできているとはとても思えない
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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この家には、ミニマルなキッチンとオフィススペースを備えたリビングルーム、ベッドルームに加えて…
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…バスタブ、洗面台、トイレ完備のバスルームもある
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258.3平方フィート(約24平方メートル)の屋外テラスでは、木々の間でくつろぐこともできる
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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プレスリリースによると、このミニマルな家は、「興味深いけれど作り変えるのが難しい空間の探求に興味を持つ勇敢なカップル」のための1回限りのプロジェクトだったという
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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この 「難しい」場所に対応するため、輸送用コンテナのキャビンはここに来る前に作られ…
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…その後、トラックとクレーンを使って現在の場所に運ばれ、最後の仕上げが行われた
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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ヴェルチンスキ・スタジオの創設者アダム・ヴェルチンスキ(Adam Wiercinski)は、他のプレハブ住宅メーカーと同様、「キャビンをプレハブ化することで、大幅なコスト削減と生産条件の向上を実現した」とInsider宛てのメールで述べている
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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「輸送には制限があるものの、すべての材料が現場にあり、天候に左右されずに制作することができる」とヴェルチンスキは話している
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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このタイニーホームは現在、ポーランドのコミュニティ・ガーデンに設置されている
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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しかし将来的には、この小さな居住ユニットは、森などのノマドなオーナーが次に選んだ場所に移ることになるだろう
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緑豊かな環境を室内に取り込むために、壁には大きな窓が並んでいる
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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しかし、このコンテナハウスは庭や森だけに場所を限定しているわけではない
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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ヴェルチンスキによると、この小さな家は、だれかの裏庭であろうと、借りた土地だろうと、どんな場所でも機能するという
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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現在のオーナーは、この家を水上に浮かべることに興味を持っているという
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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伝統的な建築では建てる土地に手を加えなくてはならないが、タイニーハウスは物理的な設置面積が小さくて済むという利点がある。隅に支えがあれば、吊るすこともできるとヴェルチンスキは言う
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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同スタジオでは、4カ月から6カ月かけて、2つのコンテナを完全な機能を持つ家に作り変える
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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ヴェルチンスキは、このタイニーハウスの「ベース・バージョン」は5万ドル(約564万円)で制作できるという
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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小さな家にしては高いと思うかもしれないが、輸送用コンテナを利用した家にはいくつかのメリットがあるという。「コンテナを家に作り変えることは、標準的な建設よりもはるかに安いわけではないが、その移動性は大きな利点だ」とヴェルチンスキは話している
ヴェルチンスキ・スタジオの輸送用コンテナを利用したポータブルキャビン。
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(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)