メタバースの土地取引が1週間で110億円超。「16カ月で地価200倍の可能性も」と仮想不動産会社予想

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2012年のある日、マイケル・ゴード(Michael Gord)は 「ビットコインの興亡」という見出しのワイアード(Wired)の記事を読んだ。6カ月かけて徹底的に調べた結果、ビットコインは 「世界で最もエキサイティングなテクノロジー」 だと判断し、彼はビットコインの 「伝道者」となった。

それ以来、ゴードはブロックチェーン技術と暗号通貨の普及に携わってきたが、それは必ずしも簡単な道のりではなかった。

「私はこれまでプロとしてのキャリアを通じて、友人や家族だけでなく、みんなから頭がおかしくなったと言われ続けてきました。ですからある段階で、誰かに間違っていると言われようが構わないと思うようになりました」と彼はInsiderに語った。

その心境の変化が、ゴードが世界初のバーチャル不動産会社の1つを設立するにあたって功を奏したのかもしれない。ゴード自身はこの会社を「仮想空間の取引を扱うブルックフィールド(訳注:カナダの大手資産運用会社)」 と呼ぶ。

メタバースの土地を売買するという考えは、以前はニッチであり、限られた人々の間でしか知られていなかったが、最近フェイスブック(Fecebook)がメタ(Meta)に社名変更したことやNFT(非代替性トークン) ブームによって、メジャーになりつつある。アーティストがパフォーマンスを行ったり、ブランドが広告宣伝したり、企業が会議を開催したりできるメタバースの土地は最近、記録的な取引件数に達している。

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