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リビングやデスクで手軽にオーディオ環境を改善できるサウンドバー。専門用語や機能の細かい違いが分かりにくく、選び方が少し難しいかもしれません。
音質に強いこだわりがあり、迫力ある重低音も楽しみたいという人には有線接続の2ユニットタイプのスピーカーがおすすめ。一方で、音も大事だけど置き場所の余裕がなく省スペースなものがいいという人にはコンパクトなBluetooth接続のワンボディタイプのスピーカーがおすすめです。
この記事では人気ランキング上位の製品からおすすめのアイテムを厳選して、購入する際に重要なポイントを押さえて紹介します。映画/シアターやゲームなど用途別に優れたモデルのサウンドバーをピックアップしていますので自分に合ったものを見つけてください。
– サウンドバーとは
– サウンドバーで得られるメリット
– ホームシアターとの違い
– タイプを選ぶ(ワンボディタイプ/2ユニットタイプ)
– 音質をチェック
– 接続方法を知ろう
– メーカーによる特色を知ろう
サウンドバーで得られるメリット
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サウンドバーとは
サウンドバーはテレビの前に設置する、細長いバータイプのスピーカーです。Bluetoothなどワイヤレス接続に対応した機器もあり、省スペースで立体音響を体験できます。
サウンドバーで得られるメリット
最近のテレビは薄型になるにつれて、スピーカーを隠すためのベゼル(縁)のスペースが小さくなっています。これによって内臓スピーカーの性能が落ち、以前よりも音響的な迫力が弱くなっています。
内蔵スピーカーの性能を意識してテレビを選ぶこともできますが、値段が一桁違ってくる場合もあります。それに比べると、サウンドバーは一万円台から購入でき、テレビの前に設置するだけで内蔵スピーカーでは得られない指向性を持つサウンドや重低音を楽しめます。
ホームシアターとの違い
従来のスピーカーはアンプやDAC(Digital to Analog Converter)を接続する必要があったため、スピーカー本体以外にも追加のコストが掛かりましたが、サウンドバーはアンプやDACを内蔵した一体型なので、本体を用意するだけで使うことができます。
また、通常のスピーカーの場合、サラウンドセットアップをするためにテレビを囲う様に複数台のスピーカーを設置する必要がありましたが、サウンドバーは仮想サラウンドを実現しているので、スピーカー一台で立体音響を体験することが可能になっています。
失敗しないサウンドバーの選び方
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タイプを選ぶ(ワンボディタイプ/2ユニットタイプ)
ワンボディタイプ
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2ユニットタイプ
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ワンボディタイプと2ユニットタイプの違いは受信機が別にあるかどうかです。この違いによって2ユニットタイプの方が重低音は勝りますが、ワンボディタイプの方がスピーカーの性能が良く、別途でアナログレシーバーを購入すれば2ユニットタイプと同じように重低音も体感できます。
住環境によっては音量によって近所の迷惑にならないよう配慮が必要ですが、迫力ある重低音を楽しみたいのであれば2ユニットタイプがおすすめです。できるだけ場所をとらずに、スピーカーの性能差による細かな音の違いを実感したい方にはワンボディタイプが良いでしょう。
音質をチェック
音質を左右する要素で重要なのはハイレゾ対応の有無です。ハイレゾであればCDの6.5倍の情報量で音声を楽しめます。音の情報量とは、音の高低、太さや繊細さ、奥行きなどのことで、この情報量が多いほど高音質と言えます。感覚的には通常のCDでは音の高低差が狭いために再現できないような音も聴けるのです。
また、チャンネル数が大きいほど音の臨場感は高まります。チャンネル数とは「スピーカーの数や配置」を指しており、スピーカーが周囲に複数台設置されているほど音の立体感・臨場感が高まるということです。
さらにDolby AtmosやDTS:Xに対応しているスピーカーならバーチャルサラウンドという立体感のある音響を楽しめます。特に4Kテレビを利用中、または検討中の方には4Kパススルー対応機器が音質劣化もなく、おすすめです。
接続方法を知ろう
テレビなどの機器とサウンドバーをケーブルでつなぐ有線の方法と、ケーブルを使わずに無線でつなぐ方法があります。有線であればHDMIケーブルと光デジタルケーブルの二択があり、テレビとサウンドバー本体をつなぐだけでセットアップが完了します。レコーダーを挟む場合はレコーダー側にHDMIの出力、サウンドバー側にHDMIの入力を接続しましょう。
無線での接続はBluetoothで、テレビ側から出力機器の一覧に表示される対応機器を選択するだけです。Bluetoothは音声を圧縮した信号を送るので、有線接続と比べて音質の劣化はありますが、音に強いこだわりがなければ気になるほどのレベルではありません。
省スペースを重視したい方はBluetoothによる無線接続、音質にこだわりたい方は有線接続をおすすめします。
メーカーによる特色を知ろう
各メーカーにより、様々な特色がありますので、代表的なメーカーの音質の特徴を紹介します。選ぶ時の参考にしてください。
SONYのサウンドバーは本格的なサウンドと充実した機能を併せ持つモデルが多く、玄人志向なスペックになっています。
YAMAHAのサウンドバーは原音の再現性が高く、あまり派手さはないもののバランスの良い作りのモデルが多いです。
BOSEのサウンドバーはサラウンド感が高いため、リアリティーのあるオーディオ環境を求めるユーザーに向いています。
JBLのサウンドバーは他社と比べると安価ながら低音に力を入れており、クラブなどで流れるものに近い音楽を鑑賞したいユーザーにおすすめです。
厳選!サウンドバーおすすめ9選
JBL Bar Studio
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低価格でコンパクトサイズのJBL Bar Studioは十分なディテールと明瞭さ、そしてパンチの効いた低音を備えたサウンドを提供する、コスパの良いモデルです。デュアルバスポートを搭載していて通常の音量とは別に低音域の強さを調節可能です。
JBLのサウンドバーの中ではもっともコンパクトなモデルですが、ビルドの品質は良好で高水準のモデルと比べても劣りません。また5.1サラウンドを模した出力をするので臨場感を味わうこともできます。Bluetoothに対応しているのでケーブルレスで邪魔にもなりません。電源は出力機器と連動しているのでリモコン操作一つで迫力のあるサウンドを体験できます。
ヤマハ フロントサラウンドシステム ブラック YAS-207
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YAMAHA製のYAS-207は世界初「DTS Virtual:X」対応モデルで、内臓ウーファーとワイヤレスウーファーによって広がりのある低音とクリアな中高音を提供します。このバーチャル3Dサラウンド技術によって、音に立体感と動きが加わりワンランク上のシアター体験ができます。
コンパクトな見た目に反して本機のサウンドパフォーマンスは音響機器メーカーYAMAHAの貫禄を感じさせます。
音質に限らずサラウンドモードを切り替えるアプリや4Kパススルーを可能にするHDMIソケットなど機能面でも充実しています。Bluetooth対応で配線いらずなので省スペースで本格サウンドが楽しめます。
SONY サウンドバー HT-ST5000
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SONYのHT-ST5000はDolby Atmos対応機器の中ではかなり優れたモデルです。全方位のサラウンドに加えて高さも考えられた音響は包み込む様な感覚を与えます。サウンドバーながらリアル7.1chの音質を意識して作られた本機は本格的なホームシアターを設置したい玄人ユーザーにもおすすめできます。
HDMI入力は3つあり、ハイレゾオーディオをサポート。Wi-FiまたはBluetooth4.1を介してワイヤレスに音楽ストリーミングも可能です。リモコン付属の「ミュージックサービス」機能を使えば帰宅時にスマホで再生していた音楽をそのまま大迫力のスピーカーで再生できます。
SONY サウンドバー HT-G700
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SONY製のHT-G700はサブウーファーと組み合わせた立体音響によって、リビングを上質なシアター環境に変貌させます。最新の音声フォーマットDolby AtmosとDTS:X対応で音の定位や移動情報を正確に伝えます。
また、中央に内蔵されたセンタースピーカーによってセリフや人の声がクリアに聴こえます。動作情報を表示するOLEDディスプレイによって機器の状態が一目瞭然。デザインがシンプルなので様々なリビング環境に合わせられます。オートサウンド機能を使えば視聴中のコンテンツに合わせて音の設定が自動で切り替わる機能も便利です。
BOSE Smart Soundbar 700
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音響機器メーカー大手のBOSEから販売されているBOSE Soundbar 700はワンボディタイプながら様々なシチュエーションに対応可能なモデルです。いくつもの賞を受賞した本機はGoogle AssistantとAlexaを内蔵しており、音声認識を利用した操作にも対応しています。
デザインはガラスを上部に施したシンプルで上品な仕上げで目を引きます。Wi-FiとBluetoothを介して音楽プラットフォームに連動させれば最良の環境で音楽を楽しめます。別途販売のサラウンドスピーカーと組み合わせればさらに豪華な音響を堪能することも可能です。
Denon DHT-S216 サウンドバー
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DenonのDHT-S216は、安価ながらDTS Virtual:Xに対応した高性能なサウンドバーです。本機の特徴であるPureモードを利用すれば加工の施されていない原音を再生可能です。3種類から選べるサウンドモードによって映画や音楽、夜間の再生など様々なシチュエーションで活躍します。
内蔵された二基のサブウーハーは低音とミッドレンジの最適なバランスを保ちます。HDMIの入出力は4Kに対応しているので4K映像をそのままパススルーできます。もちろんBluetoothも使えるので別の端末から好きな楽曲などを再生可能です。
Panasonic シアターバー SC-HTB01
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Panasonic製のSC-HTB01は最先端のDTS/Virtual:Xに対応したモデルで、2.1chのスピーカーながら立体的な音響効果を楽しめます。また、ゲーム会社大手スクウェア・エニックスと共同開発したゲームモードを搭載しており、RPGやFPS、ダイアログなどプレイしているゲームの種類に合わせた設定ができます。
さらに、内蔵されたハイレゾ対応ツイーターによってCDよりも情報量が多いハイレゾ音源も問題なく鑑賞できます。本機は一体型のワンボディタイプなので省スペースで上質なオーディオ環境を提供。配線も一か所にまとまっているので邪魔になることはありません。
ヤマハ コンパクトサウンドバー SR-C20A
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YAMAHAのSR-C20Aはコンパクトでスタイリッシュなデザインとクリアなサウンドを低価格帯で両立させた優れたモデルです。横幅60cmなのでテレビやパソコンの前に手軽に設置が可能。ヤマハ独自の技術であるバスエクステンションによってサイズ感を超えた迫力ある低音が味わえます。ゲームユーザー向けの「Game」モードを搭載しているので迫撃砲の爆音や背後の静かな足音まで正確に音を再現します。
Bluetooth接続して本機に対応したスマホアプリを使うことでリモコンと同じ操作が可能です。HDMI ARCをサポートする本機は互換性のあるテレビと連動することで電源の切り替えや音量調整を自動で制御します。
JBL BAR 2.0 ALL IN ONE
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JBLのBAR 2.0 ALL IN ONEは、名前が示す通り一つのサウンドバーでテレビのサウンドに臨場感を与える製品です。Dolby Digitalに対応しているので、リビングを映画館のような迫力ある空間に作り変えます。
本体は薄型でコンパクトなのでどのようなタイプのテレビにもフィットします。従来のJBL製品同様にBluetoothに対応しているので手軽に音楽再生機器としても使うことができます。本機はサブウーファーレスながら低音に力を入れているので肌に伝わる振動をこの低価格で堪能できます。
サウンドバーを接続する際のポイント
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ARC対応のテレビと接続する際はHDMIケーブルがARCに対応しているか確認しましょう。ARCに対応していないテレビと接続する場合は光デジタルケーブルが必要です。4Kパススルーを利用する場合もHDMI、そしてテレビが4K対応しているか確認して購入しましょう。
注意したいのはブルーレイレコーダーやゲーム機等の4Kに対応している機器を接続する場合です。それらの機器をそのままテレビに接続してしまうとサウンドバーの音質が低下する可能性があるので、テレビではなくサウンドバーにHDMIで接続するようにしましょう。
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(文・かいサポ)
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ROOMIEより転載(2021年11月25日公開の記事)
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