ネットフリックス、ディズニー、アマゾン…ストリーミング各社のSNS戦略比較。エンゲージメント数最多はどこ?

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Freeform/Eric McCandless; Amazon Studios; HBO Max/Saeed Adyani; Liam Daniel/Netflix; TikTok; Samantha Lee/Insider

米動画配信分析を手がけるコンビバ(Conviva)は、世界の動画配信プラットフォーム87社を対象に調査を行った。それによると、ソーシャルメディアマーケティングで最も高い効果を挙げているのはネットフリックス(Netflix)だった。

動画配信サービスの「巨人」であるネットフリックスは、TikTok、Facebook、Instagram、YouTube、Twitterのフォロワー数が1億6330万人(2021年10月21日現在)に達しており、競合他社に圧倒的な差をつけている。ちなみにフォロワー数2位はアマゾン・プライム・ビデオ(Amazon Prime Video)で2910万人、3位はディズニープラス(Disney+)で1420万人だった。

コンビバがTwitter、Facebook、YouTube、Instagramでの「いいね!」、リアクション、コメント、返信、シェア、リツイートを分析した結果、2021年上半期ではネットフリックスのアカウントが2億1710万と最多のエンゲージメント数を獲得していた。2位はディズニープラスの4300万、3位はHBOマックス(HBO Max)の1050万と続く。

動画配信サービスは2021年、ソーシャルメディア上で激戦を繰り広げている。これは、視聴者が見たいテレビ番組や映画を探す(そして「ミーム(ネタ画像や動画)」を作成する)際にTikTokやInstagramなどのアプリを利用するようになったためだ。

配信コンテンツのプロモーションとして、とりわけ活用されているのがTikTokだ。アマゾン・プライム・ビデオ、ネットフリックス、アップルTVプラス(Apple TV Plus)、HBOマックスはここ2~3年ほど、TikTokに出稿するためにオリジナルコンテンツを制作したり、広告を購入したり、インフルエンサーを起用したマーケティングキャンペーンを行ったりしている。

また、ライオンズ・ゲート・エンターテインメント(Lions Gate Entertainment)やターナー・クラシック・ムービーズ(Turner Classic Movies)などの伝統的なメディア企業も、新たな視聴者を獲得する手段としてTikTokに注目している。

Instagramも2021年には動画配信サービスにとって重要なプロモーションツールとなっている。コンビバがInstagram、YouTube、Facebook、Twitterのエンゲージメント数を分析したところ、Instagramが全体の81%を占めていることが分かった。

コンビバの調査に基づき、2021年に動画配信サービスがソーシャルメディアマーケティングでどのような成果を挙げたかを以下に詳しく紹介しよう。

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