モーショナルのヒョンデ IONIQ 5を使用したロボットタクシーが、ウーバーイーツの自動配送を行う。
Uber & Motional
- ウーバーは、2022年初めに展開する新しいプログラムで、ドライバーレス技術の分野を推進しようとしている。
- このプログラムはロザンゼルスのサンタモニカ地区で行われるもので、ウーバーイーツの配達にモーショナルの自動運転車両を導入する予定だ。
- モーショナルの自動運転車両が配達用途に使用されるのは、これが初めてだ。
ウーバー(Uber)は、2022年からカリフォルニア州でドライバーレスでのフードデリバリーを開始する。
ウーバーは2021年12月16日、自動運転技術の企業であるモーショナル(Motional)との提携を発表し、2022年からモーショナルの電気自動車を導入してウーバーイーツ(Uber Eats)のユーザーへの配達を行うと述べた。
同社はプレスリリースで、このパイロットプログラムでは、ロサンゼルスのサンタモニカ地区を中心に、ウーバーイーツのアプリで注文したメニューを配達すると述べている。モーショナルは、自律配送のためにカスタマイズした次世代の電気自動車として、ヒョンデ(Hyundai)のIONIQ 5をベースにしたロボットタクシーをウーバーに提供するという。
今回の提携は、ウーバーが自動運転技術企業と実際の走行において提携する初めてのケースだ。自動運転技術業界は、テスラ(Tesla)、ズークス(Zoox)、ウェイモ(Waymo)などの企業が自動運転機能のテストを続け、苦戦する一方で、ウーバーイーツなどのデリバリー企業がこの成長分野に資本参加し、競争が一層激しくなっている。
ウーバーの北米担当バイスプレジデント、サルファラズ・マレディア(Sarfraz Maredia)はプレスリリースで、「当社の利用者と加盟店は、ウーバーに利便性と信頼性と革新を期待しており、このコラボレーションは、その期待に応え、それを上回る機会になるだろう」と述べている。
ヒョンデグループとアプティブ(Aptiv)の合弁企業であるモーショナルも、ウーバーとの提携してドライバーレス配送に初挑戦することになった。しかし、同社は11月にはウーバーの競合であるリフト(Lyft)と提携し、ラスベガスで2023年に開始予定のドライバーレスのロボットタクシープログラムに取り組んでいると発表している。
ウーバーは以前、自社の自動運転車部門のATGで自律走行タクシーの車両開発を行っていた。しかし、死亡事故やチーム内の諸問題、技術的な問題などが報告されたため、2020年に同部門を自律走行車スタートアップのオーロラ(Aurora)に売却している。
[原文:Uber will launch driverless food deliveries in California in 2022]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)