資産は合計90兆円。マスク、ベゾス、ザッカーバーグ、ゲイツ、ペイジ…もしあの億万長者が亡くなったら遺産はどうなる?

ウォーレン・バフェット、 アリス・ウォルトン、 ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ。

ウォーレン・バフェット、 アリス・ウォルトン、 ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ。

画像提供:Daniel Zuchnik/WireImage; Nicholas Hunt/Getty; Emma McIntyre/Getty; Chesnot/Getty; Shayanne Gal/Insider

永遠に続くものはない。

アメリカで最も裕福な5人の資産を合計すると、8000億ドル(約90兆円)を優に超える。これはアメリカ社会の上層部がここ数十年間で計り知れないほどの富と権力を蓄積してきたことの表れだ。

しかし彼らの寿命もいずれは尽きる。

そうなった時には、彼らのパートナー、子ども、相続人たちは、莫大な不動産資産や有名企業の株式や、はたまたあふれるほどの現金が預けられた銀行口座を手に入れ、一気に棚ぼた式の収入を得ることになる。米HBOのドラマ、『サクセッション』を見たことのある人なら誰でも想像できるようなドラマが起こる可能性もある。

注目すべきなのは、アメリカで最も裕福な億万長者たちの多くが、テクノロジーセクターやそれに密接に関連する産業で財を成したことだ。

このことは何を意味するか。急成長している産業は、最初に富を築いた本人が亡くなったずっと後になっても、裕福なアメリカ王朝の新しい貴族階級を生み出す可能性があるということだ。

また、彼らのうち何人かは自らの財産を慈善事業に寄付している。しかし中には、ウォーレン・バフェット、メリンダ・フレンチ・ゲイツ、ビル・ゲイツから2010年に誘いを受けた「ギビング・プレッジ(Giving Pledge)」(訳注:資産家が自身の資産の半分以上を慈善活動に寄付するという「プレッジ(誓約)」を宣言する活動)に署名していない者もいる。

Insiderでは、「ブルームバーグ億万長者指数(Bloomberg Billionaires Index)」に基づいて、アメリカで最も裕福な5人の資産を分析し、彼らが亡くなったときに誰が利益を得るのか、彼らの死によって彼らが築いた“帝国”にどのような影響が出るのか、権力と富をめぐる諍いが起きる可能性はあるかを分析した。

なお、本稿で名前が挙がった億万長者や組織にはコメントを求めたが、彼らの計画や遺産の行方について話すことに同意した人物はいなかった。また各個人の純資産額は、2021年12月16日現在のブルームバーグ億万長者指数により算出された数値に基づいている。

億万長者の純資産と年齢

5位:マーク・ザッカーバーグ

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