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会社はすぐに辞めていい。「みずほ銀行に金融庁が“激おこ”」に見る本当の信頼関係のつくり方【音声付・入山章栄】

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。

「アメリカの職場では、上司が部下を怒ることはそれほどない」。10年の在米経験を持つ早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生はそう言います。では、日本企業ではなぜ「怒る」のでしょうか。入山先生がその違いを考察します。

【音声版の試聴はこちら】(再生時間:7分34秒)※クリックすると音声が流れます


金融庁はみずほ銀行に怒っている?

こんにちは、入山章栄です。

今回は、一時期システム障害が連発していた、みずほ銀行の話題です。


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ライター・長山

先日、金融庁がみずほ銀行に対して業務改善命令を出しました。その中に、みずほ銀行について「言うべきことを言わない」「言われたことしかしない」組織であると述べた箇所があり、公文書としては異例の強い表現だったことから、Twitter上では「金融庁が“激おこ”だ」と話題になりました。

「言うべきことを言わない」「言われたことしかしない」組織はかなり末期症状だと思うのですが、こんな組織を変えるための経営理論は存在するのでしょうか?


長山さんの質問は「みずほのような組織を変える経営理論があるかどうか」ですが、この一回では語り尽くせないかもしれませんね(笑)。ただ僕なりの視点があるので、今回はその切り口から解説させてください。それは金融庁が「激おこ」という部分です。

「激おこ」ということは、金融庁がみずほ銀行に対して怒っているわけですよね。

僕はよく、「怒る」とか「叱る」って、どういうことなんだろうと考えます。というのも、僕がアメリカで博士課程の助手時代や教員時代も含めて10年間働いていた中で、一度も仕事で怒られたことがなかったからです。

それは僕が非の打ちどころがないほど優秀だったからでは当然なく、アメリカの職場では上司が部下を怒ることがそれほどないからだと思います。

例えばお子さんがいる方は、お子さんを叱りますよね(「怒る」と「叱る」は違うという説もありますが、ひとまずここでは区別せずにおきます)。なぜお子さんを叱るかといえば、その子に成長してもらいたいから。なぜ成長してもらいたいかといえば、お子さんはこの先もずっと自分の子どもだからです。

一方、日本の会社では上司が部下をよく怒ります。なぜか。

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