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報酬を自分で決めてもらったら、会社が変わった…退職を防ぐためにある経営者が行ったこと


A Paris firm let its employees choose their own salary and hours in an effort to battle against burnout.

Luis Alvarez/Getty Images

  • 2020年の夏に「大改造(Great Reshuffle)」が始まったとき、パリのある会社の2人の共同創業者はパニックに陥ったとNPRは報じている。
  • 一人でも失うとビジネスに悪影響を与える可能性があったため、スタッフにそれぞれ独自の働く条件を決めてもらうことにした。
  • 会計士には「史上最悪のアイデア」と言われたが、この戦略が功を奏したという。

アナベル・ロバーツ(Annabelle Roberts)の夫が、仕事を辞めると言い出したのがすべての始まりだった。

「もううんざりだ。私はもう戻らない」と夫が言ったと、彼女はアメリカの公共ラジオネットワーク、NPRの番組「プラネット・マネー(Planet Money)」のインタビューで語っている。

「絶対に仕事を辞めないような夫が仕事を辞めた。そしてクライアントたちも彼らの仕事を辞めるようになった」

ロバーツは、アレクサンドラ・サーリーブ(Alexandra Sarlieve)とともに、パリに10人のスタッフを抱えるコミュニケーションの会社とトレーニングセンターを共同設立した。その時、そのプレゼント・パーフェクト(Present Perfect)社は、パンデミックの影響による大規模なデジタル化の真っ最中で、チームのメンバーを1人でも失うと苦境に陥るところだった。

「スタッフの何人かが辞めるという噂もあったし、『大退職(Great Resignation)』という状況もあって、彼らが辞めたらソフトの開発ができなくなるので完全にパニックになった」とロバーツは言う。

そこで、ロバーツとサーリーブは大胆な計画を立てた。それは、従業員に自分の報酬を決めてもらうというものだった。

「我々は、スタッフに報酬を自分で決めていいと言っただけ」と彼女は話す。

「働く時間も、給料も、仕事も自分で選んでいいのだと」

しかし、この施策をチームに伝える前に会計士に相談したところ、「最悪のアイデア」だから、そんなことはやらないようにと言われたという。

ロバーツとサーリーブは、会計士のアドバイスを無視し、チームの全員にプレゼント・パーフェクトで働くことで幸せになれる条件、また、それと引き換えに会社にどのような価値を与えられるのかを、数週間考えてもらうことにした。

あるスタッフは、もっと給料を上げてほしいというという要望ではなく、その代わりに、現在のスケジュールとワークライフバランスの維持を保証してほしいと答えた。

また、ほかのスタッフは、ロバーツがとても払えないような金額を要求したが、その結果、昇給、勤務地の柔軟性の向上、休日日数の増加などの交渉につながったという。

そしてこれが、ビジネスへ大きく影響したことにロバーツとサーリーブは驚いている。

「何が起こったかというと、優秀であるという基準を大きく押し上げた」とロバーツは話す。

「創業者ほどに熱心に働く人はいない、という話をよく聞くが、私は何人もの創業者と一緒に仕事をしているような気がしている」

[原文:A Paris firm let its employees choose their own salary and hours in an effort to battle against burnout. Here's what happened.

(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)

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