個人用保護具(PPE)を着用したボランティアが、封鎖されている住宅地の入口で食料を配布している。2021年11月26日、中国・上海で。
Yin Liqin/China News Service via Getty Images
- COVID-19の感染者3人が発見された後、中国は100万人が住む都市をロックダウンした。
- 中国中部の禹州市で、学校、ショッピングモール、公共交通機関が封鎖された。
- このロックダウンは、北京オリンピックが開催されるちょうど1カ月前に行われた。
複数の報道によると、中国・河南省にある100万人規模の都市でCOVID-19が3例確認され、ロックダウンに追い込まれた。
CNNは2021年1月2日、禹州市の約120万人の住民は、ここ2日間で3人の無症状感染者が発見されたため、自宅に留まらなければならないと報じた。
学校、ショッピングモール、公共交通機関はすべて閉鎖されているが、スーパーマーケットやエネルギープラントなどの必要不可欠な企業は営業を続けているという。また、必要不可欠なサービスに従事する人は、COVID-19の検査で陰性であることを提示しなければ働けないという。
一方、BBCが1月4日に報じたところによると、中国政府関係者は「最短時間で流行を抑制し、鎮圧することは、優先順位の高い政治課題だ」と述べているという。
今回のCOVID-19によるロックダウンは、2021年12月に西安市と東興市の住民に移動制限が課せられた事例に続くもので、北京オリンピックの開催を1カ月後に控えた時期に行われた。
中国外務省の王文斌報道官は1月4日、記者団に対し、中国はオリンピックに向けて「最新のCOVID-19研究、専門家の意見、他の国際大会の経験」によって作られた「防疫措置」でウイルス拡散の可能性を低減させようとしていると述べた。
「これらの対策は、COVID-19のリスクを効果的に低減し、2022年北京大会の期間中、選手およびすべてのオリンピック・パラリンピック参加者の安全と利便性を確保し、地域住民の健康と安全を守ることを目的としている」
一方、アメリカではCOVID-19の感染者が急増を続けており、1月3日だけで100万人の新規感染者が報告されるという記録的な事態になっている。
[原文:China locks down a city of 1 million people over 3 cases of COVID-19]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)