ビットコインマイニングに使用される装置。2013年10月28日、カリフォルニア州サニーベールのプラグアンドプレイテックセンターで。
REUTERS/Stephen Lam
- シンプリファイ・アセット・マネジメントが、Web3に焦点を当てたETFを申請した。
- 規制当局に提出されたファイルによると、このファンドはティッカー「WIII」として取引されると見られる。
- このETFはその資金の最大10%をグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)に投資する。
インターネットの未来に焦点を当てた新しい上場投資信託(ETF)が登場する。
2022年1月12日にアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、ニューヨークを拠点とするシンプリファイ・アセット・マネジメント(Simplify Asset Management)は、ティッカー「WIII」で取引される「シンプリファイ・ボルト・ウェブ3 ETF」を申請した。
提出書類によると、このファンドは「『Web3』と呼ばれる、メタバース企業を含む可能性のあるインターネットの運用におけるイノベーション」に焦点を当てた、または関連する企業に投資するとのことだ。
Web3は、Web2.0に続く次世代のインターネットだとされている。暗号資産(仮想通貨)と同様に、アマゾン ウェブ サービス(Amazon Web Services)のような技術大手ではなく、ブロックチェーンをベースに構築される。
このファンドは、暗号通貨やその派生商品、さらにはイニシャル・トークン・オファリングに直接投資することはない。しかし、ビットコイン(BTC)の価格に連動するグレイスケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust)に資産の最大10%を投資する予定だとしている。
この新しいETFは、仮想通貨、ブロックチェーン、NFTなどの収集可能なトークン、メタバースが喧伝される中、市場に投入されることになる。
このETFは、Web3を直接のターゲットにした最初のファンドだが、すでに他のファンドは、人々が交流し、ゲームし、買い物することができるデジタル世界であるメタバースというよく似た概念に焦点を当てている。ラウンドヒル・ボール・メタバース(Roundhill Ball Metaverse)ETF(META)は2021年6月に取り引きを開始し、その後、運用資産が10億ドル近くに膨らんでいると、ブルームバーグが以前報じている。また、プロシェアーズ(ProShares)は独自のメタバースETFをSECに申請している。
2021年12月、Defiance ETFsは、NFTマーケット、ブロックチェーン、仮想通貨エコシステムで露出している企業に焦点を当てた斬新なファンドを立ち上げた。ティッカー「NFTZ」で取引されているとInsiderでは報じている。
[原文:The first Web3 ETF is in the works as investors clamor for exposure to the future of the internet]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)