Richard Drew/Associated Press
- 暗号資産(仮想通貨)交換所大手のコインベースは2022年、従業員に4週間の「充電期間」を与える。
- 仕事が山積みになるのを避けるため、四半期ごとに約1週間、会社のほぼ全てが休業する。
- 同社の「ハードな労働文化」や長時間労働とのバランスを取ることがその目的だ。
コインベースは2022年、同社の「ハードな労働文化」とのバランスを取ることを目指して、従業員に4週間の休暇を与えるという。最高人材活用責任者(CPO)のL・J・ブロック氏がブログポストで明かした。
仕事が山積みになるのを避けるため、従業員の「充電期間」中は、会社のほぼ全てが休業する。全社的な休暇は、四半期ごとに約1週間与えられるという。
ブロック氏は、コインベースは「勝つためのチームで、家族ではない」とした上で、予測できない長時間労働が必要になることもしばしばあると述べた。
同氏は「ほとんどの人間にとって、コインベースはわたしたちがこれまで働いてきた中で最もハードな職場だ」としつつ、「その過酷さは仮想通貨を取り巻く現状によって激しさを増すばかりで、長時間労働につながることも多い」と書いている。
コインベースでは2020年に初めての「充電期間」を試している。多くの従業員が周囲に後れを取ったり、「同僚に自分の仕事のカバーを強いたくない」という気持ちから、休暇を取っていないことが分かったからだ。
「わたしたちは"9時5時"や"週40時間"の労働を約束しない。大抵は長時間労働になる。やるべきことをやるために必要だからだ」とブロック氏は『Working at Coinbase: Intense and demanding, balanced by deliberate recharge time』と題した1月10日の発表文で書いている。
コインベースが実施した社内調査では、従業員の半数以上がこうした充電期間が自分にとって大切な休息・回復の時間になっていると答えた。"リモート・ファースト"を掲げる同社では、従業員がリモートで働きたいか、対面で働きたいか選ぶことができる。
(翻訳、編集:山口佳美)