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旧ソ連生まれのテック企業の創業者、メタバース・ブームを自身が経験した共産主義のプロパガンダになぞらえる

フィル・リービン

Evernoteの創業者でmmhmmのCEOフィル・リービン氏。

Troy Wolverton/Business Insider

  • エバーノート(Evernote)の創業者フィル・リービン(Phil Libin)氏は1月11日、ポッドキャストでメタバースについて語った。
  • リービン氏は今日のメタバース・ブームを自身が子どもの頃にソ連で耳にした共産主義のプロパガンダになぞらえた。
  • 同氏はメタバースを「とんでもなく愚か」だと話している。

あるテック企業の創業者は、今日のメタバースをめぐるブームを自身が子どもの頃に経験したソ連のプロパガンダになぞらえた。

メモアプリ「エバーノート」の創業者で、ビデオ会議システムの開発を手がけるmmhmm(ンーフー)のCEOフィル・リービン氏は1月11日、テック・ジャーナリストのエリック・ニューカマー(Eric Newcomer)氏のポッドキャストに登場した。

リービン氏はメタバースを褒めそやすテック企業に対する深い疑念を示し、自身が子ども時代を過ごしたレニングラード(現在のロシアのサンクト・ペテルブルグ)での経験との類似点を挙げた。

「わたしは小学校の1年目をソ連で過ごした」とリービン氏は語った。

「小さな子どもだったわたしは数多くのソ連のプロパガンダにさらされ、『共産主義はまだ存在していない。我々はまだ共産主義を作り上げていない。共産主義へと向かっている。でも、それはまだ共産主義ではない。君たちが身の回りで目にしているこのひどい状況は共産主義ではない。我々は共産主義へ向かっているところだ。素晴らしいことが待っている』と繰り返し聞かされていた」

リービン氏はさらに続けた。

「悪いアイデアというのは、完成する前に分かるものだ。だからわたしは『そう、メタバースはまだ存在していない。違うんだ、今あるこういう愚かな、役に立たない、ひどいものは全てメタバースではない。メタバースはこれから来るんだ。これからなんだ』なんて言葉は聞きたくない」

"メタバース"はサイエンス・フィクション(空想科学)から借りてきた言葉で、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)のヘッドセットといった没入型のテクノロジーを通じてアクセスされる未来のインターネットを指す。メタ(旧フェイスブック、2021年10月に社名変更)のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏らが推し進めている。

リービン氏はメタバースを「根本的に優れたアイデアを欠いた、創造的でない人々や企業が信じ込ませようとしている見せかけ」と呼んだ。

「(メタバースのことを)嫌いな自分と恐れている自分がいる。ただ、わたしはこれをとんでもなく愚かなものだと考えているので、実はさほど恐れることはない」と付け加えた。

リービン氏は、VRのヘッドセットがメタバースにとって大きな阻害要因になるだろうと考えていたという。

「VRは(メタバースが)うまくいくことなどないと示している。自分の顔にプラスチックを巻き付けて過ごしたい人などいないからだ」

[原文:A tech founder born in the Soviet Union compared metaverse hype to the communist propaganda he experienced as a child

(翻訳、編集:山口佳美)

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