リモートワークは昇給・昇進に不利? 人事担当に聞く、在宅勤務でも評価される人の5つの特徴

かつて「在宅勤務」というと、あまり受けがよくなかった。パジャマのままソファでくつろぎ、仕事をサボるのが好きな人、つまり野心もやる気もない社員として捉えられていた。このような柔軟な働き方をする社員は、能力が低く、仕事へのコミットメントがないとも見なされていた。

しかし、そのイメージは間違っており、キャリアを阻害するものであることが調査で明らかになっている。

カーネギーメロン大学テッパー・スクール・オブ・ビジネスのデニス・ルソー(Denise Rousseau)教授は、「リモートワーカーは、従来の優秀な人材と働き方が違うというだけで、昇給や昇進で後れをとっています」と話す。

リモートワークを導入する企業はますます増えており、リモートワークを希望する社員も増えている。しかし、在宅と出社をミックスさせたハイブリッド勤務が主流になる中で、その人事評価制度に対しては複数の専門家から懸念の声が上がっている。

出社する社員は優れているという無意識な偏見が知らず知らずのうちに人事評価に影響を与え、リモートワーカーは仕事熱心でも勤勉でもないと見なされてしまうというのだ。これではまたしてもリモートワーカーが置き去りにされかねない。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンとコロンビア大学でビジネス心理学を教えるトーマス・チャモロ=プリミュジック(Tomas Chamorro- Premuzic)教授は次のように話す。

「パンデミックが始まってからというもの、会社は社員が何を生み出し、どんな成果を挙げたかにいっそう目を向けるようになりました。このことは、リモートワーカーだけでなくすべての社員にとってプラスになるはずです。結局、重要なのは社員がどこにいるかではなくどんな成果を挙げたか、ですからね」と話す。

いずれにせよ、企業には社員を公平・公正に評価する義務がある。リモートワーカーがプロフェッショナルとして活躍し、社内での評判を高め、出世するにはどうしたらよいのか?人事担当の責任者らに話を聞いた。

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