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人手不足に影響? アメリカでは新型コロナの後遺症で約160万人が働けずにいる可能性も —— 最新調査

ベッドで横になる人

Andrew Lichtenstein/Corbis/Getty Images

  • アメリカでは、労働年齢人口の7人に1人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症を経験する可能性があるという。
  • つまり「症状の長期化」によって、約160万人が労働人口から失われている可能性があるということだ。
  • ブルッキングス研究所の最新レポートは、COVID-19の後遺症が及ぼす経済的な影響を調査したものだ。

ブルッキングス研究所の最新レポートによると、アメリカではCOVID-19の後遺症(ロング・コビット)で約160万人が労働人口から失われている可能性があるという。

後遺症を抱える人は、からだを衰弱させる症状がウイルスに感染した後、数週間、数カ月、場合によっては数年続くこともある。初期研究では、新型コロナウイルスに感染した患者の10~30%に後遺症が生じるとされているが、経済的な影響はまだよく分かっていない。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、アメリカの労働年齢人口の7人に1人がCOVID-19の後遺症を経験した、または経験している可能性があるという。労働者に与えるCOVID-19の後遺症の影響を調べた2つの研究では、それぞれ患者の23%28%が後遺症の影響で働くことができなかったことが分かっている。

つまり、COVID-19の症状の長期化の影響で100万人以上が同時に失業状態に陥っている可能性があるということだ。また、ブルッキングス研究所の推計では、さらに500万人が完全に働けなくなったわけではないものの、労働時間が減った可能性があるという。

ただし、COVID-19の後遺症についてはきちんとしたデータがないため、これらの数字はさまざまな想定をもとに推計されたものだと、レポートの筆者は断っている。

「労働力に対する(COVID-19の後遺症の)影響を正確に捉えた代表標本のデータが手に入るまで、エコノミストや政策立案者は恐らく、COVID-19の後遺症を経済問題とみなしたり、多くの労働者を何もできない状態にする出来事と認識することはないでしょう」とCOVID-19の後遺症を研究しているPatient-Led Research Collaborativeの共同設立者リサ・マコーケル(Lisa McCorkell)氏はブルッキングス研究所に語っている。

Insiderでも2021年7月に報じたように、COVID-19の後遺症を訴える人たちからは、以前よりも働く時間が長くなった、精神的な不安が高まっているといった声が上がっている

自身のメンタルヘルスが悪化したと答えた人も40%いる(新型コロナに感染していない人では30%)。そして、後遺症を訴える人々の65%は、長期化する症状のせいでストレスや不安が増していると答えている(新型コロナに感染していない人でストレスや不安が増していると答えたのは59%だった)。

イギリス国家統計局(ONS)の直近の『Opinions and Lifestyle Survey』によると、後遺症に苦しんでいる人の中には自身の症状について誰にも話せないと感じている人もいるという。

[原文:Long COVID may be causing 1.6 million Americans to miss work amid the labor shortage

(翻訳、編集:山口佳美)

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