ブルックリン・ネッツのカイリー・アービング(左)とパティ・ミルズ。
Jason Miller/Getty Images
- NBAのブルックリン・ネッツは、「ネタバース」と呼ばれる独自の仮想世界を立ち上げた。
- ツイッターに投稿されたビデオで、このテクノロジーを導入した最初のプロスポーツチームだと述べている。
- コート周辺の100台以上のカメラが捉えた試合の映像を仮想レンダリングという。
NBAのブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)は、「ネタバース(Netaverse)」と名付けられた独自の仮想世界を作り出した。
この名前は、人々が自分自身のアバターで交流する仮想世界であるメタバースをもじったものだ。
コートの周りにある100台以上のカメラが、「信じられないほどリアルな3Dレンダリングを数秒で生成する」ビデオシステムに接続されていると、スポーツ専門放送局のYESネットワークはツイッター(Twitter)に投稿されたビデオで述べている。
2021年1月15日、ネッツのホームコートであるバークレイズ・センターでニューオーリンズ・ペリカンズと対戦した際に、この新技術が世界で初めて公開された。
「ネタバースは、視聴者を今まで見たことのないようなコートの場所に連れて行く」とYESネットワークは述べている。映像では、通常のバスケットボールの試合と同じように、ネッツの選手たちがコートを駆け回っているのが見えるが、この選手たちはデジタルデータだ。
YESネットワークによると、この技術を導入したプロスポーツチームはネッツが初めてだという。チームの担当者は、Insiderのコメント要請にはまだ応じていない。
ネッツの公式ツイッターアカウントは、新技術に関するYESネットワークの元の投稿をリツイートしている。
メタバースは、フェイスブック(Facebook)が、没入型バーチャルリアリティを推進する証としてメタ(Meta)にブランド名を変更した後、話題になっている。ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のアナリストは最近、メタバースは最終的に8兆ドル(約910兆円)規模の市場になると予測しており、ビデオゲームなどの分野の企業がこの成長トレンドに参入してきている。
アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)、サンドボックス(Sandbox)、ディセントラランド(Decentraland)のようなメタバース・ビデオゲームは人気を博しており、それぞれで使われている仮想通貨の価値が急騰している。
[原文:The Brooklyn Nets stake claim in metaverse with a virtual realm dubbed the 'Netaverse']
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)