アメリカのバイデン大統領とトランプ前大統領。
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- アメリカ人の70%以上は、2024年の大統領選の候補者名簿で、ジョー・バイデン大統領の名前もドナルド・トランプ前大統領の名前も見たくないと考えている。
- バイデン大統領もトランプ前大統領も"再戦"に前向きだ。
- バイデン大統領は、選挙戦をカマラ・ハリス副大統領とともに戦う考えだ。
アメリカでは"2020年"が終わることはないようだが、2024年の大統領選で同じことを繰り返したくないと人々は強く感じている。
AP-NORCの最新調査によると、アメリカ人の大半は2024年の大統領選の候補者名簿で、ジョー・バイデン大統領の名前もドナルド・トランプ前大統領の名前も見たくないと考えている。
回答者の70%は、就任から1年が経ったバイデン大統領に2024年は再び立候補してもらいたくないと答えている。ただ、これは人々がトランプ前大統領の"復活"を期待しているわけではない。回答者の72%は、トランプ前大統領の「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」にもう一度期待しているわけではないと答えた。
バイデン大統領は以前、再選を目指す考えを報道陣に明かしている。1月20日にはカマラ・ハリス副大統領 —— 1年目としては史上最低の支持率を記録している —— とともに選挙戦を戦うつもりだとも述べた。現在79歳のバイデン大統領は、大統領就任式の日にすでに"史上最高齢の大統領"の記録を更新している。
アメリカでは、ケネディ大統領の暗殺後、約5年間大統領を務めたものの、1968年の"2期目を目指す戦い"から身を引いたリンドン・ジョンソン大統領以来、再選を目指さなかった大統領はいない。
一方、トランプ前大統領はグロバー・クリーブランド元大統領以来の"返り咲き"を目指している。トランプ前大統領は共和党の大統領指名候補になる可能性が高いと見られていて、前大統領への挑戦を否定しないフロリダ州のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事といった有望候補に腹を立てていると報じられている。
今回の調査は1月13日から18日にかけて、1161人のアメリカ人(成人)を対象に電話およびインターネットで実施された。
[原文:Poll: Americans really don't want a Biden-Trump rematch in 2024]
(翻訳、編集:山口佳美)