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格差問題の解決は難しくない…「反トラスト、累進課税、労働組合をうまく使えばいい」

2021年7月20日、テキサス州バンホーンで行われた記者会見で、ブルーオリジンのニューシェパードでの宇宙飛行について語り、笑顔を見せるジェフ・ベゾス。

2021年7月20日、テキサス州バンホーンで行われた記者会見で、ブルーオリジンのニューシェパードでの宇宙飛行について語り、笑顔を見せるジェフ・ベゾス。

Joe Raedle/Getty Images

  • ニューヨーク・タイムズのピーター・グッドマンは、新刊で億万長者の富について深く掘り下げている。
  • 『Davos Man: How the Billionaires Devoured the World』では、増え続ける富裕層の資産がいかに負の影響を及ぼすかについて描かれている。
  • グッドマンはInsiderに、それを解決するのは簡単だと語っている。累進課税、反トラスト法、そして労働者の力をうまく扱うことだ。

億万長者の富は急増している。金額の増加に加え、億万長者の仲間入りをする人数も増加している。

「どれも偶然ではない、仕組まれたことだ」と、ピーター・グッドマン(Peter Goodman)はInsiderに語っている。彼はニューヨーク・タイムズの国際経済記者で、このほど新著『Davos Man: How the Billionaires Devoured the World(ダボス人:億万長者はいかにして世界を食い尽くしたか)』を上梓した。

彼の本は、世界の富がなぜこれほどまでに集中するようになったのか、そしてその保持のためにどのような手段がとられてきたのか、これまでの定説に再考を促す内容となっている。

政治学者サミュエル・P・ハンティントン(Samuel P. Huntington)によって名付けられた「ダボス人」についても考察されており、グッドマンによると、ダボス人とは「グローバル化によって非常に豊かになり、その仕組みに精通していることで、事実上無国籍となり、利益と富が国境を超えて流れ、所有地とヨットが世界中に点在し、武器となるロビー活動家と会計士が管轄地域を飛び越え、特定の国に対する忠誠心を持たなくなった」人々のことであるという。

貧困と不正を根絶するための活動を行うオックスファムによると、世界で最も裕福な10人(すべて男性)は、パンデミックの間にその資産を2倍以上に増やしたという。グッドマンは、過去半世紀にわたる億万長者の物語は「ゲームの不正操作の物語」であるとし、それを招いたのが税制や、独占を防ぎ競争を促すための反トラスト法の規制を撤廃したことだという。さらに、億万長者は労働者の組織を弱体化させたため、団体交渉に「かつての面影はなく」、労働者が得るものはすべて雇用者の裁量に委ねられるようになったとも指摘する。

「その結果、彼ら以外の人々がわずかな利益を得る機会すら減ってしまった」とグッドマンは言う。

「資本主義は、今でも豊かになるためのすばらしいシステムであり、経済を動かすという意味では最良の方法だ。ただし、規制や累進課税、反トラスト法の施行が必要になる。しかし億万長者たちはそれらを極めて効果的に排除している」

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