ディセントラランドは最も人気のあるメタバースの1つだ。
Decentraland press kit
- TerraZeroは、ディセントラランドの仮想不動産を購入する顧客のために、史上初の 「メタバース住宅ローン」 を提供したという。
- このWeb 3.0テクノロジー企業は、今回の融資の大部分を負担したと述べている。
- 一部の専門家は、メタバースの不動産を暗号資産に例えて、懐疑的な見方をしている。
TerraZeroは、メタバース・プラットフォーム「ディセントラランド(Decentraland)」で仮想不動産を購入するクライアントに対して、史上初の「メタバース住宅ローン」を提供した。
週末に発表された声明によると、Web 3.0企業のTerraZero Technologiesは、今回の融資に必要な資金の大部分を負担したという。しかし、融資条件やクライアントの身元は明らかにされていない。TerraZeroにコメントを求めたが、まだ返答は得られていない。
「不動産ローンの利用が可能になれば、メタバースの開発と普及が促進される」と、同社のダン・レイツィク(Dan Reitzik)CEOは発表の中で述べている。
「我々は、この新しくエキサイティングな経済の最前線にいることに興奮している」
今後、メタバース上の土地物件を購入しようとする顧客は、TerraZeroのウェブサイトを利用して物件を検索し、仲介手続きを行うことができる。TerraZeroは、ローンが返済されるまで、所有者としてその仮想の土地を保持する。また、それぞれの取り引きでは、仮想不動産がNFTとして担保に設定される。
メタバース不動産ローンは、2021年に仮想不動産の売り上げが爆発的に伸びたことを受けて誕生した。CNBCが引用したMetaMetric Solutionsのデータによると2021年の売上高は5億ドルを超えたという。
243万ドルで売れた仮想不動産もあった。また、アパレルのトップブランドやラグジュアリーブランドもメタバースの不動産開発を進めている。
しかし、専門家の中には、仮想不動産は物理的な土地よりも暗号資産に近いと言う人もいる。彼らは、仮想不動産はブランドがその価値を高めるのには役立つが、不動産とししての価値を求める投資家にとってはそうではないと述べている。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)