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3万年から6万年前のマンモス、サイ、オオカミの骨が出土…イギリスのニュータウン建設地で

Wooly rhinoceros mandible with dentition found in Devon, Britain.

イギリスのデヴォン州で発見されたケブカサイの下顎骨と歯。

The Sherford Consortium

  • イギリスの南西部のニュータウン建設現場で、多数の大型動物の骨が見つかった。
  • その中には、ケナガマンモス、ケブカサイ、オオカミ、ハイエナの骨が含まれていた。
  • これらの珍しい骨は、約3万年から6万年前の氷河期までさかのぼるものと推定されている。

イングランド南西部のデヴォン州で、ケナガマンモス、ケブカサイ、オオカミといった絶滅した動物の骨が発見された。

3万年から6万年前の氷河期のものと推定されるこの動物たちの骨は、当時のブリテン島を放浪していた巨大動物に光を当てる「例外的」な発見であると専門家は述べている。

シャーフォード共同事業体(Sherford Consortium)はプレスリリースで、保存状態の良いサンプルとしては、ケナガマンモスの牙や臼歯など、ケブカサイの頭蓋骨の一部や下アゴが含まれていると発表した。

研究者たちは、ほぼ完全なオオカミの骨格や、ハイエナ、ウマ、アカギツネなどの動物の一部も発見した。また、コウモリやトガリネズミなどさまざまな小型哺乳類の骨も見つかっている。

イギリス・デヴォン州で発見されたケナガマンモスの牙。

発見されたケナガマンモスの牙。

The Sherford Consortium

Wolf skull found in Devon, Britain.

発見されたオオカミの頭蓋骨。

The Sherford Consortium

これらの骨は、デヴォン州にある港湾都市、プリマスの郊外で開発中の5500世帯のニュータウン、シャーフォード(Sherford)の建設中に発見された。

「これは国家的な意義を持つ重要な発見であり、関係者にとっては一生に一度の経験だろう」と、イギリスの考古学コンサルタント企業オリオン・ヘリテージ(Orion Heritage)のマネージング・ディレクターで、シャーフォード共同事業体のプロジェクトの主任考古学者を務めるロブ・ボーン(Rob Bourn)は話している。

「シャーフォードで建設作業が行われていたことが、これらの発見につながった唯一の理由だ。そしてこのようなものが今まで手つかずの状態で放置されていたとは驚くべきことだ」

ボーンは、これほど長い間手つかずだった遺跡が発見され、またこれだけ多くの完全な動物の個体や、体の一部が見つかるのは、「まれで特別なできごと」だと述べた。

研究者たちはこの遺跡、特に草食動物とその食べ物を研究することで、この地域にかつて存在していた可能性のある植物について見識を得ることができるだろうと述べている。

また、シャーフォードで発見された動物が同時期に共存していたのか、それとももっと長い期間にわたって異なる時期に存在していたのかは今のところ不明だという。

一説には、動物が穴に落ちて逃げられなくなり、屍肉をあさるような肉食動物が追いかけてきて、やはりその罠にはまってしまったのかしれないと言われている。

他には動物が別の場所で死に、その骨が長い時間をかけてこの地域に流れてきたという説もある。

シャーフォード共同事業体は、これらの骨が発見された地域を保存すると述べている。

[原文:Remains of a wooly mammoth, a rhino, and a wolf unearthed on a building site

(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)

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