※本記事は、2019年7月14日に掲載した記事の再掲です
ウズベキスタンの首都タシケントの地下鉄の構内。
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- ウズベキスタンの首都タシケントの地下鉄は素晴らしい。だが核シェルターにもなっていて、国家の安全上の観点から撮影は禁止されていた。
- 2018年、撮影が解禁された。シャンデリア、大理石、そして旧ソ連時代の同国を記念するアートを見てみよう。
ウズベキスタンの首都タシケントの地下鉄は、世界で最も美しい地下鉄の1つ。だが2018年まで写真撮影が禁じられていた。
地下鉄は核シェルターにもなっており、戦略上極めて重要とみなされ、写真が広く公開されることはなかった。
だが2018年に撮影が解禁され、240万人が利用する駅構内のアート、彫刻、生き生きとした色彩を見ることができるようになった。
シャンデリア、大理石、そして宇宙開発でソ連が果たした役割からウズベキスタンの産業の近代化まであらゆるものを称えるアートであふれている。
タシケントの地下鉄を見てみよう。
タシケントの地下鉄は中央アジアで最も古い地下鉄。オープンは1977年、当時、ウズベキスタンはソビエト連邦の一部だった。
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3つの路線、29の駅があり、駅にはそれぞれ素晴らしい装飾が施されている。
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幾何学的な模様の駅もあれば、よりソ連風の駅もある。多くの駅で大理石、ガラス、花崗岩、陶器が使われ、素晴らしい構内を作り上げている。
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このシャンデリアのように、多くの駅に美しい照明がある。
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そして多くの駅が彫刻やカラフルなモザイクなどのアートであふれている。
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人類初の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンといったソ連のパイオニアを称えるアートもある。
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出典 :Lonely Planet.
ガガーリンのアートがあるのは「Kosmonavtlar」駅、つまり「宇宙飛行士」駅。駅は宇宙をテーマとし、女性初の宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワなど、多数の宇宙飛行士のポートレートが掲げられている。
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多くの駅にテーマがある。「Pakhtakor」駅の柱は“木の葉”のデザイン。綿花をモチーフとしたモザイクもあり、同国の綿工業を象徴している
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出典 :Lonely Planet.
駅のエントランスも美しい。
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ホームに続く階段は幅が広く、大人数に対応できる。上部にもアートが。
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このアートがあるのは「Buyuk Ipak Yuli」駅。訳すと「偉大なシルクロード」駅。
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よりシンプルなデザインの駅もあるが、それでもディテールは繊細。例えば、彫刻が施された、この巨大な照明のように。
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タシケントの地下鉄は旧ソ連で最も安価だった。料金は一律1200ウズベキ・スム(約15円)。
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出典 :The Guardian.
(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)