そのシーンは2022年2月7日に撮影された。
NASA/Aubrey Gemignani
- スペースX社のスターリンク衛星が地球の大気圏で燃え尽きる様子を捉えた映像が公開された。
- 最近打ち上げられた40機のスターリンク衛星が地磁気嵐によって大気圏に再突入した。
- その映像は「Sociedad de Astronomía del Caribe」がYouTubeに投稿したものだ。
スペースX(SpaceX)のスターリンク衛星が地球の大気圏で燃え尽きる様子を撮影した動画が公開された。
天文団体のSociedad de Astronomía del Caribeがユーチューブ(YouTube)に2月7日に撮影された動画を投稿した。そこでは、燃えさかる衛星の破片が空中を飛んでいるのが確認できる。
動画が進むにつれて花火のようなものが出現するが、これは同じ衛星の破片か、バラバラになった別の衛星とみられるとMashableは報じている。
これは最近打ち上げられたスターリンク衛星の一団が地磁気嵐で全滅した後の出来事だ。スペースXは、ファルコン9(Falcon 9)ロケットで地球低軌道に投入された49個の衛星のうち、最大で40個の衛星を失ったと発表している。
宇宙天気予報センター(Space Weather Prediction Center)によると、地磁気嵐は、地球の磁場と太陽からやってくる荷電粒子(太陽風)の間に乱れがあるときに発生する。
スペースXは声明の中で、嵐の速度と強度のために「大気抵抗」がこれまでの打ち上げよりも最大50%高いレベルにまで上昇したと述べている。そのため、人工衛星が軌道上の位置に到達するのが難しくなったという。
スペースXによると、衛星の部品が地球に衝突することはないという。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)