NFL第56回スーパーボウルで開幕宣言をする、ドウェイン・ジョンソン。2022年2月13日(現地時間)。 カリフォルニア州イングルウッド。
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- 「ザ・ロック」こと、ドウェイン・ジョンソンが、スーパーボウルの広告と生中継のオープニングに登場、圧倒的な筋肉を披露した。
- ジョンソンが筋肉を付けるためにジムで行ったトレーニングを、トレーナーが公開した。
- レッグ・プレス、スクワット、ヒップ・スラストといったエクササイズは、脚のあらゆる筋肉を鍛えることができる。
「ザ・ロック(The Rock)」こと、ドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)が、スーパーボウル(Super Bowl)にエネルギッシュに登場し、開幕宣言を行った。生中継のオープニングでボディービルダー並みの肉体を披露し、自身の栄養ドリンク・ブランド、ゾア・エナジー(ZOA ENERGY)の広告にも登場した。
ジョンソンのストレングス&コンディショニング・コーチが、全米の注目に備えて積み重ねたトレーニングをシェアしている。
ゾア・エナジーの共同創業者でもあるデイブ・リエンツィ(Dave Rienzi)はインスタグラム(Instagram)に、ジョンソンが筋肉を隆々に鍛え上げることができたのは、有名な専用ジム、アイアン・パラダイス(Iron Paradise)での、ハードな脚部のトレーニングのお陰だと投稿した。
彼のルーティーンに含まれるのは、レッグ・エクステンション、レッグ・プレス、レッグ・カール、レッグ・ランジで、いずれも大腿四頭筋、臀筋群、腸腰筋、ハムストリングの増強に効果がある。
脚部のトレーニングには、マシンとウエイトを使う
トレーニングは、レッグ・スウィング、ウォーキング・ニーハグ、スタンディング・フィギュア4ストレッチといった動的なウォーミングアップから始まる。また、トレーニングの準備や回復のためにフォーム・ローラーを使うこともある。専門家によると、フォーム・ローラーを直接、背中や関節、腸脛靱帯といった結合組織に直接当てることは避けたほうがよいという。
次に、腰と体幹を鍛えるアブダクター・マシンや、関節に負担をかけずに後ろ側の筋群全体を鍛えるリバース・ハイパーエクステンションで臀部の筋肉群を強化する。これらはそれぞれ12回を3セット。リバース・ハイパーエクステンションの代わりに、ヒップ・スラストを行ってもよいとリエンツィは言う。
「トレーニングの初めに臀筋群を動かしておくことで、腰だけでなく膝にも負担がかからない」と動画では解説している。
続いて、レッグ・エクステンション・マシンを20回3セット行い、膝部のウォーミングアップして、大腿四頭筋のトレーニングの準備をする。大腿四頭筋は脚の全面にある大きな筋肉だ。
そしてレッグ・プレス25回、ダンベルやバーベル・プレートで加重したランジ24回、セーフティ・バー・スクワット(チェーンで抵抗を加える)15回を4セット。リエンツィのアドバイスは、セットごとにウエイトを増やすことと、セット間は2分休み、力を最大限発揮できるようにすること。
最後に、ももの裏側の筋肉、ハムストリングを強化するために、座った状態でのレッグカールか、立った状態でのシングルレッグカールをマシンで行う。いずれの場合も筋肉を伸ばす際の負荷に集中するのがよいとリエンツィは述べた。
リエンツィによると、最後の試練は激しい運動で筋肉すべてを使い疲れ切った脚で歩いて車まで戻ることだという。
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)