アン・ハイアットは、ジェフ・ベゾス、マリッサ・メイヤー、エリック・シュミットとともに働いていた。
Ann Hiatt
- アン・ハイアットは、ジェフ・ベゾスとマリッサ・メイヤーのエグゼクティブ・アシスタント、そしてエリック・シュミットの参謀役として働いた人物だ。
- 彼女は自身の著書『Bet on Yourself』で、誰と一緒に働くかを優先することが彼女のキャリアに役立ったと語っている。
- だが、同僚から学ぶためには、必ずしも億万長者と一緒に働く必要はないという。
キャリアの夢を実現するためには、何よりも一緒に働く人を優先してほしい。これは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)、マリッサ・メイヤー(Marissa Mayer )のエグゼクティブ・アシスタント、そしてエリック・シュミット(Eric Schmidt)の参謀役として働いていたアン・ハイアット(Ann Hiatt)のアドバイスだ。
シュミットが序文を寄せた彼女の2021年の著書『Bet on Yourself』で、ハイアットはキャリアのレベルアップのための2つの方法を紹介した。
「最初に、自分が進みたいキャリアパスのモデルとなり、自分が持ちたいリーダーシップを具現化しているマネージャーを見つけることを優先した」と彼女は書いている。
「2つ目は、特別に優秀な人物に囲まれ、彼らとともに成長する機会が豊富なポジションを選ぶことだ」
アマゾンの創業者であるベゾスはハイアットを2002年に雇用し、彼女が博士号取得のため退職する2005年までともに働いた。その後、彼女は2006年にグーグルに入社し、12年間勤めた。最初は同社のバイスプレジデントで後にヤフーのCEOになるメイヤーにつき、次にCEOのシュミットに下にいた。ハイアットは現在、CEOにアドバイスするコンサルティング企業を経営している。
ハイアットはグーグルで出会った人、特にメイヤーが印象深かったと語っている。メイヤーの下で仕事することが難しいのはわかっていたが、結果的に多くのことを学べたという。
彼女は著書で次のように書いている。
「私のキャリアは、自分自身に『次のキャリアステップで何を学びたいか』と問いかけることで生まれてきた」
次の成長への意識を持たないと、成長の機会を求める代わりにストレスを避けた快適な役職に自分を限定してしまいがちだと彼女は言う。
彼女は、上司が自身の成長の道のりや機会の指標になったと話している。ただし、そのようなチャンスを積極的に活用し、結果につなげることは彼女次第だったという。
彼女は何よりも、どんな人と一緒に働きたいかを何よりも優先してきたという。それが、自分がどんな人間になりたいか、どんなリーダーになりたいか、というイメージを形成するからだ。
「レベルアップするために、必ずしも億万長者のCEOやテック企業のトップと一緒に働く必要はない。しかし、積極的に自分を磨かなければならない」と彼女は著書で書いている。
良い上司を見つけることは、口で言うほど簡単ではない。メイヤーはヤフーのCEO時代にその経営スタイルを批判され、ベゾスのアマゾンでの経営手法はたびたび疑問視されてきた。
これらは個人差があることだが、良い上司か悪い上司かがチームのパフォーマンスに多大な影響を与えることが複数の研究で示唆されている。
2002年、グーグルは「マネージャーの問題ではない」ことを証明するため、調査を実施したが、その意図に反して、理想の上司が持っている10の特徴が明らかになった。
その調査では、優れた上司はコミュニケーション力があるだけでなく、共感力も高く、部下に成長できる場所とチャンスを与えていることがわかった。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)