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- NFTが排出する二酸化炭素を相殺するためには、何百万本もの木を植えなければならないことが、新しい研究で明らかになった。
- NFT Clubによると、1本の木が処理できるCO2は60kgなので、NFTの販売1回分を相殺するためには1.37本が必要になるという。
- このデジタル・コレクターアイテムの売り上げは、2021年には410億ドルに膨れ上がった。
NFT(非代替性トークン)の炭素排出量を相殺するためには、何百万本もの木を植えなければならないことが、新しい研究で明らかになった。
NFT Clubによると、1本の木はその生涯で60kgのCO2を処理できることから、NFTの販売1回分のCO2は1.37本の木で相殺できることになるという。このテック企業は、2021年10月に発表された報告書で、470万個のNFTについて指摘しているが、これは流通しているNFTのほんの一部に過ぎない。NFT Clubは「500万個のNFTの販売に必要な木の本数は、685万本になる」と述べている。
NFTはブロックチェーン上で作られたデジタルアイテムで、別の推計によると2021年の売上高は410億ドル(約4兆7000億円)とされている。
熱狂的なファンは、NFTがメタバースやWeb3と呼ばれる未来のインターネットを解き放つ鍵であると述べているが、批判的な人々はその価値を否定し、作成や取り引きに膨大なエネルギーが必要であることを指摘している。
それでも、有名人、ミュージシャン、スポーツ選手などがこのトレンドに乗り、NFTは爆発的な人気を博している。
ラッパーから暗号起業家に転身したスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)は2月16日にクラブハウス(Clubhouse)で、2月初めに買収したデス・ロウ・レコード(Death Row Records)をNFTレーベルにすると発表した。
[原文:NFTs would need millions of newly planted trees to offset carbon emissions, study says]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)