レトルトカレー頂上決戦。高級5000円超えからご当地まで本当においしいのはこれ!


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有名店監修や世界各国のカレー、ご当地ものまで、自宅で手軽に本格的な味が楽しめるのがうれしいレトルトカレー。ただおいしいカレーを食べたいだけなのに、たくさん種類がありすぎてどれを選んでいいのかわからない……なんてことも。

そこで、「みんなの部屋」にも登場してくれたフードユニット・てとてとのおふたりとレトルトカレーの食べ比べをして、本当においしいレトルトカレーを見つけることにしました。



レトルトカレー、どう選ぶ?

スパイスブームも手伝って、最近は本当にいろんな種類のレトルトカレーを目にしますよね。「レトルト」はオランダ語で「加圧過熱殺菌をする釜」という意味で、レトルト食品そのものを指すとともに、真空パックに食材を入れて調理する調理方法でもあるんです。

圧力鍋のように高圧をかけて調理するため、肉はホロホロになりますが、じゃがいもなどのやわらかい野菜は溶けてしまって見る影もない…なんてことも。野菜の食感を楽しみたい場合は、レトルトカレーを湯煎するタイミングで一緒に茹でて後から追加するのも手です。

桃子さん

さまざまな口コミを参考にしつつ、豪希さんのコメントの通り「レトルト調理に合う食材を使用しているか」という観点もプラスしてカレーをセレクト。食べ比べの当日には、九品仏のキッチンアトリエに40個近くのレトルトカレーが勢揃いしました。

レトルトカレーにはどんな種類がある?

出揃ったレトルトカレーをざっくりカテゴライズすると以下のように。ランキングを紹介する前にカレーの種類についておさらいしておきましょう。

欧風カレー

欧風カレーは、欧風と呼ばれていますが日本発祥で、日本人がいわゆる「カレー」と言われて真っ先に思い浮かべるもの。小麦粉とバターがたっぷり入ったとろみのあるカレーは馴染みが深く、万人受けは間違いないものの、味に甲乙付きづらくランキングから外れるものが多数という結果に…。

名店コラボ

名店とコラボレーションしたカレーは、「選ばれし人気店 食べログ百名店」(ハウス食品)、「噂の名店」「神田カレーグランプリ」(S&B)など、スーパーやコンビニでも手に入りやすい大手メーカーの有名店監修シリーズから、”オルタナティブ食品メーカー”「36チャンバーズ・オブ・スパイス」による気鋭の名店コラボまで。有名店とのコラボは安定の美味しさ&新しい発見があり数多く上位にランクインしました。


インドカレー

カレー発祥の地だけあって、インドカレーと一言で言ってもその種類は数え切れないほど。大まかに二分するだけでも中東の影響が強い北インドとインド古来の文化が根付く南インドでは、カレーのテイストも大きく異なります。

北インドカレーとして日本で知られるのは、バターチキンカレーやキーマカレー。インド西海岸中部・ゴア地方のワインビネガーとスパイスをふんだんに使った酸っぱ辛いポーク・ビンダルーも最近日本で注目されています。


タイカレー

日本では、食品メーカーのヤマモリがレトルトを広く扱うタイカレー。

青唐辛子とココナッツミルクを使ったグリーンカレーや、米国の旅行情報番組『CNNGo』の「世界で最もおいしい50種類の食べ物」という企画の中で第1位に選ばれたマッサマンカレーなど、日本でも馴染みの深いカレーが揃います。


ご当地カレー

さらに、最近は日本全国のご当地カレーもたくさん登場しています。町おこしなどを目的に肉や魚介、野菜など地域の特産品をふんだんにつかったオリジナリティあふれるカレーは、土地によって味も個性も異ことなるので食べ比べてみるのもいいでしょう。


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さて、それでは早速ランキングの発表です! 食べ比べのポイントは「辛さ」「香り」「コク・旨み」「インパクト」「コスパ」「具のボリューム」。それぞれ5点満点で採点していきます。

15〜11位を発表! 「もらったらうれしい」一箱5,000円の高級カレーも

ヤマモリマッサマン

15位 噂の名店 湘南ドライカレー お店の中辛(S&B)

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15位にランクインしたのは、七里ヶ浜の名店「珊瑚礁」がS&Bと共同開発したキーマカレー。牛ひき肉の旨みとスパイス、バター、隠し味ベーコンの調和にこだわり、試作を重ねて辿り着いた味なのだそう。自家挽きスパイスがソースに溶け込んだ、ほど良い辛さと濃厚な風味が特徴です。

レストラン「珊瑚礁」は元々街の牛乳屋さんだったというだけあって、バターと生クリームがふんだんに使われていてクリーミー。ドライカレーというより、ひき肉が多めの欧風カレーという感じで、辛味やスパイス感はあまり強くなく、かなり甘め。いわゆる“昔ながらの日本のカレー”という感じ。

パッケージの写真のような肉厚なマッシュルームは見当たりませんが(笑)、ひき肉がたっぷり入っていて、グリーンピースも程よいアクセントに。バターと生クリームに、肉とキノコと旨味のオンパレードで旨味が濃くリッチな味わいになっていますが、反面、旨味が強すぎるのが気になります。

総合評価 ★★★☆☆
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
コク・旨み ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆
コスパ ★★★★★
具のボリューム ★★★☆☆

14位 小野員裕の鳥肌の立つカレー キーマカレー(MCC)

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14位は、「鳥肌の立つカレー」というインパクト大の名前とパッケージが目を引くキーマカレー。味に一切妥協せず、「鳥肌もの」の味を求めて1000件以上のカレー専門店を食べ尽くすカレー研究家・小野員裕氏が「カレー専門店の味を超えるレトルトカレーが可能であることを証明してみたかった」という執念の努力の末、つくりあげたカレーなのだそう。

余計な甘みを一切省き、素材そのものの味を抽出。ひき肉、マッシュルームを深い培煎にかけた玉ねぎとスパイスで煮込み、荒塩で旨味を引き出した本格キーマカレーです。付け合わせに紅ショウガを添えることで一層おいしさが際立ちます。

一口目は、羊み(羊肉のクセ)が口に広がって若干しょっぱめで、後から辛さがくる感じ。パッケージ裏に記載されている原材料名を見てもわかりますが、素材がシンプルで余計なものが入っておらず、本場インドの味を忠実に再現しているように思います。

ルーからつくるうま味たっぷりのキーマカレーを想像して食べると肩透かしを食らいそうですが、独特なうま味も感じられ、かなり後を引く味です。

総合評価 ★★★☆☆
辛さ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
コク・旨み ★★★☆☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★☆☆☆
具のボリューム ★★★★☆

13位 究極のレトルト(NISHIKIYA KITCHEN)

ニシキヤ究極ポートレト

そして13位は、恭しく桐箱に入ったなにやら高級そうなアレ…。無印良品のレトルトなども手掛けるニシキヤは2021年、「NISHIKIYA KITCHEN」としてリブランディングを果たしました。そしてそのリブランディングを記念して発売されたのが、こちらの「究極のレトルト(2個セット)」です。

お値段は、レトルト食品としては破格の5000円(税込)! 「究極のタンシチュー」「究極のビーフカレー」に、レトルト食品専門ブランドとしての約40年の技術が詰め込まれています。

究極のビーフカレー

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「究極のビーフカレー」には、厳しい基準をクリアした最高品質の「仙台牛」を使用。赤身と脂身のバランスが絶妙な仙台牛のモモ肉を、カレー粉と塩でマリネし、コンベクションオーブンでグリル。旨みを閉じ込めることで、香ばしさとスパイシーさを引き出し、カレーソースは数種類のスパイスをブレンド。野菜の旨みも溶け込んだデミグラスソースに、赤ワインと生クリーム、パルメザンチーズで、味に深みとコクを出しています。

仙台牛が惜しみなくごろごろ入っていて、カレーとしてもスパイスのバランスがよく、欧風カレーとしての完成度が高いです。「究極のタンシチュー」と同様、具材のボリューム、パウチから出すときのワクワク感、桐の箱に入っている特別感も含め、自分で食べる用にはなかなか手が出せないけど、もらったら確実にテンションが上がります。ただし、値段相応のコストパフォーマンスを期待すると肩透かしを喰らうかも。

総合評価 ★★★☆☆
辛さ ★★☆☆☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★★☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★☆☆☆
具のボリューム ★★★★★

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「タンシチュー」の牛タンは、高い品質のアメリカ産ブラックアンガスを使用。硬い部分を丁寧に取り除き、赤身の多いタン中と脂の乗ったタン元を大きめにスライス、じっくりと煮込んだ旨みたっぷりのタンシチューです。特製デミグラスソースには、牛タンの旨みはもちろん、フォンドボーをベースに、赤ワインの深み、野菜の旨みなど、素材のおいしさが溶け込みます。

「究極のタンシチュー」と同様に、こちらの「究極のビーフカレー」もパウチの中身をお皿に出すときに思わず歓声が上がったくらい、具のインパクトがやばいです(笑)。ホロホロに煮込まれた大きくて肉厚な牛タンが5切も入って、食べ応え抜群。このインパクトを分かち合うためにも、ひとりで食べるよりみんなでわいわいシェアしたいですね。

正確にはこちらのレトルトはカレーではなくてタンシチューですが何故かランクイン。タンや野菜のうま味がしみ出したデミグラスソースはかなり甘めなのが少し気になります。

12位 広島名産 かきカレー 中辛(レインボー食品)

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12位にはご当地カレーがランクイン。広島名産の牡蠣をふんだんに使った「かきカレー」。全国的にも名産品として有名な、瀬戸内海でとれる広島県産牡蠣をソテーオニオンと牛乳、バター、ココナッツで仕上げたカレーソースで煮込んでいます。

ベースのカレー自体は、中辛となっていますがココナッツミルクが入っていることもあって甘めの“家のカレー”という感じですが、牡蠣も大粒のものがごろごろと5粒も入って、ルーにもしっかり牡蠣のうま味と香りが染み出して、口に入れると磯を感じます。

貝の出汁が強い、和風カレーという印象。これも個人的にはお土産でもらったらかなりうれしいですが、良くも悪くも牡蠣が全面に出てくるので、磯の香りや牡蠣が苦手な人は避けた方が無難です。

総合評価 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
香り ★★☆☆☆
コク・旨み ★★★★☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★★★★★

11位 SPICE LOVERS キーマカレー 中辛(S&B)

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11位は、カレーのスペシャリスト「東京カリ〜番長」監修のスパイスカレー。こちらのカレーのキーワードは「焙煎」。クミンを焙煎することでスパイス全体の香りのエッジを立て、玉ねぎもしっかり炒めることで焙煎香を強調しているのだそう。奥深い香りと味を楽しめる一品です。

焙煎されたクミンとフェンネルの香りがすごい! これは、口に入れたときのスパイスのインパクトがかなり強いですね。

このカレーで真っ先に注目したのは香りなのですが、トマトソースがベースで辛さ控えめ、豚と鶏のひき肉のほかに黒いんげん豆も入っていて具の満足度も高いです。この味が一食200円強で買えるので、コスパもかなりいいと思います。フェンネルとクミンの香りがかなり強いので、個性的なカレーが食べたい時におすすめです。

総合評価 ★★★☆☆
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★☆☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★★★★☆



Column

何もしたくない日はボンカレーでいいじゃん

冒頭でも触れたように欧風カレーは味に差がつきづらく、今回惜しくもランク外となりましたが、「落ち着く」「やさしい気持ちになれる」「なんか安心する」と評価が高かった(?)のが大塚食品の「ボンカレー」シリーズ。言わずと知れた世界初の市販用レトルトカレーです。

「冒険したくないし、刺激もいらない。今日はもう何もしとうない!」なんて日には、コスパよく満足度が高い「ボンカレー」がおすすめ。「元祖ボンカレー」から永遠のスタンダード「ボンカレーゴールド」、具がボリューミーな「ボンカレーネオ」、ハイエンドラインの「THEボンカレー」とバリエーションも豊富なのでお好みでセレクトして。



10〜5位は? 下北のスパイスカレーから銀座の老舗まで続々登場

大阪キーマ盛り付け

10位 噂の名店 大阪スパイスキーマカレー お店の中辛(S&B)

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10位にランキングしたのは、カレーの新ジャンル「大阪スパイスカレー」のパイオニア『Columbia8』監修のスパイスキーマカレー。お店で味わうような「立体的に奏でるスパイスの香り」を「香りスパイス」と「焙煎カシューナッツ」2つのトッピングで完全再現。和風の出汁に鶏ひき肉の旨みを加えたソースをベースに、スパイスの香りと焙煎カシューナッツのコクが奥深い風味豊かなカレーです。

とろみがなく、スパイスの香りが強いので、好き嫌いははっきり別れそうですが、僕は好きですね。「香りスパイス」と「焙煎カシューナッツ」の2種類のトッピングをあとがけするのは、レトルトなのに料理した気分にもなって体験としてもおもしろいです。

インゲンやレーズン、ひき肉もふんだんに入った本格的なスパイスカレーを300円弱で楽しめるのは、かなりコスパがいいんじゃないでしょうか。全体的にバランスが良くて、あと引く辛さと旨味、サラサラとした食べ心地も手伝って、あっという間に食べ終わっちゃいました!

総合評価 ★★★☆☆
辛さ ★★☆☆☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★☆☆☆
インパクト ★★★★★
コスパ ★★★★★
具のボリューム ★★★★☆

9位 般゜若 PANNYA CURRY 監修 チキンカレー(36 chambers of spice)

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下北沢の一角7坪の小さなスパイスカレー店「般゜若(パンニャ)」名物チキンカレーを再現した一品。小麦粉不使用のさらっとしたインドカレーをベースに、南インドやスリランカで使用されているスパイスをふんだんに使用、出汁や醤油なども加えて味を整えています。

あまりとろみがなくてスープカレーっぽいです。塩味を強く感じますが、それに比べて少し旨みが弱く、その分、スパイスと出汁の風味や香りでバランスを取っているかな。大きなチキンがごろっと入っているのがうれしい。

実店舗のカレーも食べたことがありますが、比べると見劣りしてしまいます。ただ、かなり完成度は高く、リピしたい味でした。

総合評価 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★★☆
コク・旨み ★★★☆☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★★★★☆

8位 ケララフィッシュ(NISHIKIYA KITCHEN)

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魚の旨み、タマリンドとトマトのほのかな酸味、ココナッツミルクのコクがごはんに良く合うフィッシュカレーです。

具材には、日本でもなじみのあるキハダマグロを使用。ケララのフィッシュカレーに欠かせないマスタードシードとフェンネルは最初に油で炒め、香りを引き出し、さらに爽やかな香りの蔵王カレーリーフとニシキヤキッチン特製スパイスミックスで香り豊かなソースに仕上げています。

今回、唯一ランクインした魚のカレーです。マスタードとフェンネルの香りがさわやか。トマトとタマリンドの酸味のなかにココナッツミルクの甘みもあってコク深いです。キューブ状のツナが入っていて、魚を食べているなって気分になります。

魚臭くなく、ツナ缶っぽくもない、絶妙なバランスで調理されているように感じます。魚のカレーを食べたことがある人は少ないらしいですが、バターチキンカレーの魚版と思ってもらえたら、味の想像がつきやすいかも

総合評価 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★★☆
コク・旨み ★★★☆☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★★★★☆

7位 カシミールカレー(デリー)

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7位にランクインしたのは、昭和31年に創業したインド・パキスタン料理の老舗・デリーのカシミールカレー。その黒くてインパクトのある見た目と刺激的な辛さは、お店の代名詞となっています。

辛いことで有名なデリーのカシミールカレーですが、お店の味そのまんまで辛いです(笑)。具が入っていない黒くてシャバシャバしたカレーは見た目にもインパクトがありますよね。でも、ただ辛いだけではなく、ドロドロに溶けた玉ねぎのうま味と10種類以上のスパイスの風味が鼻を抜けてあと引くうまさです。

このレトルトには具は入っていませんが、お店の公式サイトには、鶏肉とじゃがいもの追加具材のレシピ動画も公開されています。2人前で800円弱なのでかなりお得だと思います。

総合評価 ★★★★☆
辛さ ★★★★★
香り ★★★★☆
コク・旨み ★★★☆☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★☆☆☆☆

6位 エチオピアビーフカリー(MMC)

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6位は、カレーライス専門店「エチオピア」監修のにんじんやたまねぎをソースがベースのうまみのあるスパイシーなビーフカリー。「カレーの味には決して妥協しない」というオーナーシェフ鈴木堅司の創業当時よりの心意気から、香辛料や素材の選定、つくり方に至るまで頑なに守り続けて作られています。そのこだわりから生み出された独特な味わいは、今も多くのカレーファンから支持され続け、高い評価を得ています。

言わずとしれた、ビーフカレーの名店のカレー。食べ進めるうちに、にんじんやたまねぎのうま味のほかにマスタードの渋みを感じます。ごろっとしたビーフも満足度が高いです。トマトの酸味なのかな?この酸味のおかげで飽きずに食べ進められますね。

このレトルトカレーはお店での<辛さ2倍>に相当するようとのことですが、そこまでの辛さは感じなかったです。レトルトは激辛バージョンもあるので、辛いのがお好きな方はそちらもぜひ試してみてください。

総合評価 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
コク・旨み ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★★★☆☆

5〜1位! 堂々一位に輝いたのは、あの有名店の…

ネゴンボラムキーマ盛り付け

5位 ポークビンダルーカレー(KALDI)

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日本でもじわじわとその知名度を上げてきた、旧ポルトガル領であるインド西部ゴア州発祥のカレー「ポークビンダルー」。白ワインビネガーの酸味、スパイスの香りと辛味、豚肉の旨味をバランス良く合わせた、カルディ特製のミニサイズポークビルダルーカレーが第5位にランクインしました。

ビンダルーといえばビネガーの酸味と豚肉のうま味が特徴、そこにクローブやカルダモンといったスパイスの香りが相まって食欲が進みます。量はやや少なめですが、味が濃いのでちょうど良いのではないでしょうか。

値段もリーズナブルで、まだまだ日本では一般的ではないポークビンダルーを手軽に味わえるのがうれしいですね。

総合評価 ★★★★★
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★★☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★★
具のボリューム ★★★☆☆

4位 グリーンカレー(NISHIKIYA KITCHEN)

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4位は、NISHIKIYA KITCHENの甘みの後にくる青唐辛子の刺激的な辛さがクセになる味わいのグリーンカレーです。さらっとしたソースは、通常のカレーのようにごはんにかけても、現地の食べ方のようにカレーとご飯を別々の器に入れて少しずつかけて食べても◎。

レトルト食品メーカーで無印良品のカレーの製造元としても知られるニシキヤですが、特にグリーンカレーが人気です。オイルのグリーンが深い色できれいだと思ったら、抹茶ペーストが入っているんですね。

今回、いくつかのグリーンカレーを試食しましたが、青唐辛子の辛さとコブミカンの葉やレモングラスのさわやかさ、ココナッツミルクのうま味のバランスがダントツでよかったです。タケノコやフクロダケ、鶏肉などの具材もボリューミーで満足度が高いです。

総合評価 ★★★★★
辛さ ★★★★☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★★★
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★★
具のボリューム ★★★★★

3位 negombo33 監修 ポークビンダルー(36 chambers of spice)

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第3位には再び「ポークビンダルー」がランクイン。東京・西所沢の大人気店「ネゴンボ33」監修で、まろやかな酸味、スパイス感ほとばしる辛み、濃厚な旨味というポークビンダルーの3要素を「ネゴンボ33」流に仕上げたスパイス角煮カレーです。

今回、2回目の登場となるポークビンダルー。これは…語彙力って感じですが、めっっっちゃうまいですね。ワインビネガーの酸味とスパイスの辛さと玉ねぎの甘味、豚肉のうま味が四味一体となって、幸せな喫食体験を提供してくれます。

ゴロゴロのバラ肉もジューシーで良い感じです。酸味がほかのポークビンダルーに比べて、多層的だと思って確認したところ、発酵乳を使っているそうで、言われて見ればチーズやヨーグルトのようなニュアンスが潜んでいて、かなり本格的な味でした。

総合評価 ★★★★★
辛さ ★★★★☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★★★
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★★
具のボリューム ★★★★★


2位 negombo33 監修 ラムキーマカレー(36 chambers of spice)

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2位は、3位に引き続き、「ネゴンボ33」監修のレトルトカレーがランクイン。「ネゴンボ33」看板メニュー・ラムキーマカレーをレトルトで再現。新鮮な粗挽きラム肉をスパイスと赤ワインで煮込んだキーマカレーで、後がけスパイスの粗挽き花椒の小袋つき。ラム肉の旨味と花椒の抜けるような刺激が癖になります。

3位、2位と、気鋭のエスニック食品メーカー「36チャンバーズ・オブ・スパイス」の「ネゴンボ33」監修カレーがキープ。ラム肉の独特の香りとうま味があとがけの粗挽き花椒と相まって、かなり本格的な味です。

見た目の派手さはないけれど、風味のインパクトがすごい。すこし塩辛くはありますが辛さはそこまでもないかな。ラム肉の香りを臭みではなく、香りと捉えてレシピを構築している気がします。バランが非常によくて、スパイスの組み合わせのセンスも素敵です。ラムが苦手な人にもおすすめのカレーです。

総合評価 ★★★★★
辛さ ★★★☆☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★☆☆
インパクト ★★★★★
コスパ ★★★★☆
具のボリューム ★★★★☆

1位 コルマカレー(デリー)

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そして堂々の1位を飾ったのが、7位にもカシミールカレーがランクインしているデリーのコルマカレー。玉ねぎをふんだんに使用した甘味とコクがあるトロリとしたカレーで、独特の香りが特徴です。

お店で食べるのと遜色なしで、2人前でなので、コスパも良いといえるでしょう。公式サイトではレシピを公開しています。一人前に一個から一個半のかなり濃いめに焼き色をつけたタマネギチャツネが入っていて、この黒いカレーの色はそのタマネギチャツネの色そのまま。タマネギの濃厚でこってりとした甘みと旨みが食欲をそそります。

デリーのカレーは好きでたまに無性に食べたくなるんですが、お店で食べるのと遜色ないですね。ドロドロになるまで煮込まれた玉ねぎのうま味と甘みと、スパイスの香りで病みつきになります。こちらも1箱2人前で、かなりコスパも良いと言えるでしょう。公式サイトに載っているように具材を足してもいいし、もちろんそのまま食べても満足度が高いです。

総合評価 ★★★★★
辛さ ★★★★☆
香り ★★★★★
コク・旨み ★★★★☆
インパクト ★★★★☆
コスパ ★★★★★
具のボリューム ★★☆☆☆

カレーをさらに楽しむには

試食4

さて! 見事一位に輝いたのはデリーの「コルマカレー」でした。玉ねぎがトロットロに煮込まれたルーだけでもかなり満足度が高かったですが、お店で食べるみたいにゴロゴロのじゃがいもと鶏肉を追加してもおいしそうですね。

そして最後に、にレトルトカレーをもっと楽しむ+αの工夫をおふたりに聞きました。

うーん。今回、すべて白米で食べ比べしましたがインドカレーの時はバスマティライスをターメリックで香りづけするとか。好みによって追いスパイスするだとか…。こだわり出したら沼なので程々に楽しみたいですね(笑)。



カレータワー

「ごちそうさまでした…!」

(文・かいサポ)

Image/Source: Amazon.co.jp、Shutterstock

"ROOMIE"より転載(2021年08月29日公開の記事)

※「かいサポ」チームでは、あなたのお買いものをスマートにサポートするコンテンツを配信。家電にインテリア、コスメ、スキンケア、アウトドア用品にガジェット、フードまで。その道のプロが「ほんとうにいいもの」への最短距離をご紹介します。


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