アリババの給与水準が明らかに。アメリカでの求人に2800万円の報酬も

アリババ

アリババ創業者のジャック・マー(左)とCEOのダニエル・チャン。

Chen Zhongqiu/VCG via Getty Images

中国の大手IT企業アリババといえば、創業者で億万長者でもあるジャック・マー(Jack Ma:馬雲)の存在がよく知られている。彼の純資産は約400億ドル(約4.6兆円、1ドル=115円換算)にものぼると推定されている。

また、アリババはアメリカのテック企業のように幅広い事業を展開している。同社の主要事業Alibaba.comはアマゾンと類似しており、家電、自動車部品、衣類など多数の安価な商品を検索できる。他にもEC事業として、中国国内向け個人間取引ショッピングサイトの淘宝(タオバオ)、ECショッピングモールの天猫(Tmall)、Ebayに似た人気の国際ショッピングモールAliExpressがある。

アリババは、ニューヨーク証券取引所に加え、香港証券取引所にも上場しており、スタートアップ企業への投資も行う。中国最大のモバイル決済システムAlipayを提供するアントグループ(Ant Group::螞蟻集団)の株主でもある。さらに、AI関連にも積極的な投資を行っている。

人材採用にも積極的だ。アリババの2022年中間決算発表によると、2021年9月現在の従業員数は、25万8578人以上となっている。同社は多くの売上を海外から挙げており、公式ウェブサイト上に掲載中の求人のうち、少なくとも60件はカリフォルニア、シアトル、ニューヨークの求人だ。

アメリカでアリババに就職すると、給与はいくらになるのか。同社は給与データを開示していないが、アメリカの子会社については、他のアメリカ企業同様、労働ビザで働く従業員の給与の開示義務がある。

公開されている2021年以降のアリババの提示給与データに基づき、Insiderは、同社がアメリカで採用する人材に提示した給与額を分析した。アリババは2021年、エンジニアリング系を中心に37名を採用し、その大半に10万ドル(約1150万円)以上の基本給与を提示した。この数字は全従業員のものではなく、労働ビザで働く従業員のみの数字だ。

アメリカにおける営業、エンジニアリング、UXデザイン、データ、ロジスティクスの職に、アリババからいくらの給与が支払われているか見ていこう。

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