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飛行機、鉄道、車を乗り継ぎ48時間… イギリス人男性、ウクライナに残してきた妻や息子と再会を果たす

アムニーさん一家

イアン・アムニーさんと妻のネリアさん、息子のジョナサンくん。

Courtesy of Ian Umney

  • イギリス人の教師イアン・アムニーさん(28)は2月27日(現地時間)、ウクライナ東部ドニプロの近くで暮らしている妻と息子と再会するためにウクライナへと向かった。
  • アムニーさんが家族と再会するまでに、48時間近くかかった。
  • アムニーさんはウクライナにとどまって、ロシアと戦うことを考えているという。

2月27日、多くの人々がロシア軍から逃れようとする中、あるイギリス人男性は妻と息子と再会するためにウクライナへと向かった。

6年前、休暇でウクライナを訪れたイアン・アムニーさんは妻ネリアさんと出会い、ウクライナで家庭を築いた。2019年には息子ジョナサンくんが生まれた。

2021年、アムニーさん一家はイギリスへ移住することを決め、その準備のためにイアンさんが1人、先に戻っていた。ロシア軍が何カ月も前から国境付近に集まってきてはいたものの、ウクライナ侵攻というプーチン大統領の決断に一家は驚いた。

3月1日にInsiderの取材に応じたアムニーさんは、約48時間に及ぶ旅を経て、ウクライナの自宅に戻ったばかりだった。アムニーさんは27日、イギリスのマンチェスターからポーランドのクラクフへ向かう飛行機に乗り込んだという。

駅

ウクライナ西部リヴィウの駅でアムニーさんが撮った写真。ボランティアの人々が駅で待つ乗客にスープやお茶を手渡していたという。

Courtesy of Ian Umney

クラクフからは鉄道とタクシーを使って、ウクライナの国境へと向かった。そこでアムニーさんはウクライナまで乗せてくれるという男性に出会った。

ウクライナに入ったのは28日の早朝。3マイル(約4.8キロメートル)ほど歩き、そこで出会った人々が車中で数時間仮眠を取らせてくれたという。その後、国境へと向かう女性や子どもを手伝い、5人の兵士を乗せてリヴィウへと向かう車に乗せてもらった。

リヴィウの近くで降ろしてもらったアムニーさんはバスに乗って街へ向かい、タクシーで鉄道の駅へと向かった。そこで夜行列車に乗り、バスを乗り継いで、ドニプロの南にある町に住む妻の元へとたどり着いた。

アムニーさんはこの一連の旅の途中でロシア軍の動きを目にしたり、耳にしたことはなかったものの、「気になる光景」をいくつか目にしたと話している。

入国審査

ポーランドとウクライナの国境にある入国審査所でアムニーさんが撮った写真。

Courtesy of Ian Umney

早朝、ウクライナに最初に着いた時、「暖を取ろうと数百人が小さな火の周りに集まっている」のを見たとアムニーさんは語った。鉄道の駅は避難しようとする女性や子どもでいっぱいだったという。

一方で、アムニーさんは旅の途中で自身が受けたり、目にした人々のやさしさにも感動したと話している。

「一連の旅を通じて、常に誰かが誰かを助けている姿を目にしました。駅に着いた人々に自分で用意したスープやお茶、コーヒーを振る舞う人々や、赤十字と一緒に食料や暖かいシェルターを提供する人々の姿を見ました」

アムニーさんも道中、食べ物やお金をもらったり、オンラインでさまざまなサポートを受けたと話している(その様子はTikTokで詳しく報告している)。

「オンライン・コミュニティとウクライナの人々からもらった支援と愛は素晴らしいものでした。ここでは非常に歓迎されていて、わたしのことを英雄と呼んだり、尊敬していると言ってくれる人もいます。でも、わたしはただ父親としての務め、夫としての務めを果たそうとしているだけです」

アムニーさん一家

アムニーさん一家がロンドンを訪れた際に撮った写真。

Courtesy of Ian Umney

長い旅を経て妻と息子と再会した時のことを、アムニーさんは言葉を詰まらせながら振り返った。

「再会した瞬間、息子はわたしに抱き着き、わたしは妻にキスをしました。こんなに幸せな気持ちを味わったのは久しぶりでした。(長旅をした)甲斐がありました」

ただ、自宅で家族に再会して1時間も経たないうちに、アムニーさんは初めての空襲警報を耳にしたと話している。

アムニーさんが妻子のいる町に着いたのは午後3時頃で、それ以降、空襲警報は2度鳴ったという。その度にアムニーさん一家は近くの防空壕へ避難し、警報が止むのを待った。今のところ、彼らの町に実際に爆弾が落ちてきた音は聞いていないという。

アムニーさんは当面は家族との時間を大切にし、次にどうするかを決めたいと話している。

ウクライナにとどまり、戦いに加わるというような考えはあるのかと尋ねると、アムニーさんは「もちろんあります」と答えた。

「わたしの家族、わたしの街、そしてウクライナを守るために、わたしはやるべきことをやるつもりです。迷いはありません」

ただ、ウクライナにとどまるかどうかは最終的には妻次第だとアムニーさんは語った。

「妻がどうしたいか次第です。何が起きているのか、彼女の方が言いたいことは多いはずです。ただ、わたしたちはとどまることになると思います」

[原文:A British man made a dramatic 48-hour journey into Ukraine to be reunited with his wife and son. Now he's considering staying and defending his adopted country.

(翻訳、編集:山口佳美)

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