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フランスでユニコーン企業続々誕生。たった6年で1社から25社へ急増、“国策”がもたらした劇的変化

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Li Yang/China News Service via Getty Images; iStock; Rebecca Zisser/Insider

パリ中心部の第2区の中核にあるザ・ホクストン(The Hoxton)というホテルは、パリで最も注目を集めるテック企業の創業者や投資家が集まる場所として利用されてきた。

あるフランス人投資家は、「なぜ、人々がいまだに秘密の会合であるかのように創業者たちをこのホテルに連れてくるのか分かりません」とInsiderに語る。「投資家がやってくることは誰でも知っているのに」

2017年にオープンしたザ・ホクストンは、フランスのテック部門の急激な成長のきっかけとなった。勢いのあるスタートアップへの投資話に投資家がサインするために3日も4日もかけてワインを飲みながらの昼食会を開くなどというのは昔の話だ。

ディールルーム(Dealroom)のデータによると、2021年のフランスのテック系スタートアップへの投資額は約119億ドル(約1兆3700億円、1ドル=115円換算)で、前年比約2倍となった。テック関連企業に対する投資額では、フランスはイギリスとドイツに次いで多い。2021年のイギリスでの投資額は371億ドル(約4兆2700億円)、ドイツは189億ドル(約2兆1700億円)だった。

フランスのスタートアップへの投資額

グラフ作成: Riddhi Kanetkar 出典: Dealroom Created with Datawrapper

フランスはロンドンをしのぐほどではないものの、フィンテックの中心地として、デジタルバンクのクォント(Qonto)、個人間送金のリディア(Lydia)、従業員向け決済サービスのスワイル(Swile)、会社の財務部署向け支出管理システムのスペンデスク(Spendesk)などのユニコーン企業を生み出している。また、アンコールストア(Ankorstore)やミラクル(Mirakl)などのマーケットプレイス事業も好調に推移している。

シリコンバレーのファンドもフランスで積極的に投資活動を行っている。初期のアップルを支援していたことで知られるシリコンバレーのベンチャーキャピタル、セコイア(Sequoia)から2021年に資金調達をしたあるスタートアップのCEOは、取引のペースと規模が急速に拡大しており、スタートアップのグローバル展開への野望に拍車をかけていると語る。

大統領も支援

フランスの公共投資銀行、BPIフランス(BPI France)は、2012年以来の累計でテック系スタートアップの最大の支援者となっている。つまり、フランス政府がこの業界の成長に出資しているということだ。

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