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着任から100日以内に成果を出す方法。「リクルートで異動13回」から体得した3ステップ

自律思考を鍛える

designer491/Getty Images

「異動」と聞くと私が決まって思い出す、かつての上司のこんなエピソードがあります。

当時私が所属していた組織では、期初に事業部メンバー全員が集まるキックオフミーティングがありました。そのタイミングで事業部長に昇進した上司が、メンバーに向かって抱負を語り出したのです。

戦略自体もやや総花的な内容で盛り上がりに欠けていたのですが、最後の一言がとどめを刺しました。新事業部長は大真面目にこんなことを言ったのです。

「今月から〇〇大学のMBAコースを受講して、戦略立案できるよう学んできます」

聴衆席でこれを聴いていた私を含むメンバーたちの落胆たるや、みなさんも想像がつくでしょう。

こともあろうに、新事業部長は「今から」戦略立案を学びにいくというのか。ということは、学ぶ前である現在の戦略はイマイチである可能性が高い。われわれ現場は、そのイマイチな戦略を実行しなければならないのか。今から学びにいくような人をなぜ会社は新事業部長に抜擢したんだ、学んでから事業部長になってくれ!

……と、あのスピーチを聴いていた誰もが心の中で思ったはずです。そもそも、MBAに通ったところで実践で通用する戦略立案ができるようになるのかも疑問です。

新事業部長のスピーチを聴いて、現場はすっかり白けてしまいました。新事業部長は図らずも、出だしから現場に期待を持ってもらうことに大失敗してしまったのです。

13回の経験で体得した「異動スキル」

この新事業部長のような失敗をしないためにも、「異動前に何をするのか」は非常に重要です。なぜ私が偉そうにそんなことを言うかというと、実は私はリクルートに在籍していた29年間で、なんと13回も異動を経験したからです。

初めての異動は入社からわずか9カ月後。通信事業部の技術職から一転、まったく畑違いの求人広告事業部門の営業担当でした。それを皮切りに、入社3年目には大阪から横浜へ異動、その後も5回の子会社出向。さらに3回の本部、本社への異動などなど、職種や事業部門が変わる大きな異動だけで計13回です。

異動のたびに、初めて知り合う人たちと仕事をするのは日常茶飯事でした。自分で言うのもなんですが、私は「異動のプロ」なのです。

数々の異動経験から、部門異動する際に押さえておくべきポイントを体得してきました。もうすぐ異動という方たちにこの話をすると、皆に役に立ったと喜んでもらえます。そこで今回は、異動・昇進・昇格が決まった際にやるべきことについてお話ししましょう。

以降では、「まったく知らない業界、事業に異動した場合」で、かつ「前任者があまり結果を出せていなかったため後任として異動したケース」という設定でお話しします。ある意味、一番大変な異動ですね。ですので、実際にあなたが異動する場合は、状況や目的に合わせて必要なポイントを取捨選択してください。

着任100日後までを3つに区切る

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