最新作「THE BATMAN-ザ・バットマン-」の試写会に出席した主演のロバート・パティンソン。
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- ロバート・パティンソンがバットマンを演じる「THE BATMAN-ザ・バットマン-」は、アメリカで2022年3月4日に公開された(日本では3月11日公開)。
- バットマンの長編映画は、これまでに10本の実写映画と2本のアニメーション映画がある。
- 全12作品をRotten Tomatoesの評論家のスコアに従ってランク付けした。「ダークナイト」は、公開から14年経った今でも最高の地位を占めている。
最も評価の低いバットマン映画は、ジョージ・クルーニーとアーノルド・シュワルツェネッガーが出演した1997年の「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」だ
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この映画の評判があまりに悪かったため、ブルース・ウェインは2005年まで銀幕から姿を消し、根本的に異なる(そして評判の良い)バージョンのバットマンがデビューすることになった。
次は、ベン・アフレックのバットマンとしてのデビュー作、2016年の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」だ
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「マン・オブ・スティール」続編で「ジャスティス・リーグ」前日譚となるこの映画は、批評家から多くの悪評を浴びせられた。ある批評家は「美しい映像、多すぎる登場人物、そして意味不明なプロットで、2人のヒーローを戦わせる映画」と書いている。
1995年の「バットマン フォーエバー」で世界一の探偵を演じたヴァル・キルマーも、批評家からは大不評だった
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「バットマン フォーエバー」は「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」よりも格段に楽しい映画だった。ヴァル・キルマーの堅実なバットマンと2人の大物による悪役の演技が効果的だった。この映画ではトミー・リー・ジョーンズがトゥーフェイスを、ジム・キャリーがリドラーを演じている。しかし、バットマンがコインを大量に投げつけるだけでトゥーフェイスが倒されるのはいただけない。
23年ぶりの実写映画である1989年の「バットマン」は、まったく新しい世界を切り開いた
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ティムバートンのダークファンタジーバージョンのバットマンは、マイケル・キートンがヒーローを、ジャック・ニコルソンが史上最高のジョーカーを演じ、公開から30年以上経っても象徴的な存在であり続けている。簡単に言えば、プリンスの音楽も含めて、この映画はカッコいいのだ。
最初のバットマン映画、1966年の「バットマン オリジナル・ムービー」は、ティム・バートン版をわずかに上回った
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テレビドラマ版の第1シーズンの最終回からわずか2カ月後に公開されたこの映画はバットマン役のアダム・ウェスト、ロビン役のバート・ウォードなど、テレビ版オリジナルキャストがほぼ全員出演している。この映画はバットマンのグレー、黄色、黒のスーツ、恐ろしくキャッチーなテーマ曲など、今日の我々のバットマンに対する印象を決定づけたものだ。
「バットマン」の続編である1992年の「バットマン リターンズ」は、前作よりもさらに優れた作品だと評価された
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「バットマン リターンズ」は「バットマン」よりもダークで、セクシーで、楽しい。ジャック・ニコルソンのジョーカーはこの続編にはいないが、ダニー・デヴィートのペンギンがいる。そしてもちろん、キャットウーマンはミシェル・ファイファーだ。
最初の長編アニメ「バットマン/マスク・オブ・ファンタズム」は1993年に公開された
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テレビアニメ版の「バットマン」が大成功して長編映画が企画された。「バットマン/マスク・オブ・ザ・ファンタズム」は、DCアニメーション・ユニバースの最初の、そして現在までのところ唯一の劇場公開作品で、興行的には失敗したが、批評的には成功を収めた。
2005年の「バットマン ビギンズ」は、クリストファー・ノーランの「ダークナイト」三部作の中で最も低い評価だ
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バットマンを引き継いだクリスチャン・ベイルに加えて、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマンといった脇役陣が、この映画を出色の出来栄えにしている。「バットマン ビギンズ」は、スーパーヒーロー映画の中で最も影響力のある作品のひとつであるといえるが、2つの続編には及ばない。
最新作「THE BATMAN -ザ・バットマン-」は最高のバットマン映画の一つだ
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ベン・アフレック版バットマンの登場から1年足らずで、観客はまったく新しいバットマンの誕生を目撃することになった。今回はロバート・パティンソンが演じる。共演はペンギン役のコリン・ファレル、キャットウーマン役のゾーイ・クラビッツなどで、これまでのところ、批評家から好意的な評価を得ている。
「ダークナイト」三部作の上から2つ上に位置するのが、完結編である2012年の「ダークナイト ライジング」だ
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「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャーは亡くなってしまった。しかし、その続編の「ダークナイト ライジング」は、多くのクールなシーンと、いくつかの最高に安っぽいシーンがあるが、それほど悪くなかった。
驚いたことに「レゴバットマン ザ・ムービー」は非常に評価が高い
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「レゴバットマン ザ・ムービー」では、見事な声優たちの演技が、我らがブルース・ウェインを60年代のコメディーの雰囲気に戻してくれた。「皮肉なことに、これはティム・バートンの1992年の傑作『バットマン・リターンズ』以来の最高のバットマン映画だ」とある批評家は書いている。
分かっていたかもしれないが、2008年の「ダークナイト」は今でも最高のバットマン映画だ
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この映画が誰のものかはみんな知っている。ジョーカー役のヒース・レジャーがアカデミー賞で助演男優賞を獲得した。悲しいことに、レジャーはこの映画の公開前に亡くなり、この役が彼の精神状態にどれほどの負担をかけたかについて多くの憶測を呼んでいるが、彼が演じるすべての瞬間が胸を打つ。
「ダークナイト」は、批評家と観客のスコアが同じように高い稀有な作品だ(どちらも94%)。
[原文:All 12 Batman feature films, ranked according to critics]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)