Gavriil GrigorovTASS via Getty Images
- ユニクロは、ロシアにある50店舗の営業を続けると発表した。
- 競合他社の多くは、ウクライナでの戦争のために一時的に店舗を閉鎖している。
- サプライチェーンの問題で閉店せざるを得なかったブランドもある。
ユニクロは、他の小売業者の撤退が相次ぐ中、ロシアで全店舗の営業を続けることを約束している。
ブルームバーグは、ユニクロの親会社ファーストリテイリングのCEOが声明で、同ブランドがロシアで営業を続けることを発表したと報じた。一方で彼はウクライナでの戦闘に反対を表明しており、ファーストリテイリングは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に1000万ドルを寄付している。
ブルームバーグによると、柳井正CEOは、「衣料は生活必需品だ」と述べた。
「ロシアの人々も我々と同じように生きる権利がある」
ファーストリテイリングの広報担当者は、Insiderの取材に対し、まだコメントをしていない。
ユニクロはロシアに50店舗を展開しており、これは欧州で最多の店舗数だ。
このニュースは、多くの外国企業がロシアからの撤退を開始したときに報じられた。撤退する企業にはナイキ、H&M、Zara、アディダス、プーマなどのブランドが含まれており、すでにロシアでのサイトを閉鎖したり、店舗を一時的に閉鎖したりしている。
3月6日には、会計事務所大手のPwC、KPMG、EYもロシアから撤退している。
ウクライナ侵攻に反対する立場をとり、ロシアでのサービスを意図的に制限したり、完全に停止したりしたブランドもあるが、世界最大の物流会社のいくつかがこの地域での事業を停止したため、サービス停止以外の選択肢がなかったブランドもある。
Maersk、FedEx、UPS、DHLなどの主要な貨物および海運会社はすべてロシアへの貨物の発送を停止している。
ドイツの連邦物流協会、DSLVの広報担当者は以前、ブルームバーグに対し、陸路での配送はまだ行われているが、それを行う企業の数は急速に減少していると述べた。
[原文:Uniqlo to keep its stores in Russia open as dozens of other global chains pull out]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)