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セレブやアスリートに人気…摂氏マイナス110度の「クライオセラピー」を試してみた

ボディ・ラボ(Body Lab)で、クライオセラピーを試してみた。

ボディ・ラボ(Body Lab)で、クライオセラピーを試してみた。

Rachel Hosie/Insider

  • アスリートに人気の「クライオセラピー」は、極低温チャンバーに入って2~4分を過ごすセラピーだ。
  • このセラピーを信奉する人たちによれば、体の回復を促進し、炎症を和らげ、免疫系を高める効果があるという。
  • 筆者が華氏マイナス166度(摂氏マイナス110度)のチャンバーに90秒間入ってみたところ、施術後、信じられないほど元気になった。

「クライオセラピー(全身冷却療法)」とは、極低温チャンバーに短時間入っておこなう療法を指す。極低温チャンバーの温度は、たいてい華氏マイナス200度(摂氏マイナス129度)前後だ

「ボディ・ラボ(Body Lab)」のクライオセラピー用デュアル(二連)チャンバー。

「ボディ・ラボ(Body Lab)」のクライオセラピー用デュアル(二連)チャンバー。

Rachel Hosie/Insider

全身を2~4分ほど極低温にさらすクライオセラピーは、体の回復を促進する効果があるとされることから、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)など、アスリートの間で人気になっている。また、俳優のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)や女優マンディ・ムーア(Mandy Moore)といったセレブたちも、このセラピーのファンだと報じられている。

このセラピーを受ける人は、冷気を満たしたチャンバー(部屋)のなかに入って立つ。そうすると、皮膚表面に最も近い血管が収縮し、血流が低下する、とInsiderのマデライン・ケネディ(Madeline Kennedy)は伝えている

クライオセラピーの支持者によれば、このセラピーを受けると炎症が和らぎ、回復が促進され、免疫系や血流、代謝のはたらきがよくなるという。

スカンジナビア半島などの北欧諸国では、極低温が健康を促進すると昔から考えられてきた。

「寒さや冷たさにさらされると、その部位から脳への神経信号の伝達が減速して感覚が鈍り、それにより痛みの感覚がなくなったり緩和されたりする」。シドニー大学で公衆衛生を研究するカトリオナ・ローズ(Catriona Rose)は、Insiderのケネディにそう説明している。

血流を遅くすると、筋肉に到達する免疫細胞の数が制限される。それが、痛みの防止や修復プロセスの加速に役立っているのではないか、とローズは話している。

クライオセラピーにより痛みを緩和し、治癒を促進できることを示唆する研究結果が現れつつある。ただし、2016年の小規模な研究では、10回のセッションを経たあとも、実験参加者たちの身体組成に変化は見られなかった。

筆者が実際に試してみた結果は、うれしい驚きだった。寒さが苦手でもなんとかなるし、施術後にはとても気分がよくなったのだ。


筆者は、ロンドンの高級エリア、ケンジントンに最近できた高級ウェルネスセンター「ボディ・ラボ(Body Lab)」でクライオセラピーを試してみた

ウェスト・ロンドン、ケンジントンにある「ボディ・ラボ」。

ウェスト・ロンドン、ケンジントンにある「ボディ・ラボ」。

Rachel Hosie/Insider

筆者は、ジャーナリストの特権でボディ・ラボに招かれ、セラピーをいくつか試してみることになった。

ボディ・ラボは、オープンしたばかりのフィットネス・リカバリーセンターで、クライオセラピーのほかに、高気圧酸素療法、赤外線サウナ、フロートタンクなどを提供している。

会費は、年4950ポンド(約77万円)から1万6000ポンド(約250万円)だ。最も料金の高い会員になると、施設を無制限で利用できる。それ以外の場合、クライオセラピーには1回あたり70ポンド前後の料金がかかることもある。


ボディ・ラボには、クライオセラピー用のデュアル・チャンバーがある

ボディ・ラボのクライオセラピー用チャンバー。

Rachel Hosie/Insider

メインチャンバーは、華氏マイナス166度(摂氏マイナス110度)に設定されている。ここに入る前に、極低温に体を慣らすために、まずは華氏マイナス76度(摂氏マイナス60度)のチャンバーに30秒間入る。

Insiderのアイリーン・ヂィァン(Irene Jiang)が書いているように、クライオセラピーの中には、頭を外に出した状態で金属製チャンバーに入っておこなうものもあるが、ボディ・ラボのチャンバーは完全な部屋になっていて、全身のクライオセラピーを体験できる。


セラピーの狙いは、体温を華氏で50度(摂氏10度)ほど下げることにあると、ボディ・ラボのニック・ジェイコブス(Nick Jacobs)から説明を受けた

温度をコントロールするパネル。

温度をコントロールするパネル。

Rachel Hosie/Insider

チャンバーに入る前の筆者の体表面温度は華氏93度(摂氏33.9度)だった。

痩せている人のほうが速く体温が下がる、とジェイコブスは話した。というのも、脂肪は断熱材として機能するからだ。そのため、脂肪の多い人が痩せている人と同程度の効果を得るためには、より長くチャンバーに入っている必要がある。

ほとんどの人の場合、温度の低いほうのチャンバーに留まる目標の時間は3分だが、ボディ・ラボでは、まずはそれよりも短い時間から始め、少しずつ長くしていくことを推奨している。著者のときには、最初のチャンバーで30秒、次のチャンバーで90秒を試すことを勧められた。


セラピーの前に、着替えるように言われた


クライオセラピー用の服。

クライオセラピー用の服。

Rachel Hosie/Insider

タンクトップ、ショートパンツ、イヤーウォーマー、手袋、ソックス、スリッパを渡された。これらを身に着けて、体の末端が冷えすぎないようにするのだ。


寒いのが大嫌いな筆者は、中に入る前にかなり不安になっていた


クライオセラピーの準備を整えた筆者。

クライオセラピーの準備を整えた筆者。

Rachel Hosie/Insider

外に出たければいつでも出られるし、ガラス窓から、ジェイコブスの姿とカウントダウン用の時計が見えると説明を受けた。これは心強かった。


自分が丸2分を耐えられたことに驚いたが、これまでに経験したことのないレベルの寒さだった

温度の低いほうのクライオセラピー用チャンバーに入っている筆者。

温度の低いほうのクライオセラピー用チャンバーに入っている筆者。

Rachel Hosie/Insider

最初のチャンバーに入ると、キンキンに冷えた空気が肌を刺し、体を驚かせた。30秒はあっというまに過ぎた。とはいえ、メインチャンバーにはまだ不安を感じていた。

それでも、中に入った。

予想どおり、心地よいとは言えない寒さだった。筋肉を緊張させたい衝動に駆られたが、そうしないほうがいいとジェイコブスに言われていたのを思い出し、体の力を抜いてゆっくり呼吸しようと努めた。

いったん落ちつくと、チャンバー内にとどまれるかどうかの最大の障壁は、精神的なものなのだと気づいた。予定の90秒をまっとうしたかった。だから、耐えた。


外に出たあとに体表面の温度を測ると、華氏60.8度(摂氏16度)下がっていた。ジェイコブスによれば、かなりの下がり具合だという

クライオセラピー後の筆者。

クライオセラピー後の筆者。

Rachel Hosie/Insider

体温を華氏で50度(摂氏10度)下げるという目標を達成するためには、たいていの場合、もっと長くチャンバーに入っている必要がある、とジェイコブスは話した。

床暖房の上に立つと、最高の気分だった。クライオセラピーがエンドルフィン(脳内麻薬とも呼ばれる神経伝達物質)をほとばしらせたのか、非常にエネルギッシュに感じられた。

しかも、その夜はすごくよく眠れた。体の回復力を高めるというクライオセラピーの効果を感じるのは、ひとつには睡眠の質が向上するからなのかもしれないと思った。

ただし、この気分のいくらかは、体の中で起きた効果だけでなく、不安な難題をやり遂げた達成感から生まれているのかもしれない。

いずれにしても、最高の気分になったことは間違いない。

[原文:I tried cryotherapy, a celeb-loved treatment that involves standing in a -166°F chamber for 90 seconds. It was the best energy boost I've had in ages.

(翻訳:梅田智世/ガリレオ、編集:Toshihiko Inoue)

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