MetaのサンドバーグCOO、ロシアでのFacebook禁止に言及「SNSは独裁者にとって都合が悪いもの」

Metaのシェリル・サンドバーグCOO。

Metaのシェリル・サンドバーグCOO。

Reuters

  • ロシアのメディア規制当局が、Facebookをブロックした。
  • Metaのシェリル・サンドバーグCOOは、ソーシャルメディアは独裁者にとって脅威であり、「それがプーチンが我々を禁止した理由だ」と述べた。
  • ロシアがウクライナに侵攻して以来、Metaの幹部がプーチンを名指しで批判したのはこれが初めてだ。

Facebookを所有するMeta(メタ)の最高執行責任者(COO)、シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)は2022年3月8日、ソーシャルメディアは独裁者にとって脅威であり、それがプーチン大統領によるロシアでのFacebookへのアクセス遮断を招いたと述べた。

サンドバーグは、ドバイで開催されたカルティエ主催の国際女性デーのイベントで、CNBCのハドリー・ギャンブル(Hadley Gamble)のインタビューに、「ソーシャルメディアは独裁者にとって悪であり、それがプーチン大統領が我々を倒した理由だ」と答えた。

Metaとその子会社のFacebookは、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、誤情報に対抗するための一連の対策を導入してきた。

これに対し、ロシアのネット規制当局「Roskomnadzor」は、3月4日にFacebookへのアクセスをブロックすると発表し、ソーシャルメディアの巨人を「差別」だと非難した。

ロシアがウクライナに侵攻して以来、Metaの幹部がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)を具体的に名指しで批判したのは初めてであり、ロシアを「独裁国家」と呼んだのも初めてだ。Metaの広報担当者にさらなるコメントを求めたが、まだ回答は得られていない。

サンドバーグは、ロシアがFacebookをブロックした理由の1つは、Facebookが国営メディアからの投稿に要事実確認のラベルを付けるのをやめることを拒否したためだと述べた。2016年のアメリカ大統領選挙で、ロシアの偽情報キャンペーンがアメリカのユーザーをターゲットにしていたことが判明して以来、Facebookにおけるロシアの偽情報はMetaにとってデリケートな問題になっている。

「何が起きているかを考えてみよう。ロシアのような国でソーシャルメディアが普及する以前について考えてみると、メディアは完全に1つの声によってコントロールされていたことがわかるだろう。それをソーシャルメディアが変えてしまうのだ」と彼女は述べた。

「最も恐ろしいのは、アクセスできないことだ。ロシアでは、人々は何が起こっているのかを知る能力を失っている」

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