(※本記事は3月10日〜3月16日に随時掲載したものを、再編集・再掲したものです。日時表記は原則現地時間。日本とウクライナの時差は7時間です)
【3月10日:ロシア軍の侵攻15日目】
ロシアのラヴロフ外相、ウクライナのクレバ外相の会談(2022年3月10日、トルコ・アンタルヤ)。
Russian Foreign Ministry/Handout via REUTERS
イギリス国防省が3月10日に公開した戦況図。
Twitter/@DefenceHQ
ロシア政府のインターネット規制でロシア人がVPNに殺到
複数のメディアの報道や分析によると、ロシア政府が海外のプラットフォームやSNSサイトへのアクセスをブロックまたは制限し始めたため、ロシアの人々はインターネットの制限を回避するためのオンラインツールに殺到しているという。
3月8日に発表された Top10 VPN のデータによると、プーチン大統領がウクライナへの「特殊軍事作戦」を発表した後の数週間、ロシアでは仮想プライベートネットワーク、または VPN への需要が急増。「VPN」という用語の検索が過去30日間に1092%も急増したという。(Insider US報道)
マリウポーリ当局関係者「ロシア軍が都市周辺の道路を破壊、避難を阻んでいる」
マリウーポリ市のペトロ・アンドリュシチェンコ市会議員は3月10日、「今まさにマリウポリへの航空機による爆撃が続いている」とFacebookに投稿した。
「爆撃は、立ち退き運動のルートに沿って規定されている道路で慎重に行われている。ロシア軍は、都市の完全な孤立とあらゆる避難プロセスの不可能性を確保するために、意図的に道路インフラを破壊している」
ロシア軍は9日に市内の産科病院を攻撃。ウクライナのゼレンスキー大統領は後に「大虐殺」と非難した。BBCは市当局者の話として、子どもを含む少なくとも3人が死亡したと報じた。(Insider US報道)
ロシア・ウクライナ外相会談 停戦はなお遠く
ロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相は3月10日、トルコの仲介でトルコ・アンタルヤで直接会談した。
両大臣は会談後、コメントを発表した。
クレバ氏は、ロシアは「現時点では停戦に同意する立場にはない」とし、ロシアは「ウクライナに降伏を求めている」と述べたが、ウクライナはこれを受け入れる用意がないとした。
また、「我々は降伏しない」と述べた。スカイニュースによると、停戦について聞かれたラブロフ氏は、ロシアの「特殊軍事作戦」は継続され、プーチン大統領は自分の戦略が計画通りに進んでいると信じていると述べたという。(Insider US報道)
ロシア外相、ウクライナ侵攻の口実を繰り返し主張
ロシアのラブロフ外相は3月10日、ロシアはウクライナを攻撃していないし、ロシアが後ろ盾の自称「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」を守っているとする従来の主張を繰り返した。トルコのアンタルヤでウクライナのクレバ外相と会談後の発言。
「我々は他国を攻撃する計画はないし、ウクライナを攻撃したわけでもない」
また、ロシアは脅威にさらされており、自称「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の両地域を守らなければならないと述べたとスカイニュースは報じている。
ロシアは侵攻の数日前、両地域を独立国家として一方的に承認し、ウクライナ侵攻の口実とした。
また、プーチン大統領はウクライナがロシア民族に対して大量虐殺を行っていると根拠なく主張し「ウクライナの非ナチ化」を目指していると発言している。
ウクライナで大量虐殺が起こっている証拠はなく、民主的に選ばれたゼレンスキー大統領はユダヤ系である。(Insider US報道)
ロシア外相、核戦争は「信じたくもないし、信じもしない」
ロシアのラブロフ外相は3月10日、核戦争の見通しについて問われ、「私はそれを信じたくもないし、信じもしない」と述べた。
ウクライナ侵攻以来、ロシアのプーチン大統領は国内の核兵器を厳戒態勢に置き、ロシア軍はチョルノーブィリ(チェルノブイリ)原発とザポロジエ(ザポリジャー)原発を掌握している。
後者は欧州最大の原子力発電所である。国際原子力機関(IAEA)は2日、チェルノブイリ原発と連絡が取れなくなったが、状況は安定していると発表した。
プーチン・ゼレンスキー会談は可能 ロシア外相が発言
ロシアのラブロフ外商は、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が行われる可能性があると述べた。ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、ラブロフ氏はウクライナのクレバ外相との会談後にこう語った。
「プーチン大統領は、決して接触を拒まないことは誰もがよく承知している。我々はこれらの接触が、それ自体のためではなく、いくつかの具体的な合意を確定するために組織されることを望んでいるだけだ」
「私は彼(クレバ外相)に、我々が何らかの付加価値を達成し、問題を解決できるのであれば、我々は常に会うことに賛成であると念を押した」(Insider US報道)
ロシア外相「攻撃された産科病院はウクライナの武装勢力に利用されていた」と主張、ゼレンスキー大統領はロシアを非難
ロシアのラブロフ外相は3月10日、ロシア軍が攻撃したマリウーポリの小児科・産科病院はウクライナ民兵の基地であると主張した。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアが嘘をついている」と非難した。
「ロシアは病院には患者がおらず、産科病院には女性も子供もいないと嘘をついた。ロシアは『民族主義者』がそこに陣取っていると言われていると嘘をついた。彼らはいつものように自信満々に嘘をつく」
「戦争犯罪は、それを隠蔽する宣伝屋がいなければ成立しない。彼らにひとつ言っておきたい。民間人への爆撃を命令した者たちと同じように、あなたも責任を負うことになる」
「戦争犯罪に加担した罪で必ず起訴される。そして、必ずやロシア国民から憎まれることになるだろう」
(Insider US報道)
ロシア軍の砲撃で2人の子どもと共に命を落としたウクライナ人女性はハイテク企業の幹部だった NYT報道
ロシア軍の迫撃砲で2人の子供とともに死亡したウクライナ人女性テティアナ・ペレビーニスさんは、同僚を戦場から逃がすために最後の日々を過ごしたとニューヨーク・タイムズが報じた。
ペレビーニスさんは、ロンドンとパロアルトにオフィスを構えるハイテク企業のキーウ支社に勤務していた。
ペレビーニスさんの会社は「私たちの悲しみを表現する言葉も、私たちの痛みを癒す言葉もありません。しかし、我々にとって、タニアと彼女の子供たちアリーズとニキータを単なる統計に終わらせないことが大切だ」と声明を発表した。
仏閣僚、EUは「おそらく」数年以内にウクライナ加盟を許可 CNN報道
CNNによると、フランスのクレマン・ボーヌ欧州問題担当大臣はラジオチャンネルFrance Interで「数年以内に、いつかはわからないが、おそらくウクライナ、モルドバ、グルジア、そしておそらく他の国々にも拡大する欧州連合が存在すると私は深く確信している」と述べた。
ロシア人F1ドライバーに制裁命令 EU
所属チームから解雇されたロシアのF1レーサー、ニキータ・マゼピンについて、EUは3月9日に制裁対象者リストに追加した。23歳の彼は、ロシアの大富豪でプーチン大統領の側近であるドミトリー・マゼピンの息子でもある。
ゴールドマン・サックス、ロシアから撤退
ゴールドマン・サックスは、ウォール街の大手銀行として初めてロシアから事業を撤退すると発表した。
ゼレンスキー大統領「我が国民に屈辱を与えようとしている」とロシアを非難
ウクライナのゼレンスキー大統領は3月10日のビデオ演説で、ロシア軍が「人道的な大惨事を引き起こした」と述べた。
「彼らは我が国民に屈辱を与えようとしている」
「ウクライナ人を占領地やロシアに向かわせ、命が助かるようにひざまづかせ、立っている侵略者の手からパンと水を受け取らせようとしている」
数千人のウクライナ人、ポーランドのショッピングモールに避難
ポーランドのコルツォワにあるショッピングモールには、ロシアの侵攻から逃れてきた何千人ものウクライナ難民のための巨大なターミナルに生まれ変わった。
ここに出入りするバスは、戦場から到着した人々を毎日運び、さらにポーランドやその他の都市に送り出している。
3月9日の約12時間で難民センターには3500人が到着し、2200人が出発したと、ボランティアがInsiderに語った。
イギリス首相、ロシアの化学兵器配備の可能性に警鐘
イギリスのジョンソン首相は3月10日、ロシアがウクライナに化学兵器を配備する可能性があるとスカイニュースのインタビューで警告した。
「もう一つ予言しておくと、化学兵器について聞かれることは、彼らの脚本からそのまま出てきたものだ」
「彼らは敵対勢力やアメリカによって保管されている化学兵器があると言い始める」
「そして、自分たちが化学兵器を使うかもしれないという事態になったとき、一種のマスキロフカ(情報偽装工作)として、偽のストーリーを用意しておくのです」
マリウーポリへの攻撃続く 食糧不足で闇市も
ウクライナの港湾都市マリウーポリでは3月9日、小児科・産科病院が攻撃を受けて3人が死亡した。
ロシア軍はこの攻撃を否定したが、10日も市内への攻撃を続けている。
AP通信によると、マリウーポリ市内に閉じ込められた市民は食料や燃料を探している。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア側が民間人の避難を拒否していると非難。
この動きを「明白なる恐怖」と呼んだ。ヴェレシュチュク副首相は、ロシア軍による10日間の包囲で、これまでにマリウーポリでは1300人以上が死亡していると主張している。
AP通信によると夜間には氷点下になるも関わらず、同市の43万人の住民の多くは暖房、電話サービス、電気不足に見舞われている。
街のいたるところに大量の墓があり、焼け焦げた車や割れたガラスが路上に散乱していると伝える。数日前に食料品店がなくなってしまったため、野菜の闇市が街中で営業しているという。
【3月11日:ロシア軍の侵攻16日目】
ウクライナ西部リヴィウにて。避難する人々が駅に集まる中、泣く子供を抱きしめる女性(2022年3月10日、ウクライナ・リヴィウにて)。
r at the train station, in Lviv, Ukraine March 10, 2022.
イギリス国防省が3月11日に公開した戦況図。
Twitter/@DefenceHQ
「ロシア軍が首都に接近」英・米が警告
イギリス国防省は3月11日、インテリジェンスレポートを発表した。内容は以下の通り。
・ロシア軍が侵攻前に立てた計画を成功裏に達成した可能性は依然として極めて低い。
・ロシア軍の地上部隊の進展は依然として限定的。ロシアの侵攻を妨げてきた物流の問題は、ウクライナの強い抵抗と同様に続いている。
・ロシア軍は今後数日間、新たな攻勢に備え、部隊の立て直し・再配置を図るものと思われる。これにはおそらく首都キーウ(キエフ)に対する作戦も含まれるだろう。
また、アメリカ国防総省の高官は3月10日に記者団に対し、ロシア軍は、キーウ市街地から9マイル(約15キロ)まで近づいた可能性があると述べた。
イヴァーノ=フランキーウシク市長「ロシアの攻撃を確認」
ウクライナ南西部のイヴァーノ=フランキーウシク市の市長が、同市に対するロシアの砲撃を確認したとFacebookで報告した。
BBCによると、市長は爆発の写真やビデオを共有しないように促した。これはミサイル攻撃の警報システムが機能しなかったことを示唆しているようだとしている。
ロシア、外資企業の工場など国有化の可能性
ロシア政府は制裁への報復として、撤退した外資企業の生産設備などの資産を差し押さえる可能性を示した。
ロシアのプーチン大統領は、自国の市場から撤退する企業の資産を引き継ぐための「法的解決策」を見つけようとしていると述べたと、フィナンシャル・タイム紙が報じた。
ガーディアンによるとプーチン氏は3月10日、「外部管理を導入し、これらの企業を実際に働きたい人に譲渡する」ことを模索すると政府関係者に語ったという。
フィナンシャル・タイムズはプーチン氏が「生産設備の閉鎖を計画している企業については、断固として行動しなければならない。決して地元のロシアのサプライヤーに害を与えてはならない」と述べたと伝えた。
米ホワイトハウスのサキ報道官は、「これらの企業の資産を差し押さえるというロシアの無法な決定は、最終的にロシアにとってさらなる経済的苦痛をもたらすだろう」と警告した。
プーチン大統領、中東からの志願兵を募集
ロシアのプーチン大統領は3月11日、中東などからウクライナとの戦いを支援する「志願兵(義勇兵)」を歓迎し、その入国を支援すると述べた。
ロシア国営スプートニクによると、プーチン氏は「もし自発的に、特に金銭目的でなく(ウクライナの東部の)ドンバスに住む人々を助けたいという人がいたら、彼らが戦場に移動するのを協力し、助ける必要がある」と述べた。
ショイグ国防相は1万6000人が志願していると述べた。その多くは中東の出身だという。ただしInsiderは、ショイグ氏の主張の根拠を独自に確認することはできなかった。
ロシア軍はウクライナ侵攻のため、シリア人戦闘員を募集していると4人のアメリカ当局者が語ったとしてウォール・ストリート・ジャーナルが伝えている。
市街戦経験のあるシリア人の採用を図っていると、この当局者は述べたという。またスプートニクによると、ウクライナで押収された西側諸国製の武器を自称「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」に送る計画を承認したという。
主要都市の一つドニプロが初めて空爆を受ける
ロシアの侵攻でウクライナ東部の主要都市ドニプロ市が3月11日、初めて空爆を受けた。
ウクライナ当局は、現地時間10日午前6時10分ごろから3回の空爆を受け、幼稚園、幼稚園近くのアパート、靴工場が攻撃されたとした。同局によると、少なくとも1人が死亡したとしている。
映像では、消防士が建物の1つで大規模な火災の消火に当たっている様子が映し出されている。
ドニプロはドニプロ(ドニエプル)川沿いにあり、ロシアからベラルーシ、ウクライナを経て黒海に注ぐ重要な河川だ。
この日、ルーツィク市とイヴァーノ=フランキーウシク市も攻撃された。ロシア国防省報道官は、この2都市にある2つの軍飛行場にも長距離攻撃を仕掛け、機能不全に陥れたと述べたとロイター通信は報じている。
ベラルーシのルカシェンコ大統領がモスクワ入り
ベラルーシのルカシェンコ大統領が3月11日、ロシアのモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談したとロシア国営ノーボスチ通信が伝えた。
プーチン氏はウクライナとの交渉について「前向きな進展を遂げた」と伝えたという。ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、ロシアの同盟国のベラルーシはロシア軍の侵攻拠点となった。
米・英・欧・日本など西側諸国はベラルーシにも金融・経済制裁を科している。
ウクライナからの避難民、250万人を突破 UNHCR
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、ロシアのウクライナ侵攻による避難民の数が3月10日に250万人に達したとツイートした。
また、200万人がウクライナ国内で避難生活を送っていると推定しているとした。グランディ氏は、ロシアのウクライナ侵攻を「無意味な戦争」と呼んだ。
【分析】プーチン大統領に残された選択肢は?
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を命じてから2週間、ウクライナは激しい抵抗で首都を守り続けている。
しかし、第二次世界大戦以来のヨーロッパで最大の陸上戦争は、ロシア軍がキーウ(キエフ)に近づくにつれ、より致命的な局面を迎えているとの見方が強まっている。
ロシア軍は、首都を掌握するために再編成しているように見えるとイギリス国防省は分析する。
かつて世界最強の軍隊の一つと言われたロシア軍だが、専門家の間ではヨーロッパ最大の都市の一つキーウを掌握し、支配するための兵力と戦闘力が実際には不足していると見られている。
ましてや、ウクライナの強い抵抗にも苦境に追い込まれるという見方も強まっている。撤退するか、市街戦で大損害を受けるか、全滅させるか──プーチン氏に残された選択肢は…?
(Insider US報道)
ロシア大富豪の豪華ヨット2隻が制裁後、東に向かう
イギリスが3月10日にロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ氏が制裁を科した後、アブラモビッチ氏が所有する2隻の豪華ヨットが東に向かうのが目撃された。制裁を回避するための行動だと見られる。
制裁は、アブラモビッチ氏の資産を凍結し、彼のヨットやプライベートジェット機が差し押さえられる危険性があることを意味する。
船舶追跡サイトMarine Trafficによると、アブラモビッチ氏の船「ソラリス」(全長460フィート)は、2021年後半から修理のためにスペイン・バルセロナの造船所に停泊していたが、8日に出港。3月10日時点でイタリアの東海岸に位置していたという。
もうひとつのヨット「エクリプス」(全長533フィート)は、2月21日からカリブ海のセント・マーティンから東に向かってクルーズしていたことが、Marine Trafficのデータからわかった。
データによると、同船は3月11日にはアフリカの西海岸付近に位置していた。現在どこへ向かっているのかは不明。
2隻のスーパーヨットの価格は合わせて約13億ドル(約1500億円)。
ロシア国営テレビの司会者、ウクライナで兵士が死んでいると訴えた退役軍人を怒鳴りつける
ロシア国営テレビ局の司会者が、ウクライナで死亡したロシア軍に黙祷を求めた退役軍人を非難し、代わりにロシアが勝利し「ファシスト」を殺害していると主張した。
ロシア国防省が運営するテレビ局「ズヴィズダー」で放送されているトーク番組「オープンエアー」の最新回でロシア海軍の退役軍人ウラジミール・エラノシアン氏がロシアのウクライナ侵攻について話したが、司会者のアレクセイ・グドシニコフ氏はエラノシアン氏を批判した。
プーチン大統領は「ウクライナ政府の非ナチ化」を侵攻を正当化する口実として主張しているが、民主的に選ばれたウクライナのゼレンスキー大統領はユダヤ系である。(Insider US報道)
ロシア当局、Meta社を「過激派組織」と認定へ
ロシア国営タス通信によると、ロシアの検察当局はMeta社(旧Facebook)に対し、ロシアの法律で「過激派組織」と認定し、国内での活動を全て禁止するよう裁判所に要請した。
認められればInstagramやWhatsAppを含むすべてのMetaのサービスがロシア国内で遮断されることになる。
ウクライナ軍がロシアの戦車隊を破壊・撤退させたとする動画公開 複数メディアが検証
ウクライナの国防情報当局は3月11日、キーウ(キエフ)近郊でロシアの戦車隊を破壊・撤退させる様子を撮影したとするビデオを公開し、複数のメディアが検証した。
ウクライナは、この作戦でロシア軍の連隊長のアンドレイ・ザハロフ大佐が死亡したと主張したが、独立して検証されていない。45秒に編集された映像はドローンで撮影されていると思われる。
当局によると、キーウ中心部から約20マイル離れたスカイビン地域でのロシア戦車の動きを映し出しているという。
英・スカイニュースの分析によると、映像の中で2台の戦車(国籍不明)がスカイビンに接近しているのが確認されている。また、調査期間ベリングキャットもこの場所を確認している。
ウクライナ大統領、EUが即時加盟を拒否したことを受けて不満表明
Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy delivering a video address that was released on March 11, 2022.
Volodymyr Zelenskyy
ウクライナのゼレンスキー大統領は3月11日のビデオ演説で、ウクライナの迅速な加盟申請の処理(即時加盟)を拒否したEUの指導者を非難した。
EU加盟27カ国の首脳は3月10日、フランス・ベルサイユで会合を開き、EUがウクライナの加盟申請の処理を早めることはないと結論づけた。
エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランドは賛成したが、フランス、ドイツ、スペイン、オランダは反対した、とガーディアンは報じている。
EUへの加盟は通常であれば、複雑な手続きや審査があるため複数年かかる。ゼレンスキー氏は11日の演説でこう述べた。
「昨日、EUの首脳陣による非常に重要な会議が行われた。我々はこの会議で何が語られたかを知っている。すべての指導者が何を言ったか。誰が具体的に話したか。誰が支持したか。誰が黙ったままか」
「決定したことをどう評価するか?それは非常にシンプルで、より強くなければならない。これは私たちが期待しているものではない」
「EUはもっと頑張らなければならない。私たちのため、ウクライナのため、もっとやらなければならない。そして自分自身のためにも」
一方でゼレンスキー氏は「戦略的な転換点を迎えた」「(戦いに勝つには)時間と忍耐がまだ必要だ」と長期戦への覚悟もみせた。
この日の動画は屋外で撮影していたようだ。暗殺のターゲットになったという複数の報道がある中、これまで演説動画のほとんどは屋内で撮影されたものだった。
(Insider US報道)
ウクライナ侵攻で3人目のロシア軍将軍が殺害か
ウクライナの防衛当局は3月11日、ロシアのアンドレイ・コレスニコフ少将について「排除された」と発表した。
事実であればロシア軍が2月24日に侵攻を初めて以来、2週間余りで殺害されたトップレベルの将官は3人目となる。
複数のメディアによると、西側当局者もこの殺害を確認したという。
アメリカの対ロシア禁輸措置 魚介類、ウォッカ、ダイヤモンドも
アメリカのバイデン大統領は3月11日、ロシア経済に対する新たな制裁措置として、魚介類、ダイヤモンド、ウォッカの輸入を禁止することを発表した。
バイデン氏は「プーチンは侵略者であり、プーチンは代償を支払わなければならない」と述べた。アメリカとEUは、ロシアの貿易特権も取り消すという。
バイデン大統領、ロシアが化学兵器を使用した場合「厳しい代償」
アメリカのバイデン大統領は、ウクライナでの戦争が激化する中、ロシア軍が化学兵器を使用すればロシアは「厳しい代償」を払うことになると警告した。
西側情報当局とイギリスのボリス・ジョンソン首相も、ロシアが「アメリカとウクライナが化学兵器を使用する」という主張をでっち上げようとしていると警鐘を鳴らしている。
過去にもロシアは、シリアで化学兵器を使用したという疑惑を含め、戦争で致命的な兵器を自ら使用したことを正当化したり曖昧にしたりするために、同様の根拠を用いたことがあると当局者は述べている。
ロシア側は、化学兵器による攻撃を準備しているとの指摘を否定している。ロシア外務省は、将来起こりうる攻撃について、ウクライナとアメリカを非難している。
ポーランドにいるウクライナ軍の退役軍人が「ウクライナを守るため」帰国
ロシアのプーチン大統領がウクライナに侵攻して以来、150万人以上の避難民がウクライナからポーランドへ逃れてきた。
一方、ポーランドに住む元ウクライナ軍兵士の男性2人はInsiderにの取材に、自分たちは軍隊か領土防衛軍(義勇軍部隊)に入ることを希望していると語った。彼らは「ウクライナを守るためだ」と答えた。
ロシア軍、ウクライナの防衛システムを警戒 戦闘機は温存か
米国防総省の当局者は記者会見で、ロシア空軍は1日に約200回出撃していると推定されるが、その多くはウクライナの領空に入ることはないと述べた。ロシア軍は、ロシア領内からウクライナを攻撃するため巡航ミサイルに頼っている。
この戦略は、ロシアの戦闘機を犠牲にしたウクライナの防空による攻撃を避けるために使われているようだ。ヴァージニア州アーリントンに拠点を置く調査機関CNAのロシア軍専門家、ジェフリー・エドモンズ氏はInsiderに「この紛争が拡大した場合に備えて、航空機を温存しているのかもしれない」と述べた。
アメリカ、ロシアのオリガルヒや政府関係者の新たな制裁リスト発表
新たに制裁対象となったのは、ロシアのプーチン大統領の報道官を長年務めてきたドミトリー・ペスコフ氏の家族など。
米財務省はこの一家が「公務員の給与とは不釣り合いな豪華な生活」を送っていると指摘した。ペスコフ氏の24歳の娘は25万人のフォロワーがいるインスタグラマー。
主にワインや食事、フィットネスについて投稿しているが、最近はストーリーに「戦争に反対」と投稿するもを削除している。
ロシア政府と密接な関係にある実業家ヴィクトール・フェリクソーヴィチ・ベクセルベルクも制裁を受け、VTB銀行の経営委員10人、自称「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の独立と認めることに賛成したロシア議会の議員11人も制裁を受けた。
激戦地マリウーポリに兵士・民間人のための集団墓地がつくられる
ロシア軍による攻撃で、ウクライナ第二の都市マリウーポリでは市民と軍人の死者が増え続けている。市当局は、長さ80フィートの集団墓地に死者を埋葬するという手段に出ざるを得なかったとAP通信は3月9日に報じている。
ウクライナの民間人犠牲者について、国連は3月19日時点で少なくとも549人が死亡し957人が負傷したと報告している。
ただ、戦場となった市街地では混乱の中で犠牲になった人も多く、何人が埋葬されたか正確な数は不明だ。
ウクライナのクレバ外相は「ウクライナ軍を倒すことができないプーチンは、非武装の人々を爆撃し、人道支援を阻止している」「ロシアの戦争犯罪を止めるために飛行機が必要だ!」「地球上で最悪の人道的大惨事だ」と、3月11日にツイートした。
WHO、ロシアのウクライナ侵攻で新型コロナ感染急増のおそれを警告
CNBCによると、WHO(世界保健機関)は3月11日、ロシアのウクライナ侵攻による影響で新型コロナウイルスの感染急増を引き起こす可能性があると警告した。
ウクライナ全土では多くの酸素プラントが閉鎖され、医療用の酸素不足に陥っている。公衆衛生の専門家は、病気と感染の負担がウクライナ人を苦しめると述べている。
WHOのテドロス事務局長は、ウクライナへの人道回廊のルートは現在アクセス不能であり、医療物資のために緊急に開放する必要があると述べた。
G7、ロシアの「最恵国待遇」取り消しなど追加制裁 共同声明
ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、G7首脳が3月11日(日本時間12日)に会談。首脳声明を発表した。
ロシアの「最恵国待遇」の取り消しやロシアへの奢侈品の輸出も禁じるなど、新たな制裁措置を発表した。仮訳全文は以下の通り。
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我々G7首脳は、ウラジーミル・プーチン・ロシア大統領の選択により始められたウクライナという主権国家に対する軍事侵略及び戦争に敢然と抵抗しているウクライナ国民及び同国政府を支持し続けることを引き続き決意している。
学校、家庭、病院における文民に対するますます無差別になっている爆撃や砲撃などを通じて、このいわれのない不当な攻撃は、多大な苦痛と悲劇的な人命の損失を引き起こしている。
我々は、世界において既にロシアを孤立させている、このいわれのない不当な戦争について、プーチン大統領及び彼の体制の責任を追及するとの決意において結束している。
世界は、プーチン大統領及び彼の体制に対して、ウクライナに対する進行中の攻撃を止め、ロシア軍を撤収するよう団結して求めるべきである。
我々は、ウクライナへの侵攻に勇敢に対抗している人々と連帯している。
我々は、ロシアに対し、ウクライナにおける攻撃の被害者への安全かつ妨害されない人道的アクセスを確保し、出国を望む民間人に安全な通行を認めるよう求める。
我々は、ウクライナからの難民に対し、人道的、医療的及び財政的支援を提供するようコミットし、またそれを求める。
プーチン大統領が2月24日にロシア連邦による侵攻を開始して以来、我々の国家は広範な制裁措置を課し、市場からの大きな反応が証明しているように、ロシアの経済及び金融システムに深刻な打撃を与えてきた。
我々は共同で、ロシアの主要な銀行を世界の金融システムから孤立させ、ロシア中央銀行の外貨準備を利用する能力を弱め、ロシアを我々の先端技術から切り離す広範囲な輸出禁止及び管理を行い、この戦争の立案者であるロシアのウラジーミル・プーチン大統領とその側近及びベラルーシのルカシェンコ政権を制裁対象に指定した。
発表した計画に加えて、我々は、秩序立った形で、世界が持続可能な代替供給を確保するための時間を提供することを確保しつつ、ロシアのエネルギーへの依存を削減するため更なる取組を進めていく。
加えて、民間企業は、かつてない速度と連帯でロシアから撤退している。我々は、ロシア市場からの秩序立った撤退を追求する我々の企業と共にある。
我々は、我々の経済及び国際金融システムからロシアを更に孤立させることを引き続き決意している。
したがって、我々は、各国の法的権限及び手続と整合的な形で、現在我々がとっている対応の文脈において可及的速やかに更なる措置をとることにコミットする。
第一に、我々は、各国の手続と整合的な形で、重要製品に関するロシアの最恵国の地位を否定する行動をとるよう努める。
これにより、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟国としての重要な利益が打ち消され、ロシア企業の製品がもはや我々の経済において最恵国待遇を受けないことが確保される。
我々は、G7を含め、ロシアの最恵国待遇の撤回を宣言したWTOメンバーによる幅広い連合による声明が現在準備されていることを歓迎する。
第二に、我々は、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、欧州復興開発銀行を含む主要な多国間金融機関からロシアが融資を受けることを防ぐよう共同で取り組んでいる。
ロシアは、国際法に著しく違反しておきながら、国際経済秩序の一部であることの恩恵を受けることを期待することはできない。
我々は、ウクライナに財政支援を与えるための、IMF及び世界銀行グループによる迅速かつ進行中の取組を歓迎する。また、我々は、OECDによる、その関連団体へのロシアの参加を制限する取組を歓迎する。
第三に、我々は、プーチン大統領やその他の戦争の立案者に近いロシアのエリート層、代理勢力、オリガルヒ及び彼らの家族やその支援者に対して圧力をかける取組を続けることにコミットする。
我々は、制裁を受けた個人及び団体が所有する動産及び不動産を特定し凍結するために我々の政府の多くが行った取組を称賛し、この圧力をかける取組を優先事項として継続することを決意する。
そのため、我々は、プーチン大統領や彼の戦争の立案者に近いロシアのエリート層の資産を対象とする、2月26日に発表したタスクフォースの活動を開始させた。
我々の制裁パッケージは、人道的支援の供給を阻害することがないよう、慎重に対象を決定している。
第四に、我々は、我々の制限的措置の有効性を維持し、回避を取り締まり、抜け穴を塞ぐことにコミットする。
具体的には、回避を防止するために計画されている他の措置に加え、我々は、ロシア政府及びエリート層、代理勢力、オリガルヒが、国際的な制裁の影響を回避あるいは相殺するための手段としてデジタル資産を活用することができないことを確保し、これにより世界の金融システムに対する彼らのアクセスを更に制限する。
我々の現在の制裁は、既に暗号資産を対象としていると一般に理解されている。我々は、あらゆる不正な活動をよりよく検知及び阻止するための措置をとることにコミットし、また各国の国内手続と整合的な形で、デジタル資産を用いて自身の富を拡大及び移転するロシアの不法行為者にコストを課す。
第五に、我々は、ロシアの体制による偽情報拡散の試みと戦うことを決意する。我々は、ロシア国民の自由かつ偏見のない情報への権利を確認し支持する。
第六に、我々は、ロシアに歳入を与えず、我々の国民がプーチンの戦争の費用を負担することにならないよう、各国の手続と整合的な形で、ロシア連邦に対する重要物品及び技術の輸出入に対し、更なる制限を課す用意がある。我々は、国際的な企業が既にロシア市場から撤退していることを留意する。
我々は、プーチン大統領の戦争を支援しているエリート層、代理勢力、オリガルヒが奢侈品や資産へのアクセスを奪われることを確保する。
プーチンの軍事機構を支えるエリート層は、ロシア国民の資源を浪費して、このシステムの利益を得ることができなくなるはずである。
第七に、戦争を直接又は間接に支援しているロシアの団体は、新たな債務及び株式投資並びにその他の形態の国際資本へのアクセスを有するべきではない。
我々の国民は、自らの貯蓄及び投資がロシアの経済と軍事機構を支える企業の資金となるべきではないとの見解で一致している。
我々は、ロシアが国際的に資金を調達する能力を更に制限する措置を開発及び実施するために、引き続き共に取り組む。
我々は、プーチン大統領、彼の体制及び支援者、ルカシェンコ体制が完全に責任を有している、この戦争のコストや影響を不当に負担する途上国や新興国を含むパートナーと結束し、連帯している。
本年、ウクライナの農産物の生産能力をロシアの侵略が脅かしており、我々は共に、世界のエネルギー市場の安定及び食料安全保障を維持するために取り組んでいく。
我々は、引き続きウクライナ国民及び同国政府を支持する。
我々は、第三国に対するものを含め、我々の措置の影響を引き続き評価し、また、ウクライナに対する攻撃の責任をプーチン大統領及び彼の体制に問うために更なる措置をとる用意がある。
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米ヘッジファンド、ロシアのオリガルヒ、アブラモビッチ氏の資産凍結を指示
アメリカの主要ヘッジファンドは、ロシアのオリガルヒであるアブラモビッチ氏の資産凍結を指示したとウォール・ストリート・ジャーナルが3月11日に報じた。
ヘッジファンド管理会社のSS&Cグローブ・オプが「現在、アブラモビッチ氏の口座は取引をブロックされており、分配、償還、支払いはできず、購読や寄付も受け付けられない」と、ある会社に伝えたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。
マリウーポリの産科・小児科病院で空爆に遭った妊娠中の女性が無事に出産
マリウーポリの産科・小児科病院で空爆に遭った妊娠中の女性が無事に出産。ウクライナ・キーウ(キエフ)を拠点とするジャーナリストのオルガ・トカリウク氏が報告。
「メリトポリ市長をロシア兵士が拉致」ウクライナ議会SNS
ロシア軍が占領したとするウクライナ南東部の都市メリトポリで3月11日、フョドロウ市長がロシア兵に拉致されたとウクライナ議会がSNS「テレグラム」で伝えた。ウクライナ内相顧問のアントン・ゲラシチェンコ氏からの情報だとした。
ウクライナ議会の投稿によると、市の危機管理センターで拘束されたという。拉致されたときは頭からビニール袋をかぶせられていたとしている。
ロシア軍は数日前に占領反対集会の参加者を拘束した。また、ザポロジエ地方議会の副議長も拘束されたが、後に釈放されたという。
ロシア、国連安保理で「ウクライナが生物兵器開発」主張 各国から非難轟々
国連安保理では3月11日、ロシアの要請で会合が開かれた。ロシアのネベンジャ国連大使は、ウクライナが生物化学兵器を開発していたと主張した。これに対し、国連の事務次長らは「そうした開発計画は把握していない」と否定。
各国の国連大使は「偽情報を広めるだけに安保理を集めた」(アメリカ)「ばかげている。証拠はひとかけらもない」(イギリス)などとロシアの行動を非難した。
ウクライナ情報当局、ロシア軍が「偽旗作戦」のためにウクライナ兵の死体を集めていると主張
ウクライナ国防省は、ロシア軍がチョルノーブィリ(チェルノブイリ)で「偽旗作戦」のためにウクライナ兵の遺体を「備蓄」していると主張した。
ウクライナ国防省の情報当局は3月10日に公開されたFacebookの投稿で、ロシアのプーチン大統領がチョルノーブィリで「テロ攻撃」の準備をしているとした。
ロシア軍の車両がゴストメルのアントノフ空港周辺を走行し、ウクライナ兵の遺体を集めていると投稿は伝えている。 この情報の真偽について、Business Insiderは現時点では確認できていない。 (Insider US報道)
ロシア軍制圧下のチョルノーブィリ原発でウクライナ技術者が復旧作業を開始
ウクライナの技術者がチェルノブイリ原発で損傷した送電線の修復を開始した。IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長は3月11日、ロシア軍制圧下であるが、技術者が発電所の電気を復旧していると述べた。
同原発では安定した電力とメンテナンスがなければ、放射性物質が漏れる危険性が懸念されている。また、長時間の電力喪失は放射性物質の冷却プロセスを停滞させたり、中断させたりする可能性があるという。 (Insider US報道)
【3月12日:ロシア軍の侵攻17日目】
破壊された地元の病院の前に立つ女性(2022年3月12日、ウクライナ・ドネツィク州でロシアを後ろ盾とする武装勢力が実効支配する町ヴォルノヴァハで)。
REUTERS/Alexander Ermochenko
ウクライナ難民のオレナ・カリノフスカさん。ウクライナ国境からの列車を降り、一時避難所で娘にキスされながら夫の画像を見ている。(44歳、ルーマニア・ブカレストで2022年3月12日撮影)。
REUTERS/Edgard Garrido
イギリス国防省が3月12日に公開した戦況図。
Twitter/@DefenceHQ
「拉致された市長を解放せよ」メリトポリ市民
ロシア軍が占領したとするウクライナ南東部の都市メリトポリ市内で3月12日、ロシア兵に拉致された市長の解放を求め、2000人が集まったと地元メディアが伝えた。なお、ロシア側は集会主催者の女性を拘束したとも伝えている。
ウクライナ議会は3月11日、フョドロウ市長がロシア兵に拉致されたとSNS「テレグラム」で伝えていた。
ミコライウ市長「人々は最後の弾丸まで戦う用意がある」
オデーサ(オデッサ)近郊の戦略的港湾都市ミコライウ(ミコライフ)は厳しい砲撃を受けており、空港近くの市街地では氷点下の気温の中、しばしば激しい戦闘が繰り広げられている。
これまでのところ、ロシア軍の撃退に成功しており、ミコライウは依然としてウクライナの支配下にある。市長はInsiderの取材に対し「人々は最後の弾丸まで戦う準備ができている」と述べた。 (Insider US報道)
ロシアでクーデターの可能性は高まっている 専門家が指摘
Googleトレンドのデータによると「プーチン クーデタ」の検索数が過去最高を記録している。ロシアのプーチン大統領が打倒される見込みは「1カ月前よりもずっと高くなっている」と専門家はInsiderに語った。 (Insider US報道)
ウクライナの子供の犠牲者、少なくとも41人 国連発表
ロシアのウクライナ侵攻で、少なくとも41人のウクライナの子どもたちが殺害されたと国連が発表した。国連は3月11日、41人の子供を含む少なくとも564人の民間人が紛争で死亡したと発表した。
ただ、実際の死者数はもっと多いと推定されるとも指摘している。国連はさらに、少なくとも982人のウクライナ人が負傷し、確認された死傷者数は1546人に上ると付け加えた。New Voice Ukraineの編集長であるウクライナ人ジャーナリストのニカ・メルコゼロワ氏はTwitterで、実際の死者数は国連が発表した数の2倍近くだと主張している。
メルコゼロワ氏は「私や他の多くの女性の同僚や友人は、『まだ子どもがいなくてよかった』と毎日思っている。今日の時点、ロシアがウクライナへの攻撃をはじめて17日間で79人の子どもが亡くなっている。1000人以上が負傷した」とツイートしている。 (Insider US報道)
ロシア軍、330人入居のハルキウの障害者ケア施設を砲撃 地元当局者が報告
オレグ・シネグボフ州首相によると、ロシア軍が3月11日、ハルキウ(ハリコフ)にある障害者施設(ケアホーム)を爆撃した。この施設には約330人の入居者がおり、63人が爆撃前に避難していた。
残りの入居者の状況は不明だという。重度の障害を持つ入居者も何人かいる。シネグボフ氏は、入居者のうち50人は歩行が難しく、10人が車椅子を使用していると述べた。 (Insider US報道)
ロシア軍の将官・司令官、これまでに9名の死亡確認
ロシアのウクライナ侵攻開始から2週間を超え、ウクライナでは激しい戦いが繰り広げられている。
ウクライナはこれまでに1万2000人以上のロシア兵を殺害したと主張しているが、アメリカ軍は5000〜6000人だと推定している。この中にはロシアの少将やその他の上級将校も含まれている。
ただし、ロシア軍の死亡者数は独立して検証されていない。 (Insider US報道)
ロシア軍の捕虜パイロット、民間人への空爆中止を訴える
ウクライナの捕虜となったロシア軍パイロットが、市民をターゲットにしたことを認め、ロシア軍にウクライナへの攻撃を中止するよう訴えた。
インタファクス・ウクライナによると、ロシア軍のクリシュトップ・マキシム・セルゲイビッチ中佐は3月6日に乗機撃墜され、ウクライナ軍に拘束された。
ニューズウィークによると、クリシュトップ中佐は3月11日の記者会見で、これまで3回の爆撃任務を遂行したと述べたという。
ニューズウィークによると「任務を完了する過程で、標的は敵の軍事施設ではなく、住宅地、平和な人々であることに気づいた」「しかし、私は犯行命令を遂行した」と述べた。発言の真偽について、Business Insiderは現時点では確認できていない。 (Insider US報道)
ロシア「武器を積んだウクライナへの輸送船」を「攻撃目標」と見なすと警告
ロシアの副外相は3月12日、ウクライナに武器を運ぶ輸送船団は「正当な標的」と見なされると警告した。ロシアのセルゲイ・リャブコフ副外相は「我々は警告する。
アメリカが画策した、多くの国からウクライナへの武器輸送は、単に危険な動きであるだけでなく、これらに従事する輸送隊を正当な攻撃目標に変える行動である」と、国営テレビで述べた。 (Insider US報道)
ロシアのエネルギー関係者がウクライナ入り、ザポロジエ原発の管理へ
ロシアの国営原子力企業「ロスアトム」のエネルギー当局者にザポリージャに到着し、会社の一部であると述べた。
ロシアのエネルギー当局者がザポロジエ原子力発電所の支配権を主張していると、ウクライナ当局が発表した。
ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」によると、ロシアの国営原子力企業「ロスアトム」のエネルギー当局者が3月11日、ウクライナ最大の原子力発電所であるザポロジエ原発に到着。同発電所が傘下に入ったと述べたという。
IAEAはロシアのエネルギー企業ロスアトムが恒久的に管理しようとしていると、ウクライナ側から報告があったとした。
ザポロジエ原発周辺では3月4日、激しい戦闘と火災が発生。ロシア軍に占拠され、原発事故の可能性を国際的に懸念された。
ロシア、中東の戦闘経験者に最高で月給3000ドルの報酬
ロシアはウクライナへの侵攻を強化するために、シリアやその他の中東諸国での戦闘経験のある戦闘員を参加させる計画だ。
ロシアのプーチン大統領は3月11日、中東からの1万6000人の志願者をロシア兵とともに配備することを承認した。アメリカ国防総省高官によるとプーチン氏はシリアからの勧誘を計画している。
「ロシア軍、損失拡大で中東から傭兵」英国防省
イギリス国防省は3月12日、インテリジェンスレポートを発表した。内容は以下の通り。
・ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻を支援する「1万6000人の主に中東の義勇軍」の募集を公に歓迎した。シリア人傭兵は2020年後半からリビアでロシアの代理軍とともに展開している。
・これはロシアがウクライナ侵攻を支援するために、ロシアの民間軍事会社から経験豊富な傭兵を派遣することも計画しているという以前の報道を受けたものである。
ロシアは今週、(これまで否定していた)徴用兵の使用も認めざるを得なくなった。
・損失が拡大するにつれ、ロシアは手薄になった正規軍を補強するために別の手段を講じなければならなくなるだろう。
米副大統領、ロシアの侵攻は「欧州全体の民主主義と安全保障」を脅かす
アメリカのハリス副大統領は3月12日、ロシアのウクライナ侵攻は「ヨーロッパ全体の民主主義と安全保障を脅かす」と警鐘を鳴らした。
ワシントンで開催された民主党全国委員会の冬季会合で、ハリス氏は「(アメリカは)NATO同盟を守るため、ウクライナ国民と共にある」と述べた。
ウクライナ元大統領、ロシア軍が迫る中でも「我々は諦めない」
ウクライナのポロシェンコ前大統領は3月12日、首都キーウ(キエフ)の最前線でCNNの取材に応じ、ロシアのプーチン大統領を批判した。ポロシェンコ氏はゼレンスキー大統領の政敵だが、ロシアの侵攻を前にウクライナの団結をアピールしている。
「プーチンを信用しないで。どうかロシアを信用しないで。プーチンは戦争犯罪者だと思う」
「彼は狂人だ」
ポロシェンコ氏は2019年の選挙戦でゼレンスキー大統領に破れた。その後、大統領在職中に親ロシア派から電力不足解消のための石炭購入を誘導したなどとして、国家に対する反逆の容疑をかけられていた。
アメリカ、ウクライナに次第最大2億ドルの追加支援
アメリカのバイデン政権は3月12日、ウクライナに対して武器・装備・軍事教育や訓練などのために最大2億ドル(約230億円)相当の防衛援助を承認したと発表した。また、アメリカ上院はウクライナに対する136億ドルの緊急人道・軍事援助を承認している。
ゼレンスキー大統領「1300人のウクライナ兵が死亡」
ウクライナのゼレンスキー大統領は3月12日の記者会見で、ロシアの侵攻を受けて以来、1300人のウクライナ軍兵士が死亡したと述べた。一方でロシア国営タス通信によると、ロシア軍はこれまでに2870人のウクライナ軍を殺害したとしており、ウクライナ軍の死傷者の数に異議を唱えている。
これに対し、ロシア側の犠牲者の数は明らかではない。ウクライナ当局は1万2000人以上のロシア兵を殺害したとしているが、ロシア側は500人弱だと主張しているとワシントンポストは伝えている。アメリカ軍当局は5000〜6000人だと推定している。
アメリカの当局者はロシア軍発表の数字に懐疑論を呈し、戦時中の軍民の両方の死傷者を独立して検証することの難しさについて警告している。
「子ども42人を含む579人の民間人が死亡」国連
UN
国連は3月12日時点でロシア軍のウクライナ侵攻による民間人の犠牲者は少なくとも579人にのぼると発表した。うち42人は子ども。犠牲者の内訳は男性110人、女性75人、女児6名、男児9人、さらに性別不明の子ども27名と成人352人。また、1002人が負傷したと発表した。
国連によると、民間人の死傷者のほとんどは、重砲や複数発射のロケットシステムからの砲撃、ミサイルや空爆など広い衝撃範囲での爆発性兵器の使用によって引き起こされたという。
ウクライナ国防省、エッフェル塔が爆破される動画を投稿 NATOに向けたメッセージか
ウクライナ国防省は3月12日、フランス・パリのエッフェル塔が軍事攻撃を受け得る様子を描いたフィクションの動画をTwitterに投稿した。NATO諸国へのメッセージと思われる。
45秒間の動画には、爆撃される様子を映し出し、NATOに 「ウクライナの空を閉じろ」と促している。
また、「これが他のヨーロッパの首都で起きたらと思うと」とも字幕に書かれていた。
アムステルダムのロシア正教会、モスクワ総主教庁からの分離発表
アムステルダムのロシア正教会は3月12日、ロシアのウクライナ侵攻に反対したことから脅迫をうけたとして、ロシア正教会の総本山であるモスクワ総主教庁から分離すると発表した。
アムステルダムの聖ニコラス教区は「教区と聖職者に対する脅威」について話し合うための特別会議を開いたとウェブサイト上で発表。
声明では「聖職者は全会一致で、モスクワ総主教庁の中で機能し、私たちの信者に精神的に安全な環境を提供することはもはや不可能である」との見解に至ったとした。
【3月13日:ロシア軍の侵攻18日目】
ハンガリー・ブダペスト行きの列車に乗り込むウクライナからの難民(2022年3月13日、ルーマニア・ブカレストにて)。
REUTERS/Edgard Garrido
ハンガリー・ブダペスト行きの列車で移動中、スーツケースの横に座るウクライナ難民(2022年3月13日、ルーマニア・ブカレストにて)。
REUTERS/Edgard Garrido
イギリス国防省が3月13日に公開した戦況図。
Twitter/@DefenceHQ
50人以上のウクライナ難民を乗せたバス、イタリアで横転 女性1人死亡
3月13日未明、イタリア北部の主要幹線道路でウクライナ人難民約50人を乗せたバスが横転し、1人が死亡したとイタリアの消防当局が発表した。
イタリア国営ラジオによると、北東部エミリア・ロマーニャ州の町フォルリ付近のA14高速道路で事故があった。
さらに数人が負傷し、残りの乗員は安全に避難したという。
バスは高速道路のガードレールを越えて、農地の近くの草地の斜面に横向きに着地した。
消防隊は2台のクレーンでバスを撤去する作業をしている。
トランプ氏「これは第三次世界大戦につながる可能性がある」バイデン大統領を批判
トランプ前大統領は3月12日夜、ロシアとウクライナの戦争は止めなければならないと述べ、バイデン大統領の対応を非難した。
トランプ氏はサウスカロライナ州の集会で、バイデン氏ならまだ「アメリカ人を陰惨で非常に血なまぐさい戦争に巻き込まずにこの悲劇を終わらせることができる」と述べた。
また、もしロシア軍の侵略が続けば、それは別の世界大戦につながるだろうとも述べた。
「これは、第三次世界大戦につながる可能性がある」
「私は何が起こっているのか見ている。だって、プーチンが止めると思ったら、どんどん悪くなっていくんだ。彼は侵略停止を受け入れないだろうし、彼と話をする相手もいないんだ」
ロシア当局、政府批判で企業トップ逮捕の可能性と警告
ロシアの検察当局がロシアから撤退したり、政府を批判する欧米企業に対し、厳しい警告を発していると、3月13日にウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。
企業がロシアを批判した場合、企業トップが逮捕される可能性があること、またロシアで事業を停止した企業は資産を差し押さえられる可能性があると、情報筋はウォール・ストリート・ジャーナルに語ったという。
2月24日にロシア軍がウクライナに本格侵攻を開始して以来、アメリカや欧州の大手企業は何社も撤退している。これに対し、プーチン大統領は先週、ロシアでの事業を停止した企業の資産を差し押さえる可能性に言及した。
ロシア、制裁で外貨の半分近く凍結 およそ6400億ドル
インタファクス通信の報道によると、ロシアのシルアノフ財務相は3月13日のロシア国営テレビのインタビューで、約6400億ドルの外貨準備のうちそのうち半分近い約3000億ドルがアメリカ、ヨーロッパ、その他の西側諸国による制裁措置で凍結されていると述べた。
キーウ市長、拉致への恐怖語る
キーウ(キエフ)のクリチコ市長は3月13日、CNNの取材に対し、自分も誘拐事件の標的になるのではと心配になったと語った。ウクライナではロシア軍によって2人の市長が拘束・拉致されたと報じられている。
ロシア軍、ポーランド国境近くのウクライナ基地にミサイル攻撃
ウクライナ西部のリウィウ地方の知事はBBCの取材に、ロシア軍が3月13日にウクライナ軍の基地「国際平和維持・安全保障センター」(IPSC)に30発以上のロケット弾で攻撃したと述べた。
Spectator Indexは、少なくとも35人が死亡したと当局者からの情報として伝えている。
一方で、英ガーディアンは救急隊員の話として、死者数を20名以上と報じている。攻撃されたのはリウィウ地方のヤウォリウの基地で、ポーランドとの国境から約15マイル(約24キロ)にある。
ドニプロルドネ市長をロシア軍が拉致 ウクライナ外相が発表
ウクライナのクレバ外相3月13日、ロシア軍が南東部のドニプロルドネ市の市長を拉致したと発表した。3月11日にはウクライナ南東部の都市メリトポリでもロシア軍によって市長が拉致されている。
市長が拉致されたメリトポリ市で市長代理が就任 ロシア側の意向か
3月11日にロシア軍によって市長が拉致されたウクライナ南東部の都市メリトポリで、新たに市長代理が就任した。ロシア側の意向によるものとされる。
CNNによると、市長代理はガリーナ・ダニルチェンコ氏。
テレグラムに投稿されたスピーチでは、「街を正常に戻すために必要なすべての措置を取ることが求められている」「事態を混乱させ、悪い行動を引き起こそうとしている人々がいる」と述べた。
ウクライナ当局者「ロシアが我々の提案に敬意をもって耳を傾けている」
ウクライナ大統領府長官顧問のポドリャク氏は3月13日、ロシア側との協議に進展が期待できる旨をツイートした。4回目の停戦交渉は、数日中にも開催される可能性があるという。
「交渉の場にいるロシアの代表は、もはや最後通牒を口にすることはない。我々の提案に敬意をもって耳を傾けてくれている。ウクライナは自らの立場を譲らない。我々の要求は戦争終結とロシア軍の撤退だ。その過程での理解や対話があると思う」
ウクライナで米ジャーナリストが銃撃され死亡 地元当局者
ウクライナのキエフ地域の警察当局者は、アメリカ人ジャーナリストがキーウ近郊の街イルピンでの取材中に銃撃され、死亡したと発表した。
アンドリー・ネビトフ氏は「51歳の世界的に有名なメディアの特派員が今日、イルピンで撃たれた」「もう一人のジャーナリストは負傷している。現在、被害者を戦場から連れ出そうとしている」とFacebookに投稿。撃たれたのは2人だとしている。
投稿によると、死亡したジャーナリストはドキュメンタリー監督のブレント・ルノー氏だとされている。SNSではルノー氏のパスポートとニューヨーク・タイムズの記者証の画像が共有されている。
ニューヨーク・タイムズは声明で、ルノー氏が長年同紙との協働関係だったとして「深い悲しみ」を表明した。
ルノー氏について一部でNYT所属と報道・拡散されているが、ウクライナに関するNYTの業務には従事していなかったと否定した。身につけていたとされる記者証は数年前に発行されたものだったという。同社によると、直近の寄稿は2015年だった。
「ロシア軍、アゾフ海から上陸作戦の可能性」英国防省
イギリス国防省は3月14日、インテリジェンスレポートを発表した。内容は以下の通り。
・ロシア海軍はウクライナの黒海沿岸を遠距離封鎖し、ウクライナを国際的な海上貿易から事実上孤立させている。
・また、ロシア海軍はウクライナ全土の標的に対してミサイル攻撃を続けている。
・ロシア軍はすでにアゾフ海からの水陸両用上陸作戦を1回実施しており、今後数週間のうちにさらにそのような作戦を実施する可能性がある。
米国防総省報道官「飛行禁止空域があってもウクライナ西部への攻撃は避けられなかった」
ロシア軍が3月13日、ウクライナ西部リヴィウ近郊の基地「国際平和維持・安全保障センター」(IPSC)に30発以上のロケット弾を発射し、35人が死亡したとリウィウ州知事が報告している。
これについて国防総省のカービー報道官は3月13日、たとえNATOがウクライナ上空に飛行禁止区域を設定していたとしても、ロシア軍の攻撃は防ぐことはできなかっただろうと述べた。
「飛行禁止区域というと、航空警察的な響きがあるが、私は90年代初頭に空母の若い将校として参加したことがある」
「これは戦闘なんだ。撃つことも撃たれることも厭わない。バイデン大統領は、米軍はウクライナで戦うつもりはないと明言している」
(ABCテレビ「「This Week」での発言)
ウクライナのゼレンスキー大統領は、欧米の指導者に飛行禁止区域を設けるよう求めている。
しかしNATOは、飛行禁止区域を設定すれば「ヨーロッパにおける本格的な戦争に発展させ、より多くの国を巻き込み、より多くの人的被害をもたらす」と、ロシアとの直接戦争に発展する懸念を示している。
リヴィウ近郊の基地への攻撃は、ウクライナ西部への3回目の攻撃だとカービー氏は述べている。
「ロシア軍はここ数日でウクライナ西部の施設や飛行場を3回攻撃しており、少なくとも空爆の観点からは、ターゲットを広げていることは明らかだ」
サリバン米大統領補佐官:ロシアによる生物化学兵器の使用可能性を懸念
ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障は3月13日、ロシアがウクライナで化学兵器を使用する可能性について「非常に正当な懸念、恐怖である」と述べた。CNNの「State of the Union」での発言。
「彼らは今、米国とウクライナ人が化学・生物兵器を使用する可能性があると非難していますが、これは示唆に富んでいます。彼ら自身がその準備をしている可能性があり、その責任を他の誰かに押し付けようとしているということだ」
米国防総省「NATO加盟国に対する武力攻撃は全体への攻撃とみなされる」 ポーランドへの攻撃想定で
アメリカ国防総省のカービー報道官はは3月13日、アメリカ軍がウクライナで戦うことはないと述べたが、アメリカはNATO同盟国へのコミットメントを維持すると述べた。
「ある国への武力攻撃は、すべての国への武力攻撃と見なされる」
「NATOの領土は米国だけでなく、同盟国も守ることをロシアに明確にした」
(ABCニュースでの発言)
この発言はロシア軍がポーランド国境に近いウクライナ西部の基地を標的にした攻撃を受けてのもの。
ロシア政府、国営メディアにFoxニュースの司会者を「できるだけ多く」取り上げるよう指示:マザー・ジョーンズ報道
調査報道誌マザー・ジョーンズによると、ロシア政府は国営メディアに対し、Foxニュースの司会者タッカー・カールソン氏を「できるだけ多く」取り上げるよう指示したという。
マザー・ジョーンズの報道によると、「メディアとコメンテーター向け」と題されたロシア政府の戦争に関するメモが流出した。文量は12ページ。
これによると、ロシア政府は国営メディアに対し、ウクライナ侵攻に関して、報道でカールソン氏の発言などを「できるだけ多く」使う用いることを「不可欠」だと告げているという。
ロシア政府のメモは、カールソン氏がアメリカとNATOの行動について「ウクライナでの紛争を解消するのに否定的」だとして「鋭く批判」をしていると評しているとしている。
また「西側諸国とNATOの指導者が、ロシアとプーチン大統領に対して個人的に行っている反抗的な挑発行動」についても批判している、とメモには記されているという。
この文書は、提供元を特定しないことを求めたロシア国営メディアの情報提供元からマザー・ジョーンズに提供されたという。
マザー・ジョーンズが確認したメタデータによると、「情報通信支援局」と呼ばれるロシア政府機関によって作成されたものだという。
マザー・ジョーンズは、この文書で名前が挙がっている西側のジャーナリストはカールソン氏だけだとしている。
イギリス閣僚、オリガルヒの資産を難民支援に利用するアイデアを「検討したい」
イギリスのゴーブ住宅相は、制裁を受けたロシアのオリガルヒの財産を、ウクライナ難民の住居として使用するというアイデアを「検討したい」と述べた。
ロイター通信によると、ゴーヴ氏は3月13日にBBCの番組で以下のように語った。
「制裁を受けた個人の自宅や財産を、人道的な目的などのために、制裁を受けている間だけ使用できるようにする選択肢を探りたい」
「私たちは『あなたは制裁を受けている、プーチンを支援している、この家はここにある、あなたにはそれを使ったり利益を得たりする権利はない』『他の人を助けるためにそれを使えるならそうしましょう』と言っているのです」
一方で、「越えるべき法的ハードルはかなり高く、永久に没収するという話ではない」とも述べた。
ウクライナ外相:ロシア軍が化学兵器を配備した場合もNATOに「期待はしない」
ウクライナのクレバ外相は3月13日、ロシアが化学兵器を使用した場合も、NATOがウクライナの防衛に乗り出すとは思わないと述べた。
「NATOが我々を守ってくれるかどうかという質問に対しては、まあ、我々はそんなことは期待していない」
(CBSニュース「フェイス・ザ・ネイション」にて)
ロシアはここ数日、アメリカがウクライナにおいて化学・生物兵器を隠し持っていると主張しているが、アメリカやウクライナはこれをロシアによる「偽旗作戦」だとして否定。米・英などは、ロシアが生物・化学兵器を使用するための口実づくりだと警戒している。
クレバ外相は、ロシアが過去にも国際法に違反して化学兵器を使用したことがあるため、ウクライナでも使用する可能性を排除することはできないと述べた。
「ロシアが中国に軍事支援を要請」米政府高官
ロシアがウクライナ侵攻のため、中国に軍事・経済支援を要請したと、アメリカの高官が複数の報道機関に語っている。
ニューヨーク・タイムズが最初に報じたところによると、ロシアの要請に関する情報収集方法を明かさないため、どのような軍事装備が要請されたかについて、詳細は明らかにしなかったという。
3月13日、ホワイトハウスのサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はCNNに対し、中国がロシアを支援する場合をバイデン政権は懸念していると述べた。
「我々は中国が実際にロシアにいかなる形の支援、物質的支援、経済的支援をするのかを注意深く見守っている。これは我々の懸念だ。そして、経済制裁によるロシアの損失を補填するために、いかなる国も傍観することはないと中国政府に伝えている」
ロシア当局がInstagramを禁止、インフルエンサーが涙
ロシア当局がInstagramを禁止した。2330万人のフォロワーがいるリアリティ番組のスター、オルガ・ブゾワ氏は3月13日に7分近い動画を投稿し、涙を姿を見せた。
「私は、『あなたを失いたくない』と認めることを恐れていません」
「私は将来がどうなるのか知りません。わからない」
「私はただ自分の人生、仕事、そして魂を分かち合っただけ。自分の仕事としてやったのではなく、私の魂の一部なのです」
「私の心の大きな部分、私の人生が奪われているように感じます」
(Insider US報道)
【3月14日:ロシア軍の侵攻19日目】
砲撃で損傷した住宅ビルの横で作業する救助隊員(2022年3月14日、ウクライナのキエフで公開された配布写真)。
Press service of the State Emergency Service of Ukraine/Handout via REUTERS
被災した住宅から女性を助け出すレスキュー隊員(2022年3月14日、ウクライナのキエフで公開された配布資料写真)。
Press service of the State Emergency Service of Ukraine/Handout via REUTERS
イギリス国防省が3月14日に公開した戦況図。
Twitter/@DefenceHQ
ロシアの空爆で首都の9階建てアパートが破壊される
ウクライナの首都キーウ(キエフ)の集合住宅が3月14日朝に攻撃を受けた。
ウクライナ内務省顧問のアントン・ゲラシチェンコ氏は、SNS「テレグラム」で2人が死亡した発表。ウクライナ国家安全保障・防衛評議会も2人の遺体が発見されたとする投稿をリツイートした。
ロシア軍が占領したとされ、市長が拉致されたメリトポリ市。新たに就任したとされる市長代理は、市と周辺地域でロシアのテレビ放送を開始すると発表した。
ロシア当局は現在、ロシアのウクライナ侵攻に関する報道をを厳しく検閲している。
市長代理は「今日、私たちは真に正しい情報の不足を痛感している。そのため今日からメリトポリ地域でロシアのテレビチャンネルのデジタル放送を開始する。信頼できる情報を得るために受信機を再設定してほしい」と述べている。
(Insider US報道)
ウクライナとロシアが4回目の協議 進展の可能性は
ウクライナとロシアは3月14日、ロシアの侵攻開始から4回目となる協議をオンライン形式で実施している。
ロイター通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は3月14日、交渉担当者の目標はロシアのプーチン大統領と話す機会を確保することだと述べたという。
これまで両国は3回の協議は重ねたが、進展は見られていない。
ロシア側はウクライナの武装解除と中立化という事実上の無条件降伏を求めているが、ウクライナ側はこれに屈せずに即時の停戦とロシア軍撤退を求めている。
ただ、ウクライナ大統領府のポドリャク長官顧問はロシア側の姿勢が変化しており、ウクライナ側の主張に耳を傾けていると示唆。建設的な話し合いと、協議が進展する可能性も期待されている。
ポドリャク氏は14日、会談開始後にもツイートした。
「両国は積極的に発言しており、互いの立場を積極的、明確に表明している」
「コミュニケーションもとれているが難しい。その理由は政治体制が全く異なるからだ」
その後、ポドリャク氏は「追加の作業と定義の明確化」のため、15日まで協議を一時停止していると報告した。
米中高官、ロシアのウクライナ侵攻後初の会談 「ロシアが中国に軍事・経済支援を要請」との報道直後
アメリカのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)氏と中国の外交トップ楊潔篪氏がローマで会談している。
今回の会談は、ロシアがウクライナへの侵攻を強化するために中国に経済・軍事支援を要請したという報道を受けたものだという。
サリバン氏はCNNの取材に対し、アメリカは中国に対し、ロシアが欧米の制裁を逃れるのを助けようとするならば強い措置に出ることを表明している。
(Insider US報道)
ポーランド副外相、国境付近でのロシアのミサイル攻撃は「非常に挑発的」
ポーランドのマルチン・プリスダッチ副外相は、ポーランド国境近くのウクライナの基地へのロシア軍によるなミサイル攻撃について、NATOを「脅かそうとした」ものであると述べた。英スカイニュースでの発言。
「ロシア軍は国境がどこかをよく知っていると思うし、これはポーランドとウクライナの国境だけでなく、NATOと非NATO諸国の国境でもある」
ウクライナ側の地元知事によると、ロシア軍は欧米からの支援拠点にもなっているウクライナの基地「国際平和維持・安全保障センター」を攻撃、し35人が死亡、134人が負傷したとしている。 (Insider US報道)
亡命したロシアのオリガルヒ、全ての銀行家とオリガルヒの制裁が侵攻阻止する「唯一の手段」
ロシアの石油大手ユコスの元CEOで、かつてロシア一の富豪だった亡命中のオリガルヒのミハイル・ホドルコフスキー氏はCNNに対し、西側諸国はプーチン大統領に近い銀行家や全てのオリガルヒに制裁を拡大する必要があると述べた。
クレムリンに対する率直な批判者であるホドルコフスキー氏は「戦争を止めるにはそれしかない」と語った。
これまで米欧などはロシア中央銀行との取引の禁止、ロシアの一部銀行を国際決済システム「SWIFT」からの排除、ぜいたく品の取引禁止、プーチン大統領やロシア政府関係者、オリガルヒらの資産凍結など、ロシアに厳しい金融・経済制裁を科している。
この制裁はロシア経済を停滞させ、軍への資金供給を停止させることを目的としている。これまでのところルーブルは記録的な安値となり、ロシアでインフレの高騰を引き起こしている。
しかし、一部の評論家は、制裁が侵攻を中止させるだけの十分な効果を上げていないとしている。
ホドルコフスキー氏は「金融システムへの打撃は甚大だ」とそしつつ「しかし、現時点では、現金の流れの70%しか阻止されていない」「私はロシア全体に対する制裁を唱えたことはないが、資金の流れは止める必要がある」と語った。
(Insider US報道)
アメリカの元国家安全保障顧問、中国がロシアを「援護」していると非難
アメリカのトランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を努めたH・R・マクマスター氏は3月14日のCBSのインタビューで、ロシアが「罪のない一般市民」を殺害していると発言した。
また、中国がロシアによるウクライナ人の「大量殺人」に「援護射撃」をしているとした上で、こう語った。
「(中国が)これは『本当の戦争ではない』という(プーチン大統領が主張する)同じ物語を吹き込み、(ウクライナ侵攻を)『特殊軍事作戦』と呼び、ウクライナに生物化学兵器の開発拠点があるという、この種の誤った主張も支持している」
(Insider US報道)
ウクライナ・ロシアの協議4回目入りで米国市場は全面高
ウクライナとロシアの4回目の協議が進行中と報じられたことで、楽観的な見方から米国株はほぼ全面高となった。 (Insider US報道)
ロンドンでオリガルヒの邸宅を襲撃される 襲撃グループ「解放」の看板掲げる
イギリス・ロンドンで3月14日、ロシアのオリガルヒ所有の邸宅が襲撃された。
テレグラフによると、襲撃グループの一人は「ウクライナ難民やあらゆる国からの難民を収容する」つもりだと記者に語ったという。
ロンドン警視庁によると、襲撃した不法占拠者たちは現地時間3月14日午前1時ごろ、ロンドン中心部の高級住宅地ベルグレイブ・スクエアにある邸宅に侵入したという。
家に入った時間帯に、家に誰かいたかは不明。建物の玄関ドアは壊れていたようだ。
襲撃グループが掲げた看板には「Putin go f*ck yourself」「This property has been liberated」と書かれ、彼らが家のバルコニーで踊ったとテレグラフは報じている。 (Insider US報道)
ロシアが陰謀論アピールを強化、西側諸国の極右勢力に影響か
ウクライナ紛争に関する新たな「陰謀論」がSNSを席巻している。
ロシアが宣伝するこの陰謀論は、西側の極右勢力に受け入れられている。ロシアのヴァシリー・ネベンジャ国連大使は3月11日、国連安全保障理事会でアメリカが生物兵器の研究のためにウクライナに秘密のを設立したと主張した。
ネベンジャ氏は、ウクライナ侵攻の目的はこれらの研究所を破壊し、人類への脅威を取り除くことであると武力侵攻を正当化している。
こうしたロシア側の主張について、専門家は「ロシアによる偽情報キャンペーン」と指摘。ロシアはこれまでも同様の行為をしてきたと語る。
米・英当局は、ロシア自身が生物化学兵器を使用するための口実づくりだとも警戒している。
(Insider US報道)
ウクライナ当局、ロシア軍がザポロジエ原発で弾薬を爆発させたと非難
ウクライナ当局は3月14日、ロシア軍が欧州最大規模の原子力発電所であるウクライナのザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所で弾薬を爆発させたと非難した。
ウクライナの通信センターは声明で、ロシア軍が原発の隣で爆発物を爆破したと主張。当局が国際原子力機関(IAEA)からの回答を待っていると述べた。
またウクライナ当局は、ロシア軍が原発での爆発を続ける計画であり、職員が逃げ出したと主張している。
ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」は、SNS「テレグラム」に投稿した声明で、爆発が報告されたときロシアの国営原子力企業「ロスアトム」の代表者11人が原発にいたと述べた。
エネルゴアトムは声明で「発電所の敷地内での弾薬の爆発に彼らが直接参加していことは明らかだ」「つまり、ロスアトムもこのテロに関与していることが判明した」とつづった。
エネルゴアトムは「原子力と放射線の安全のために確立された全ての国際的なルールと要件が、この会社によって侵害されている」と付け加えた。 (Insider US報道)
ロシア政府、デフォルトの危機か G7は資金包囲網
ロシアは3月16日に、2つのドル建てのソブリン債に対し、1億1700万ドルの債務を支払わなければならない。
しかしロシア財務省は、制裁の影響によりソブリン債の支払いはルーブルで支払うことになるだろうと述べている。かつてロシアは通貨危機・債務危機の際に、IMFなどから救済を受けている。
一方で、G7首脳は3月11日、国際通貨基金や世界銀行などがロシアに資金を融資するしないよう求めることを含めた首脳声明を発表している。 (Insider US報道)
国連事務総長「核衝突の可能性が再び現実に」と発言
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は3月14日、ウクライナ戦争が長引く中、ロシアが核兵器を保有する部隊に新たな命令を出したことから、「(核保有国が衝突する)可能性が現実のものとなっている」と述べた。
「ロシアが核兵器部隊の警戒態勢を強化することは、骨まで凍り付くような恐怖する展開だ」
「かつて考えられなかった核衝突の可能性が、今再び現実のものとなっている」
「ウクライナの人々に解き放たれた恐怖を止め、外交と平和の道を歩む時が来た」
(Insider US報道)
チェチェン首脳から脅迫、身の危険感じた調査報道記者がロシアから脱出
ロシアのチェチェン地域の当局者が、調査報道に携わるエレナ・ミラシナ記者を「テロリスト」と呼び、公に脅迫している。
身の危険を感じたミラシナ氏は国外に脱出することを余儀なくされた。
1月下旬のテレグラムの投稿によると、チェチェン共和国ラムザン・カディロフ首長は、ミラシナ記者とロシア拷問防止委員会のイゴール・カリャピン氏を逮捕するよう要求。チェチェン当局は「テロリストを常に破壊する」と付け加えたという。
カディロフ氏は、チェチェンでの人権侵害について報告するミラシナ記者を「チェチェン共和国とチェチェン人の話題で金儲けしている」と主張した。
ミラシナ記者は「これらのすべての脅威を、無論私は本当に真剣に受け止めています。危険が高いことを理解しています」とノーバヤ・ガゼータの2月4日のインタビューで語っていた。 (Insider US報道)
ロシアの元検事総長、オリガルヒのアブラモビッチ氏について「詐欺的な計画」で財産を集めたと非難
ロシアの元検事総長のユーリ・スクラトフ氏はBBCの取材に対し、ロシアのオリガルヒでチェルシーのオーナーとして知られるロマン・アブラモビッチ氏が 「詐欺的な取引」で富を得たと語った。
アブラモビッチ氏がどのようにお金を稼いだのか、BBCが1990年代におけるロシア政府との取引に焦点をあてて調査した。
これによると、1995年にアブラモビッチ氏はロシア政府から石油会社シブネフチ(現ガスプロムネフチ)を評価額よりも低い2億5000万(約288億円)ドルで購入。
その10年後、アブラモビッチ氏は130億ドル(約1兆5000億円)で会社を売却した。
BBCの調査では、アブラモビッチ氏が元ビジネス仲間のボリス・ベレゾフスキー氏との「不正な手法」で「不正入札」で同社を購入したとしている。 (Insider US報道)
ロシア国営放送の生放送中に局員が「戦争反対」訴える
ロシア国営テレビの生放送中、ウクライナ侵攻への反対を叫び、視聴者は嘘を見せられているとポスターを持つ女性が写った。
女性は国営テレビの局員マリナ・オフシャニコワ氏で、ウクライナ人を父に持つという。
短い時間に「戦争を止めろ!」「戦争反対!」「戦争反対!戦争をやめろ!」「戦争反対!」と叫んだ。
彼女が持っていた看板には「プロパガンダを信じるな」「彼らはここで嘘をついている」というメッセージが書かれていた。 (Insider US報道)
アメリカの宇宙飛行士、ロシアの宇宙船で地球帰還へ
米NASAは3月14日、宇宙飛行士マーク・バンデヘイ氏がロシアの宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)から予定通り地球に帰還すると発表した。
ウクライナ情勢をめぐり、米露が宇宙開発関係にも影響が懸念されていた。
米ヒューストンのジョンソン宇宙センターで宇宙ステーション・プログラム・マネージャーを務めるジョエル・モンタルバーノ氏は、報道陣に対し、バンデヘイ飛行しがロシアの「ソユーズ」カプセルで3月30日にカザフスタンに到着する予定だと述べた。
バンデヘイ氏は現在ISSに滞在しているロシアの宇宙飛行士アントン・シュカプレロフ氏、ピョートル・ドゥブロフ氏とともにいる。
ロシアのドミトリー・ロゴジン宇宙局長は2月25日、ウクライナ侵攻を理由にロシアに科された経済制裁が、ISSにおける両国の協力関係を「破壊」しかねないとツイートしていた。 (Insider US報道)
ロシア柔道連盟、柔道選手の国際大会出場を停止
ウクライナ侵攻後の国際情勢が不安定な中、ロシアは柔道の国際大会への参加を取りやめる。選手の安全を考慮したという。
国際柔道連盟(IJF)はロシアでの大会は中止するが、ロシア人選手の参加を禁止していない。
これに対し、ロシア柔道連盟(FDR)は3月14日に声明を発表し、国際大会への選手出場を停止すると発表した。
【3月15日:ロシア軍の侵攻20日目】
ウクライナの首都キーウで、ロシアのウクライナへの攻撃が続く中、砲撃で損傷した住宅ビルの横で作業するレスキュー隊員たち(2022年3月15日発表の配布資料写真)。
Press service of the State Emergency Service of Ukraine/Handout via REUTERS
ロシアのウクライナ侵攻が続く中、砲撃を受けた住宅用マンションから救出された女性が運ばれている(2022年3月15日、ウクライナ・キーウにて)。
REUTERS/Thomas Peter
ロシアのウクライナ侵攻が続く中、砲撃を受けた住宅用アパートの火災を消火する消防士たち(2022年3月15日、ウクライナ・キーウにて)。
REUTERS/Thomas Peter
イギリス国防省が3月15日に公開した戦況図。
Twitter/@DefenceHQ
防衛省が3月15日に発表した戦況報告。
Twitter/@ModJapan_jp
「ロシアはウクライナの民主主義を破壊する試みを進める」英国防省
イギリス国防省は3月15日、ロシア軍のウクライナ侵攻に関する最新のインテリジェンスレポートを公表した。内容は以下の通り。
・ロシアの占領下にあるへルソン、メリトポリ、ベルジャンスクの各都市で、数日間に渡って複数のデモが行われた。
・報道によると、ロシアはへルソンでドネツィク、ルハンシク、クリミアと同様の「分離共和国」として正統化するために「住民投票」を行おうとしている可能性があるという。
・昨日、へルソン市でさらなる抗議活動が報告され、平和的な抗議者たちを分散させるためにロシア軍が威嚇射撃を行ったとされる。
・ロシアは、3月11日に市長前が誘拐されたとされる事件を受けて、メリトポリに独自の市長を設置したと伝えられている。その後、ドニプロルドネ市長もロシア軍に拉致されたと報じられている。
・ロシアはウクライナの政治的支配を強化するために、ウクライナの民主主義を破壊する試みをさらに進めると思われる。
日本政府、自衛隊の双眼鏡などもウクライナに提供へ
日本政府は3月15日、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナに対して自衛隊の双眼鏡・照明器具・医療用資器材の提供を決定した。一部は米軍機が輸送するという。
政府は3月8日に「防衛装備移転3原則」の運用方針を転換し、すでに自衛隊の防弾チョッキやヘルメットなどをウクライナに提供することを決定している。
防衛省は「防衛装備移転3原則」に基づき、殺傷能力のある装備品は支援に含まないとしている。
米共和党の下院議員、ウクライナ政府は「汚職でよく知られている」と発言
米ノースカロライナ州選出のマディソン・コーソン下院議員はウクライナ政府について、「非常に下品」で「腐敗で有名」だと考えていると特に根拠を示さずに述べた。
ノースカロライナ州のラザフォード郡GOP本部で3月11日に開かれたイベントで、コーソン氏は報道陣に対し、ウクライナとロシアの紛争から生まれたプロパガンダが、事態を「不透明で理解しがたいもの」にしていると語った。
「東欧の民主主義を守りに行くと結論を出す前に、ウクライナ政府が腐敗で有名であることを理解しなければならない」
「正直に言うと、ロシアとウクライナの両政府は信じられないほど腐敗しており、非常に下品だ」
コーソン議員は共和党で、2020年の下院選で史上最年少の議員として当選。当時25歳だった。党内でも保守派で、当時のドナルド・トランプ大統領を支持する姿勢を鮮明にした。
CNNによると、選挙期間中にコーソン氏はInstagramにドイツにあるヒトラーの別荘を2017年に訪問した時の写真を掲載。ヒトラーを「総統」と呼び、「死ぬまでに行ってみたいところ」「失望させなかった」との記述。対立候補から白人ナショナリズムをにおわせると批判を受けた。
ゼレンスキー大統領、反戦訴えたロシア国営テレビ局員に感謝
ロシア国営テレビ職員の編集者マリナ・オフシャニコワ氏が3月14日、生放送のニュース番組中に反戦を訴えたことについて、ウクライナのゼレンスキー大統領が賞賛と感謝の意を述べた。
ゼレンスキー大統領は15日朝の演説動画で「私は真実を伝えようとし続けるロシア人に感謝している。偽情報と戦い、友人や愛する人たちに真実、本当の事実を伝える人たちに」「そして個人的には、戦争に反対するポスターを持ってチャンネル1(ロシア国営放送)のスタジオに入った女性に」と述べた。
一方、ロシア政府は国内の反戦運動に神経を尖らせている。大統領府のペスコフ報道官は「この女性についていえば、フーリガニズムだ」と非難し、「テレビ局と関係者は、なにがあったのか真相を究明するだろう」と述べたと、ロイター通信は伝えている。 (Insider US報道)
EU3カ国(ポーランド、チェコ、スロベニア)の首脳がキーウ訪問へ
ポーランド、チェコ、スロベニアの首脳が3月15日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した、ゼレンスキー大統領と面会する予定だ。この3カ国はいずれもEUとNATOの加盟国だ。
ゼレンスキー氏は2月28日にEUへの加盟を申請。飛行禁止区域の設定をNATOに繰り返し要請している。ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相はFacebookで、他の首脳と一緒に「ウクライナ人に我々の連帯を示すため」の訪問だと表明した。
「歴史が作られている場所に身を置くことは、私たちの義務です。なぜならそれは我々のためではなく、専制政治のない世界に住むに値する我々の子供たちの未来のためにです」
中国、ロシアへの軍事・経済支援に前向きか 複数報道
ウクライナに侵攻するロシアに対して、中国政府が軍事的・経済的支援に前向きである可能性を示唆していると、バイデン政権の関係者2人がAP通信に語った。
CNNも同様にアメリカの外交当局者と西側諸国のある政府関係者の話として「アメリカは、中国がロシアへの財政・軍事支援に前向きであることを示唆する情報を持っている」と報じた。
ロイター通信は、ロシア政府が中国政府から「前向きな」回答を得たと報道している。 (Insider US報道)
スペースXの「スターリンク」アプリ、ウクライナでダウンロード1位
スペースXのイーロン・マスクCEOが衛星インターネット「スターリンク」の端末をウクライナに送った後、アプリのダウンロードが急増したことがデータで明らかになった。
AppleのApp StoreとGoogleのPlayストアで、「スターリンク」3月13日に最もダウンロードされた無料アプリになった。分析会社は、その日のダウンロード数は約2万1000件だったとInsiderに語っている。
ほとんどのダウンロードはウクライナからのものだったと同社は付け加えた。
「スターリンク」のアプリはウクライナのApp StoreでiPhoneの無料アリの中でトップになった。3月14日も、空襲を知らせる「Air Alarm」抜かれるまでダウンロード数はトップだったという。 (Insider US報道)
ロシアのロケット弾がドニプロの空港を直撃、滑走路が破壊されたと当局発表
ロイター通信によると、ウクライナのドニプロ州知事は15日、ロシア軍がドニプロの主要な民間空港をロケット弾で攻撃し、滑走路を破壊したと発表した。
ドニプル川(ドニエプル川)はロシアからベラルーシ、ウクライナを通って黒海に注ぐ海上貿易の主要な地域で、付近に位置するドニプロもまた戦略的な地域である。
英国防省は今週に入り、ロシアが黒海沿岸を封鎖し、ウクライナの海上輸送ルートを断とうとしていると分析していた。
ウクライナ当局者「遅くとも5月上旬には和平協定」と予測も
ロイター通信によると、ウクライナ大統領府のオレクシー・アレストヴィッチ顧問は、ウクライナの報道機関が公開したビデオで以下のように述べた。
「私は、遅くとも5月上旬には和平協定が結ばれるべきだと思う」
「1〜2週間以内に部隊の撤退を含む和平協定が結ばれるか。もしくは、(ロシア軍が)第2ラウンドのためにシリア人(傭兵を)投入し、4月中旬〜下旬に和平協定を結ぶかの分かれ道だ」
アメリカ当局とシリア人権監視団は、ロシアが市街戦の経験などがあるシリアの戦闘員を募集し、戦場に投入しようとしているとしている。人権保護団体は4万人以上が応募したと報告している。
キエフの集合住宅に攻撃 2人が死亡と当局発表
ウクライナの緊急事態庁は3月15日朝、16階建ての集合住宅が攻撃され、火災が発生したと発表した。2人が死亡し、46人が救助されたという。AP通信はウクライナ当局の発表として、キエフ全域で砲撃音が聞こえ、砲撃でアパート火災が発生したと報じた。
スペイン当局、ロシアのオリガルヒ関連の超大型ヨットを押収 1億5300万ドル相当
スペイン当局は、ロシアの国営防衛複合企業「ロステック」のCEOで、プーチン大統領の側近であるオリガルヒの一人、セルゲイ・チェメゾフ氏に関連する超大型ヨットを押収したと発表した。ヨットの価格は1億5300万ドルだという。
AP通信によると、スペインのペドロ・サンチェス首相はテレビインタビューで「今日、我々はロシアで最も著名なオリガルヒのヨットを一時的に差し押さえた。これは今後も続くだろう」と語った。 (Insider US報道)
キーウ市長、ロシアによる首都圏攻撃を警告「困難で危険」 2日間の外出禁止令
ウクライナ軍司令部が3月15日、首都キーウ(キエフ)において同日午後8時〜17日午前7時までの夜間外出禁止令を発令したとクリチコ市長がFacebookで発表した。特別な許可なしに市内を移動することは、防空壕に行くとき以外禁止される。
市内では15日に集合住宅が攻撃を受けた。市長はロシア軍の首都攻撃が迫り「困難で危険な日」であると警告。「2日間は屋内待機」をするか、空襲警報発令時にはシェルターに入る覚悟をしてほしいと呼びかけている。
国連機関、ウクライナ避難民は300万人以上と発表
国連は3月15日、ロシアの侵攻以来、ウクライナからの避難民は300万人を超えたと発表した。
国連の国際移住機関のアントニオ・ビトリーノ事務局長はTwitterでの声明で「300万人の女性、子ども、弱い立場の人々が愛する人たちから引き離されている」と述べた。
国連難民高等弁務官事務所は3月13日、ウクライナ国内にもさらに少なくとも200万人が避難民となっていると推定している。 (Insider US報道)
ロシア軍占領のメリトポリ市の“親ロシア派”代理市長、市民に新しい現実に「適応」するよう指示
現職市長がロシア兵に拉致され、市長代理が就任したとされるロシア軍占領都市のメリトポリ市。
報道によるとロシアの意向を受けているとされる市長代理が、住民に対し、「過激派行為」をやめて、新しい現実に「適応」するように述べたと、英スカイニュースが伝えた。 (Insider US報道)
米Foxニュースのビデオグラファーら2人、ウクライナで銃撃をされ死亡
米Foxニュースのビデオグラファーであるピエール・ザクルゼウスキ氏とウクライナ人プロデューサーのオレクサンドラ・クフシノバ氏が3月14日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)郊外で銃撃を受け、死亡した。
米FoxのスコットCEOは声明で「ニュース取材」中に「車が銃撃に遭った」としている。
「今日はFOXニュースメディアと、命をかけてニュースを伝えているすべてのジャーナリストにとって、心が痛む日である」
FOXニュースのジャーナリストであるベンジャミン・ホール氏も攻撃で負傷したという。 (Insider US報道)
ゼレンスキー大統領、NATOに加盟しないことを「認めなければならない」
ウクライナのゼレンスキー大統領が、軍幹部との会合でNATOに加盟しないことを「認めなければならない」と発言した。
「ウクライナがNATOに加盟しないことは明らかであり、我々はそれを理解している。
我々は適切な人間だ」
「長年に渡って開かれた扉とされるものについて耳を傾けているが、(最近では)入るべきでないということも聞こえてきた。これは真実であり、我々はそれを認めなければならない」
一方でゼレンスキー氏はウクライナの安全を保つためには、NATOからの安全保障が必要であると述べた。 (Insider US報道)
生放送で反戦訴えたロシア国営テレビ局員、14時間の尋問と罰金で釈放
An anti-war protestor interrupts a Russian-state TV broadcast
Insider screenshot
ロシア国営テレビで3月14日、生放送のニュース番組中に反戦を訴えた編集者マリナ・オフシャニコワ氏は警察に拘束され、2日間眠れなかったという。
ニューヨーク・タイムズによると、オフシャニコワ氏には罰金3万ルーブルが科され、釈放された。反戦を訴えての生放送の中断ではなく、反戦を訴える理由を説明するために事前録画してSNSに投稿した動画に対する罰金だという。
ロシアでは最近法改正があり、ロシア軍の活動について「明らかな嘘」を拡散したと判断された場合、最長で15年の刑に処される可能性がある。 (Insider US報道)
ゼレンスキー大統領、ロシア兵が降伏した場合は「人が人として扱われるように扱う」
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は3月15日の演説でロシア軍将兵に「降伏すれば、人が人として扱われるように扱う」と訴えた。
「ウクライナ国民を代表して、私はあなた方にチャンス、生き残るためのチャンスを与える」
「我々の軍に降伏すれば、我々は人間が人間として扱われるように、あなた方を扱う」
ゼレンスキー氏は「あなたの軍では」「扱われなかった方法で」「あなたの軍隊が私たちの軍隊を扱わない方法で」と付け加えた。 (Insider US報道)
ウクライナ、ロシアとの4回目協議で「妥協の余地がある」 AP報道
3月14〜15日にかけて、ウクライナとロシアの4回目の協議が開かれた。
AP通信によると、ウクライナ側代表で大統領府長官顧問のポドリャク氏は協議について「非常に困難で厄介だ」と評し、両者の間に「根本的な矛盾」があるとしつつ「確かに妥協する余地はある」と付け加えた。協議は16日も継続されるという。(Insider US報道)
ロシア、欧州評議会から脱退
ロシアは3月15日、欧州評議会(フランス・ストラスブール)からの脱退を表明した。
欧州評議会は1949年設立の国際機関で、旧ソ連圏の崩壊後には東欧諸国の民主化などを支援。死刑廃止などを規定した欧州人権条約(ヨーロッパにおける人権および基本的自由の保護のための条約)などを採択している。
ロシアは1996年に加盟したが、脱退によって国際的には欧州とのさらなる亀裂の深まりや国内的には死刑の復活もありうる。
欧州評議会は、ロシアのウクライナ侵攻開始後にロシアの加盟国としての立場をを停止していた。
ゼレンスキー大統領「交渉の立場、より現実的」
ウクライナのゼレンスキー大統領は3月15日夜の演説動画で、和平交渉に進展があったことを示唆した。BBCが伝えた。
「すでの交渉での立場は、より現実的に思える」と発言。一方で「ウクライナの利益になるような決定にはまだ時間が必要だ」とも付け加えた。
ロシアとウクライナの交渉担当者の話し合いは、16日も続けられることになっている。
ゼレンスキー大統領は16日、アメリカ議会で演説する予定。
【3月16日:ロシア軍の侵攻21日目】
ロシアのウクライナ攻撃が続く中、砲撃を受けたアパートの隣で作業をする救助隊員(ウクライナ・キーウ、2022年3月16日)。
REUTERS/Thomas Peter
ドネツィク郊外のマケイブカ(Makiivka)の町で砲撃によって損傷した建物の近くで、瓦礫を取り除く人々(2022年3月16日)。
REUTERS/Alexander Ermochenko
「ロシア軍、ウクライナの地形に苦労」英国防省
イギリス国防省は3月16日、ロシア軍のウクライナ侵攻に関する最新のインテリジェンスレポートを公表した。内容は以下の通り。
・ロシア軍はウクライナの地形がもたらす難題を克服するのに苦労している。
・ロシア軍はウクライナの道路網に大きく縛られており、オフロードでの作戦行動に消極的な姿勢を示している。ウクライナ軍による橋の破壊も、ロシアの進攻を阻む重要な要因となっている。
・ロシアは制空権の確保に失敗し続け、航空作戦の有効活用が大幅に制限され、選択肢がさらに狭まった。・ウクライナ軍の戦術はロシアの機動力の欠如を巧みに利用し、ロシアの進撃を挫き、侵攻軍に大きな損失を与えた。
「ゼレンスキー大統領の演説を日本の国会で」自民・立憲“受け入れるべき”で一致
ウクライナ政府が東京のウクライナ大使館を通じて、日本の国会でゼレンスキー大統領の演説を動画で見る機会を設けてもらいたいという打診があり、自民・立憲の国会対策委員長が3月16日「打診を受け入れるべき」という認識で一致した。NHKなどが伝えた。
オンライン演説か、収録された動画か、どのように演説を視聴するかなど技術的な課題は議院運営委員会の理事会などで各党で協議することになったとしている。
オリガルヒのアブラモビッチ氏、投資会社の経営権を喪失か
ロシアのオリガルヒ、アブラモビッチ氏が関わる投資会社「ノーマ・インベストメンツ」の経営権が、ロシアのウクライナ侵攻の日に同氏の側近ダヴィドヴィッチ氏に移ったとWSJが伝えた。
フォーブスはかつて、ダビドビッチ氏を 「アブラモビッチにとっての目立たない右腕」と表現していた。
Insiderが確認したロンドン上場のAFCエナジーの2020年の申請書では、「ノーマ・インベストメンツを通じて 」とアブラモビッチの名前が株主の一人として挙げられている。WSJも数年前の企業情報開示で、アブラモビッチ氏がノーマ社の支配権をもっていると確認したとしている。
ロシア、巨額の債務不履行(デフォルト)の危機
ロシアは1918年のロシア革命の余波以来、初の外国建て債券のデフォルトの瀬戸際に立たされている。
ロシア政府は16日に2つの重要なドル債の利払いに直面し、これがデフォルトの最初の一歩になる可能性がある。しかし、アナリストは、ウォール街を震撼させた1998年の前回のルーブル危機に比べれば影響は小さいだろうとしている。
イーロン・マスク氏「プーチンを利き手じゃない左手で倒す」
チェチェン共和国のカディロフ首長がSNS「テレグラム」で、ロシア大統領がスペースXのイーロン・マスクCEOを倒すだろうと首長した。これに対し、マスク氏は「もしプーチンが私と戦うこと恐れているのなら、私は左手だけ使おう。私は左利きじゃないが」とツイートした。
ロシアのオリガルヒのプライベートジェット機がモスクワに戻る
飛行追跡データによると、ロシアのオリガルヒのアブラモビッチ氏が所有するジェット機がモスクワに戻った。アブラモビッチ氏のプライベート機は週末からモスクワ、イスタンブール、テルアビブの間を飛び回っていた。
この機にアブラモビッチ氏が搭乗していたかどうかは不明だが、イスラエルのベングリオン空港で目撃されている。
ウクライナ、マリウーポリで4人目のロシア軍高官殺害を主張
ウクライナ当局はマリウポリでの戦闘で4人目のロシア軍高官を殺害したと発表した。内務省顧問のアントン・ゲラシチェンコ氏は、オレグ・ミチャエフ少将だと明かした。
現代の戦争では軍高官が危険にさらされることは通常は少なく、指揮官を失うことは軍にとって大きな打撃となる。
「ロシア軍が400人を人質に病院占拠」ウクライナ側発表
ウクライナ当局によると、ロシア軍がマリウーポリの高度医療病院を爆撃。医療関係者や患者を含む400人を人質にしているという。
戦略的な港湾都市マリウーポリは、ロシア軍がウクライナに侵攻して以来、最も大きな被害を受けている都市の1つである。
3人の女性が語る、ロシア・ウクライナ戦争での戦いの日々
ウクライナの義勇軍「領土防衛隊」に参加する3人の女性が活動についてInsiderに証言する。語ってくれた。2人は首都におり、もうひとりは西部リウィウで医療活動に従事している。
ロシア国営放送の記者、ウクライナについて嘘をつくことに違和感:メドゥーサ報道
国営放送の記者が独立系メディア「メドゥーサ」の取材に応じ、国のプロパガンダとウクライナについて語った。多くの人が、紛争に関する嘘を「おうむ返し」させられていることをわかっていると語る。
オリガルヒへの制裁を「国賊行為」とロシア政府が非難
ロシア政府は、ロシアの富裕層に対する制裁措置について、西側諸国を「国賊行為」と非難している。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は16日「西側諸国でビジネスをするのは危険だ」と述べた。
ウクライナ侵攻以来、多くのロシア人オリガルヒは西側諸国によって資産を凍結されたり没収されたりしている。
中国「絶対にウクライナを攻撃しない」
中国の駐ウクライナ大使は「(中国が)ウクライナを攻撃することは決してない」と述べた。今週に入り、ロシアが中国に軍事・経済的支援を求めたと複数メディアが報道。中国がこれを否定したかたちだ。
イーロン・マスク氏、プーチン大統領とのタイマン勝負を提案「熊を連れてきてもいい」
スペースXのイーロン・マスクCEOは3月14日に、ウクライナをかけたタイマン勝負をTwitterへの投稿で表明。16日には「(プーチン氏が望むなら)熊を連れてくる」ことができるとも述べた。
トランプ氏、プーチンのウクライナ侵攻に「驚いた」と発言
アメリカのトランプ前大統領はThe Washington Examinerに対し、プーチン大統領がウクライナに侵攻したとき「驚いた」とに語った。
「交渉への厳しいやり方だが、賢い方法だと思った」とトランプは言った。
先月、トランプ氏はプーチンのウクライナ侵攻の正当性を「天才的」と賞賛していた。
ロシアによる「人道回廊」はシリアでのやり方と同じだとウクライナが批判
ウクライナのイリナ・ヴェレシュチュク副首相は、ロシアが「人道回廊」を戦略的に利用・悪用していると非難した。専門家によると、ロシアは避難経路となる人道回廊を攻撃の対象と交渉カードの両方に使っているという。
FOXニュース、銃撃で負傷したジャーナリストについて「ウクライナを離れた」
米FOXニュースは、負傷したベンジャミン・ホール特派員が現在ウクライナから安全に脱出したと発表した。ホール氏はウクライナでの取材。攻撃で負傷。同僚2人が死亡した。
ゼレンスキー大統領が米議会で演説 9.11と真珠湾攻撃に言及
クライナのゼレンスキー大統領は3月16日夜、米連邦議会でオンラインで演説。米議会はスタンディングオベーションを贈った。
ゼレンスキー氏はウクライナ上空に飛行禁止区域を設定するよう求めた。バイデン大統領はこれを否定している。
また、ロシアのウクライナ侵攻について説明しながら、9.11テロや日本軍による「真珠湾攻撃」などアメリカが攻撃を受けた歴史的な重要な瞬間を引き合いに出した。
「あなたの偉大な歴史の中に、ウクライナ人を理解するためのページがあります」
ゼレンスキー氏は他国への支援を求める演説の中で、その国が危機に瀕した歴史的な瞬間に触れている。
たとえば、イギリス議会の演説ではシェイクスピアを引用したり、第二次世界大戦におけるイギリス軍の「ダンケルク撤退戦」におけるチャーチルの演説を彷彿とさせる言葉を用いた。
ロシア軍が食糧を待つ人々を銃撃、10人死亡:ウクライナ報道
ウクライナの公共放送局「サスペルネ」によると、ロシア軍がチェルニーヒウでパンの受け取りを待つウクライナ市民に発砲し、10人が死亡したという。ウクライナのアメリカ大使館は「ウクライナにおけるあらゆる残虐犯罪に対する説明責任を確保する」と述べた。
ウクライナはNATOに「すぐには」加盟しない 英首相
イギリスのボリス・ジョンソン首相は16日、ウクライナが近い将来NATOに加盟する可能性を否定した。
ジョンソン氏は、東ヨーロッパの国が「いつでも、すぐに」NATOのメンバーになることはないだろうと述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、NATOに加盟しないことを「認めざるを得ない」と述べた。
ロシアは「30年間にわたる経済的進歩」を逆行することに ホワイトハウス報道官
ホワイトハウスのサキ報道官は16日、欧米による経済制裁でロシアは「30年にわたる経済的進歩」は逆行することになったと述べた。一連の金融・経済制裁はロシアの軍事力を低下させ、技術へのアクセスを遮断しているとの認識も示した。
タックスヘイブンでも制裁 ヘリやジェット機の登録抹消
タックスヘイブンとして知らえるマン島が、同島で登録されているエアバス製のヘリコプターとロシアのジェット機17機の登録を抹消したと英ガーディアンが報じた。
ヘリは以前、ロシアのオリガルヒの一人、アブラモビッチ氏の6億ドル相当の超大型ヨットに着艦していたという。
米議員、ゼレンスキー大統領の演説を賞賛「恐ろしく効果的だった」
ウクライナのゼレンスキー大統領は演説の中で、より多くの援助をウクライナに送るよう懇願した。
「今まさに、我が国の運命、国民の運命が決定づけられている」
米議会の議員からの反応は圧倒的に肯定的であったが、飛行禁止区域の設定には賛否双方の意見がある。
ウクライナ代表「数日で停戦を確信」 ロシア軍外相「妥協点に到達する希望」
ロシアとウクライナの当局者は、両国の和平交渉が進展していることを示唆している。ウクライナの代表は、今後数日間で停戦に到達できると確信していると述べた。一方で、ロシア軍はウクライナの都市と市民への爆撃を続けている。
英フィナンシャルタイムズによると両国は「15項目」を軸に停戦協議を進めているという。
その内容は「ウクライナ軍の維持」「ロシア軍の撤退」「ウクライナに他国の軍事基地を置かない」「米・英・トルコがウクライナの安全を保証する」「ロシア語をウクライナの公用語にする」など。
フィナンシャルタイムズのマックス・セドン記者によると、ロシアのラブロフ外相は16日、ウクライナとの「妥協点に到達する希望」があると述べたという。
無論、侵略を受けているウクライナ側は、プーチン大統領が本当に和平に関心を持っているかについて懐疑的だ。「中立」が何を伴うのかについても懸念を表明している。
ウクライナ側代表のミハイル・ポドリャク大統領府長官顧問は「交渉における私たちの立場は非常に具体的だ。法的に検証された安全保障、停戦、ロシア軍の撤退だ」としている。
ポドリャク氏は16日に放送されたPBSとのインタビューで、ほぼ3週間の戦争を通じてウクライナがロシアの戦争への資源・物資を枯渇させたと「確信している」と述べた。
ポドリャク氏は「ロシア軍は現在の位置で戦い続けており、ウクライナの領土にさらに移動する機会はまったくない」「したがって、私たちは今後数日で停戦することを確信している」と述べた。
バイデン政権、さらに8億ドルの援助をウクライナに
米バイデン政権は16日、ウクライナにさらに8億ドル規模の支援を送ることを発表した。この援助には殺傷力のある武器も含まれる。
欧州のエネルギー市場関係者、資金繰りに苦心
ロシアのウクライナ攻撃以来、原油などのエネルギー価格が高騰している。欧州のエネルギー市場の関係者は、価格の大幅変動のせいでデフォルトもありうると危機感をつのらせている。
欧州エネルギー貿易業者連盟は3月8日、各国政府や政策金融機関、中央銀行に「緊急流動性支援」を要請。秩序ある市場を維持するための緊急資金を求めた。連盟にはBP、シェル、エクソンモービルなどのエネルギー大手のほか金融大手やエネルギー商品の取引大手などが加盟。
書簡では、新型コロナの大流行でもたらされた商品市場の問題がウクライナ危機でさらに大幅に悪化。「すでに困難な状況が悪化している」としている。
Insiderが確認した書簡には「2022年2月末以降、すでに困難な状況が悪化し、より多くのエネルギー市場参加者が、追加流動性を調達する能力を著しく低下させ、場合によっては使い果たした状態にある」とあった。この書簡はFinancial Timesが最初に報じた。
バイデン大統領、ウクライナについて「長く困難な戦いになる可能性」
バイデン大統領は16日の演説で、ウクライナでの戦争がいつまでも終わらないかもしれないと警告した。バイデン氏は「正直に言うと、これは長く困難な戦いになるかもしれない」と、アメリカ国民に平静を装おうとした。
ゼレンスキー大統領が出演した「国民の僕」 Netflixで配信
ウクライナのゼレンスキー大統領がかつて主演した「国民の僕」 シーズン1がNetflixで配信されている。ゼレンスキー氏はコメディアン時代、歴史教師がウクライナの大統領になるというストーリーをこのドラマで好演。のちに政治家としてのキャリアを歩むきっかけとなった。
ゼレンスキー大統領は、映画『パディントン』のウクライナ語版で主人公の声を担当したこともある。
プーチン大統領、ロシアは「社会の自浄作用」を受けなければならないと発言
ロシアのプーチン大統領は3月16日、ロシアが「社会の自浄作用」を受けなければならないと述べた。そうすることで「我が国家、連帯、一体感が強まる」と述べた。一方で、ウクライナへの侵攻後、何千人もの市民がロシアから脱出したと伝えられている。
ウクライナ軍、誘拐したメリトポリ市長を解放
ロシア軍に拉致されたメリトポリ市長が解放されたと、ウクライナ当局が発表した。
米・共和党重鎮、プーチン大統領の暗殺をロシア国民に呼びかけ
米・共和党重鎮のリンゼー・グラハム上院議員、ロシアのウクライナ侵攻を終わらせるために、プーチン大統領を暗殺するようロシア国民に呼びかけた。
「もしジョン・マケインがここにいたら、同じことを言っていると思う」とグラハム氏は語った。
グラハム氏は3月3日にもTwitterで「終わらせるためには、ロシアで誰かがこいつを排除しなければならない」とプーチン氏の暗殺の必要性をほのめかしたことで、党内右派からも非難を浴びた。
国際司法裁判所、ロシアにウクライナ侵攻の停止を命令
国際司法裁判所は、賛成13票、反対2票でロシアに対しウクライナへの攻撃を直ちに停止するよう命じた。反対を投じた2人の裁判官はロシアと中国の出身。
国外脱出したロシア人に嫌がらせ 被害証言
プーチン政権からの弾圧や拘束の恐れ、経済的困難などで国外に脱出したロシア人が、逃亡先の国々で敵意を向けられているという証言。
店でロシア訛りで話したら怒鳴られたり、ロシア語話者だとわかるとヤジられたり、ロシア人やベラルーシ人は家賃を値上げされたりしているという。
バイデン大統領、プーチン氏を「戦争犯罪人」と非難
アメリカのバイデン大統領は3月16日、ロシアのプーチン大統領を「戦争犯罪人」と呼んで非難した。こう呼んだのは、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来初めて。これまでにロシア軍が民間人を攻撃した可能性が次々と明らかになっている。
「親プーチン発言をする公人を評価しない」民主党員81%、共和党員45% 米大学調査
米キニピアック大学が3月16日に発表した世論調査によると、ロシアのプーチン大統領を支持する発言をする政治家やメディア関係者を民主党と共和党、それぞれの党員がどう見ているか大きな違いがあることが明らかになった。
民主党員のうち「親プーチン」的な発言をする政治家やメディア関係者をあまり好意的に見ていないのは81%にのぼった。一方、共和党では45%にとどまった。
ただ、「親プーチン」的な発言をする政治家やメディア関係者をより好意的に見るようになると答えた有権者は共和党員の3%、民主党員の2%、無党派層では1%とごくわずかだった。
ゼレンスキー大統領、ロシアでのFacebook禁止についてザッカーバーグCEOに書簡
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ザッカーバーグ氏とサンドバーグ氏に、ロシアでのFacebookのブロックについて書簡を送った。
ブルームバーグによると、ゼレンスキー大統領はロシア国営メディアをブロックするよう求めたという。一部のロシアの報道機関は、ウクライナを「侵略者」と偽っている。
爆撃された劇場、すぐそばに「子どもたち」と書かれていた
ウクライナ当局によると、ロシア軍が3月16日、マリウーポリ市の劇場を爆撃した。この建物は数百人の避難所として機能していた。新しい衛星写真では、劇場の外に大きくロシア語で「子どもたち」と書かれているのが確認できる。
NATO事務総長「集団防衛と抑止力を再構成」 戦力強化に言及
NATO加盟国は3月16日、ロシアと戦うウクライナを引き続き支援し、東ヨーロッパでの自らの存在感を高める方針を表明した。
NATOのストルテンベルグ事務総長は「我々は安全保障のための新しい現実に直面しており、より長期的に集団防衛と抑止力を再構成しなければならない」と述べた。
ストルテンベルグ氏は、NATOがロシアを抑止し、バルト諸国を含むロシアと国境を接する同盟国を防衛するため戦力を強化すると述べた。
WHO、ウクライナ の43医療施設に攻撃があったと発表
WHOは、ウクライナの病院やその他の医療施設に対する43件の攻撃があったとしている。こうした攻撃は国際法で禁止されている。WHOの職員は、攻撃は「希望の破壊」を狙ったものだと非難した。
ゼレンスキー大統領、第三次世界大戦が始まったかもしれないとの見解
ウクライナのゼレンスキー大統領は、第三次世界大戦がすでに始まっている可能性があるとの見解を示した。
NBCニュースの司会者レスター・ホルトとのインタビューで、ゼレンスキー氏は「全ての文明が危機に瀕している」と述べた。
ロシアのウクライナ攻撃、イエメンの飢餓に拍車
ロシアのウクライナ侵攻が、2014年から内戦が続いているイエメンの危機に拍車をかけている。
ロシアのウクライナ侵攻により小麦の供給が困難になり、価格が高騰。数百万人のイエメン人が国連から食糧援助を受けており、2022年には16万1000人が飢餓を経験する可能性が高い。
Facebook、ゼレンスキー大統領の「ディープフェイク」動画を削除
Facebookは3月16日、ウクライナのゼレンスキー大統領の「ディープフェイク」ビデオを削除したと発表した。この動画は、ゼレンスキー氏が自国軍に降伏を呼びかける様子だとする偽りの動画だった。
ゼレンスキー氏はこれに対し、「勝利するまで」戦い続けることを約束する、本物の動画を投稿した。
衛星写真で見るいまのウクライナ
Maxar Technologiesの新しい写真は、ロシア軍がウクライナのスームィのに与えた被害を示している。写真では土地が平らになり、市民インフラがロシア軍によって攻撃されたことがわかる。
また、別の写真では、ウクライナの都市チェルニヒフにある破損したオリンピックスポーツ施設が写っています。
ビフォー/アフター スミィ 衛星画像 ©2022 Maxar Technologies.
ゼレンスキー大統領、停戦交渉への要求「領土の完全性」
ウクライナのゼレンスキ大統領は3月16日のビデオ演説で、停戦交渉の優先順位を示した。
9分間のスピーチで、ゼレンスキー氏はウクライナの「領土の完全性」を回復することを要求した。
これまでにゼレンスキー氏は、ロシアとの停戦交渉がより前向きな方向に進んでいると述べていた。
「黙っていることは不可能だった」反戦訴えたロシア国営TV局員
ロシア国営テレビで3月14日、生放送のニュース番組中に反戦を訴えた編集者マリナ・オフシャニコワ氏がCNNに「戦争は、黙っていることが不可能な、戻れない地点だった」と語った。
オフシャニコワ氏は最高で15年の禁固刑に処せられる可能性がある。
ウクライナの破壊規模を示す比較写真
国連などによると、これまでにロシア軍のウクライナ侵攻により、民間人が691人死亡、1143人が負傷した。当局者は死者の数はもっと多い可能性も示唆している。
写真は、キエフ郊外からウクライナ東部のマリウーポリまで、かつて平和だった地域が荒廃した戦場と化している様子を示している。
プーチン大統領、西側の制裁による「経済的電撃戦」を生き延びたと主張
ロシアのプーチン大統領は3月16日、ロシアが欧米の制裁による「経済的電撃戦」を乗り切ったと主張した。一方で、国内の失業とインフレの「一時的」な上昇を警告した。