明日、関東圏で電力ひっ迫。東京電力が朝から節電を呼びかけ。地震で発電所が停止、気温もほとんど上がらず

東京電力HDが、3月22日の朝から、東京電力のサービスエリア※である東日本一帯に対して節電を呼びかけている。また、NHKなどは、政府が初めて「電力需給ひっ迫警報」を発出したと報道している。

※サービスエリア:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)

東京電力では、3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震の影響や、電源の計画外停止、悪天候などを理由に、3月22日の電力の供給力が不足している状況だ。

供給・需要

3月22日の電力需要(3月21日17時40分段階)

東京電力パワーグリッド

東京電力パワーグリッドが発表している「でんき予報」によると、3月21日17時40分段階での3月22日の需要ピーク時の予想最大電力は4840万kW(16時~17時)で、その時間帯の供給力は4963万kW。また、使用率のピークとなる6時~7時の予想電力は3190万kWで、その時間帯の供給力は3272万kW。

どちらも供給量に対して予想需要電力は97%と、需給ひっ迫度の目安としては「非常に厳しい」というレベルだ。

気象庁によると、東京都の3月22日の気温は最低温度・最高温度ともに「5度」と1日を通してほとんど気温が上がらない予報だ(3月21日17時発表段階)。1月の平均気温が5.4度であることを考えると、22日は真冬並みの寒さだといえる。

東京電力は、

「ご家庭や職場などにおいて、不要な照明を消し、暖房温度の設定を20度とするなど、節電にご協力いただきますようお願いいたします」

と節電を呼びかけている。

経済産業省資源エネルギー庁では、無理のない節電方法を以下のページで案内している。

・省エネポータルサイト

(文・三ツ村崇志

政府が電力需給ひっ迫警報を発出したことを追記しました。2022年3月21日 21:45

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