必要なのは経営にも共通するレジリエンス——サッカー経験なしの小山文彦氏がJ2レノファ山口の代表に挑戦する理由

コロナ禍において、人々の生活は大きく変わり、徐々に新しいスタンダードが定着しつつある。それは働き方やビジネスの在り方にも言えることだ。

毎日オフィスに出社せず、自宅やカフェなどで仕事をこなすリモートワークが当たり前になり、企業もそれを前提にビジネスの進め方や人材育成などを行うようになってきている。

そんな新しいビジネスの在り方が模索される中、今年初めに話題になったのが、サッカーのJ2リーグ「レノファ山口」の新社長に就任した小山文彦氏だ。

経営者としてやるべきことはスポーツビジネスでも変わらない

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小山文彦(こやま・ふみひこ)氏/1973年3月、山口県周南市生まれ。山口大人文学部卒業後、上京して就職。2006年、システム開発などを手掛けるゴーガを設立。2016年に経営コンサルや、スポーツ支援を行う365yを周南市に立ち上げる。2022年1月レノファ山口の社長に就任。

小山氏は山口県の出身。セールスプロモーションやスポーツ支援、地域活性化などのビジネスを行う365yの代表取締役を務めている。

以前からレノファ山口の熱心なサポーターだったが、サッカー経験はゼロ。そんな小山氏がJ2チームの社長に就任するのは、異例のことだ。社長就任の背景には、コロナ禍で経営にもさまざまな課題が浮き彫りになったことで、カリスマ的存在だった前社長が辞任を決意したことがあった。

「サッカーチームの経営に携われる貴重な機会ですし、これまでの会社経営の経験を生かして何かしら役に立てるのではないだろうか、そして誰か別な人が社長になって失敗した場合に、その様子を見たくなかったという思いがあり、引き受けることにしました」(小山氏)

小山氏は、サッカー経験こそないものの、会社経営のノウハウは持っている。サッカーチームといえども、ひとつの企業体。やれることは山ほどあるはずだ。

会社経営という点では、共通ですね。人材を適正に配置して育成し、中長期的にやっていくことを明確にし、赤字要因になっているところを明らかにしていく。違うのは、サッカーに限定されているところと、地域が限定されているところでしょうか」(小山氏)

レノファ山口の試合の様子

©️RENOFA YAMAGUCHI FC

小山氏がレノファ山口の社長を引き受けたとき、財政面に課題があった。小山氏が考える財務のレジリエンスとはどのようなものなのだろうか。

「大きなマイルストーンとしては、今年は増資による債務超過の解消ですね。そして来年は黒字化。この2つを目指している。これをしないと、J1ライセンスが与えられないんです。いくらチームの成績が良くても、財務状況が悪ければJ2にとどまることも、J1を目指すこともできない。だからこの2つをしっかりと成し遂げたいと思っています」(小山氏)

財政面が不安定では、強い選手を獲得することもできず、チーム強化にも影響が出る。J1昇格という目標をクリアするためにも、経営基盤を盤石にすることこそが、レジリエンスだ。

そこで生きてくるのが、小山氏のこれまでのビジネス経験だ。

「自分の会社経営をしているときも、企業の支援をしているときも、何か課題が見つかったときに全部指示を出していたら、担当者は壊れてしまいます。タイミングというのはとても重要で、できるだけ自分で情報を持っておきつつ遅れすぎないようにフィードバックすることが大事ですね」(小山氏)

課題を見つけること、そしてそれをどのタイミングで解決していくのか。これはサッカーチームに限らず、あらゆる企業の経営に通じることだろう。

これからの時代に適応した強いチームを作るためには

会場の入り口

©️RENOFA YAMAGUCHI FC

スポーツチームの運営と聞くと、現場で選手やフロント陣が最前線で働くといったイメージがある。しかし、コロナ禍になりそれも難しい状況が続いている現在、働き方は変わったのだろうか?

「僕自身は、数年前からリモートでも仕事ができるようにしていたこともあり、それほど変わったという感じはしていません。ブラジルやロシアにW杯を見に行ったときも日本での仕事をこなしていました」(小山氏)

ビジネスをする上で欠かせないのがノートPC。小山氏は以前から世界を飛び回りながら仕事をしていたということもあり、ノートPCは常に持ち歩いているという。

小山氏が最近気になっているのが、セキュリティーに関して。PCを使っての作業が多いが、セキュリティーに関してはまだまだ改善の余地があるという。

「セキュリティーに関しては注意喚起をしていますが、まだまだ完璧とは言えません。PCを使いこなすことはできていますが、セキュリティーに関する意識はこれから高めていかなければという段階です」(小山氏)

セキュリティーに関して少々後手になってしまっている要因として、社員全員のPCを一括管理することが難しいという点が挙げられる。特にIT管理部門を置いていない場合はなおさらだ。

そのような法人のIT関連の問題を解決するために、インテルが推進しているのが「インテル® vPro® プラットフォーム」だ。

リモートワークが進み、社員全員がさまざまな場所を移動しながらビジネスを行うことが当たり前になってきた。オフィスに集まって仕事をしているときよりも、さらにPCの管理が難しい状況と言える。

このような状況でも、IT管理部門が効率的にPCを管理できるリモート管理機能やセキュリティー機能を提供することができる。

例えば、リモートワーク中に社員の使用するPCのOSに不具合が出た場合にリモート操作で修復できたり、セキュリティーパッチの更新もリモートで行ったりできる。まさに今の時代にフィットしたプラットフォームなのだ。

ノートPCは最強の営業ツールになる

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小山氏がノートPCを選ぶ際の基準としているのが、「薄さと軽さ」。

「日本だけではなく海外にいることも多かったので、薄さと軽さは絶対条件ですね。バッグに入れてもかさばらないのが条件です」(小山氏)

「インテル® Evo™ プラットフォーム」は、モバイルノートPCに必要なスペックを搭載しつつも、薄形軽量ボディを実現し、インテルが定義する要件に準拠したPCだ。

ビジネスを快適にこなすCPUやメモリー、ストレージはもちろん、1日中もつロングバッテリーや1秒以内に起動する俊敏さ、ビデオ会議を快適にするWi-Fi 6/6E規格への対応や高解像度Webカメラの搭載など、小山氏のように複数のビジネスをリモートかつモバイルで同時進行するような働き方を強力にサポートしてくれる。

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ビジネスに必要な機能を搭載した「インテル® vPro® プラットフォーム」と、モバイルPCの要件を満たした「インテル® Evo™ プラットフォーム」の両方の要素を兼ね備えた1台が、「インテル® Evo™ vPro® プラットフォームだ。

今回、小山氏に、「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」に準拠した「Lenovo ThinkPad X1 Titanium」を使用してもらった。その感想は?

「以前使っていたモバイルPCは軽かったんですけど画面が小さくて作業しづらかったんです。でもこれは、13.5型で解像度も高く、画面の比率も3:2で広々していますよね。その上薄くて軽いので理想的ですね」(小山氏)

また、デザインも気に入ったとのこと。

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「かっこいいですよね。チタンの質感や感触もいいですし、画面をクルッとひっくり返してタブレットになるところも使いやすい。こういう見た目のかっこよさは意外と重要だと思いますよ」(小山氏)

小山氏は以前、自腹で最新のノートPCやガジェットを購入し、持ち歩いていたという。なぜ最新のノートPCを持ち歩いていたのだろうか。

「新しい機種に触れておくという目的だけでなく、先方の担当者との雑談も盛り上がりましたね」(小山氏)

つまり、PC自体が営業ツールになっていたということだ。小山氏は、基本的にPCやガジェットなどは最新のものを使い、そこから話を広げていたという。

「1時間のミーティングで、40分くらいはPCやガジェット、サッカーや旅行の話しかしていませんでしたね。そこで相手の感触を確認して、好印象なら見積書と注文書を送るみたいな感じでした」(小山氏)

そのような視点でLenovo ThinkPad X1 Titaniumを見てみると、天板がチタン製であること、タブレットとしても使える2in1タイプであること、ThinkPad伝統の高品質なキーボードにトラックポイントを搭載していること、そしてビジネスシーンで実力を発揮するスペックを搭載しているところなど、話題に事欠かないPCと言える。

最高のチームを作るためのノートPC選び

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インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」は、ビジネス上のネットワークを構築し、チーム内のビジネスをさらに推進する「最高のチームをつくる最強の味方」というタグラインを標榜している。現在、レノファ山口というサッカーチームを牽引する立場の小山氏は、今後チームをどのようにしていきたいと思っているのか。

「チームの負けが続くと、コミュニケーションが弱くなっていくもの。だから、チームの好不調にかかわらず、常日頃からフロントスタッフ、選手、ファンがしっかりコミュニケーションを取れる体制を作っていきたいと思っています。ただ会話をするというだけではなく、それぞれのポジションを把握し、気持ちを巡らせて、どのようなコミュニケーションをしたら誰にどう影響があるのか。そういうことをスタッフ一人ひとりが考えて、サッカークラブ全体の非効率をなくしていって、盛り上げていければと思っています」(小山氏)

スポーツチームは、勝利することはもちろん大切だ。しかし、その勝利のためには、選手だけではなくさまざまなスタッフも一丸となってチーム作りをしていく必要がある。

以前のように、対面して密なコミュニケーションを取ることが難しい現在の状況で、強いチーム作りのために必要になるのがインターネットを通してのコミュニケーション。そのためにはどんなノートPCが必要なのか。いま一度考えてみてはどうだろうか。


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