政府や東京電力は、関東地域での電力需給のひっ迫を受けて、14時を回った現状でも、依然として東京電力のサービスエリア(※)一帯に節電を呼びかけている。
※サービスエリア:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)
需要が供給力を上回る状況続く
3月22日の電力使用状況(14:40段階)。
東京電力パワーグリッド
ただ、節電は思うように進んでいない。
東京電力パワーグリッドの「でんき予報」によると、13時台の電力需給の実績は、供給力が4253万kWに対して実績値が4525万kWと、供給量に対して需要が上回ってる状況。
東京電力によると、揚水発電所の出力を増加し需要増に対応しているというが、その分、揚水発電所における発電可能量の消費が進んでいることになる。東京電力パワーグリッドによると、14時段階で揚水発電所の発電可能量は59%にまで減っている。
これから先、需要のピークを迎える18時〜19時(需要ピークの時間はでんき予報で随時更新されている)にあたって、揚水発電の消費が進んで枯渇してしまうと、一部の地域で停電が起きる恐れもある。
経済産業省資源エネルギー庁が公開している省エネポータルサイトをもとに、自宅でできる節電方法を以下にまとめた。
一人ひとりができる節電は微々たるものだが、その積み重ねが重要だ。
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルより編集部が作成。
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルより編集部が作成。
(文・三ツ村崇志)